『「信用力」格差社会』と同著者、同時期の出版で、内容も一部重複、という不思議な本です。
前著と重複していない内容のうち、電子マネーの話はほとんど予備知識がなかったので参考になりました。著者の
信用情報の一本化によって、今後日本のカード業界、カード社会は大きく変質していくことが予想される。それとともに、今関心の的となっている電子マネーがこの輪から外れていき、キャッシュレス社会はクレジットカードが主役となって、その信用機能がリードするようになるだろう。という予想に反して、日本ではクレジットカードがこれ以上普及しない代わりに、電子マネーが主流になっていくのではないかという印象を受けました。
ただ、今の電子マネーって、いろいろあるようなので少し調べてみたのですけど、どれもいまいち使う気になれないです。やっぱり、
現在の電子マネーはほとんどがフェリカのために、コスト高になっている。世界標準ではなく日本独自規格に近いために量産効果を発揮できず、世界標準のタイプA、タイプBに比べると割高になるのだ。例えばフェリカの読取機は十万円するのに、タイプAなら一万円以下で設置できるとも聞く。これが諸悪の根源でしょうね。
クレジットカードについては前著と同様に、
この信用格差社会では、メインカードは絶対にプレミアムカードを持つべきであり、これはとくに強調しておきたい点だ。と主張していますが、これにはまったく同意できないです。クレジットカードは現金よりも便利でお得な決済の道具にすぎないので、実質を伴わない「プレミアム」に余分な金を払うのは馬鹿げていると思います。
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