いろいろな投資系ブログで話題になっていたので読んでみた本です。図書館でも人気になっていて、すっかり周回遅れになってしまいましたが。
著者お二人の紹介記事はこちら。
山崎元氏と私の共著、「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」が本日から正式に発売になります。ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)山崎 元 水瀬ケンイチ 朝日新聞出版 2010-12-10売り上げランキング : 81Amazonで詳しく見る楽天ブックスで詳しく見る by G-Tools内容をご紹介します。目次は以下のとおり。序章 人はどのようにしてインデックス投資家になるか ~水瀬ケンイチの投...
詳しくは、「理論編」で述べたが、「市場が効率的だから、インデックス運用がいい」のではない。「市場が効率的であってもなくても、インデックス運用は有利」なのだ。そうなんですよね。
その理由は本書p.38「インデックス運用が負けない理由」に詳しく書いてありますが、一言でまとめるなら、世の中のアクティブ運用全体のリターンも(市場平均-コスト)になるからです。
因みに、市場が効率的でないと成立しないのは、「市場価格は常に適正なのだから売買のタイミングを気にする必要はない」という命題の方だと思います。
私もわりと最近まで両者を混同していたような気がします。
アクティブファンドの手数料について。
はっきり言って「暴利」です。(中略)同感です。
そもそも、信託報酬が1.5%という段階で、運用商品として「論外」でしょう。検討する必要がない、と断言します。
しかも、国内のアクティブファンドに至っては、手数料が下がるどころか昔より高くなっているようです。それでも買う人がいるから商売が成り立っているのでしょうけど。
新聞、雑誌などのマネー関係の特集記事では、「分からないことがあれば、金融機関の担当者にしっかり訊いて解決しましょう」「自分の納得が行くまで、金融機関の窓口で相談してみましょう」といった内容が結論になっている場合がしばしばありますが、これは鴨が漁師の家を訪ねるくらいの間抜けで危険な行為です。特にお金を持っている年配の方ほど、そういった旧メディアの記事を鵜呑みにしそうで危なっかしいんですよね。その根底には、自分で苦労して情報を集めなくても、専門家(新聞記者や金融機関)に任せておけば正しい情報だけを教えてくれるだろうという、ある種の依存的なメンタリティが共通してあるように思います。
資金の使途別にそれに適した運用方法や運用商品があるというのは、運用商品を売る側がふりまいている、マーケティングのためのフィクション(作り話)です。医療保険、学資保険、個人年金、といったお金の使途を謳った商品の大半は検討する価値さえない代物です(特に、医療保険が不利でしょう)。肝に銘じておきましょう。
水瀬 山崎さんの言葉で、「運用という作業は、基本的に持っていることであり、売り買いではない」というのがありましたが、実際私もインデックス投資を8年続けてみて、まさにそのとおりだと思います。ほんとその通りですね。インデックス運用云々よりも、このポイントこそが「ほったらかし投資術」の肝かもしれません。
山崎 売り買いすることが、投資であり運用だという思い込みを持っている人は多いですね。(後略)
株を「やる」という表現が広く浸透しているのも、こういった誤解の表れだと思います。「株やってるんですか?」と聞かれるたびに、「やってるんじゃなくて持ってるだけです」と正直に答えても、「?」顔をする人がほとんどです。
参考記事:
インデックス投資の分野では誰もが認めるNo1ブロガーの水瀬ケンイチさんと、あの山崎元さんの共著「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」が昨日発売になりました。おめでとうございます!
共著者の水瀬さんに本を頂きましたので、早速読ませていただきました! 基本的な構成は、山崎元さんの投資理論、個人投資家:水瀬さんから見た投資、そしてインデックスファンドのファンドマネジャーとの対
山崎元氏、水瀬ケンイチ氏共著である『ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド』を読みました。水瀬さん、本をいただきありがとうございます。さて、読んでみての感想です。(知っている人が書いた&いただいた本だと甘口評価をしたくなりますが、そうはできな
週末に『ほったらかし投資術-インデックス運用実践ガイド』(朝日新書)を読みました。 著者は経済評論家の山崎元さんと、梅屋敷商店街ランダムウォーカーというブログを書いている、インデックスブロガーの水瀬ケンイチさんのお二人。 コンパクトな新書サイズながら、インデックス投資に関する...
以前の記事「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」を予約 からしばらく経過しましたが先週末あたりで読み終えました読み終えてしばらく経過していましたが改めて読み返してみるとつくづく良く内容が練られたバランスの良い仕上がりに気付きます今回は読んだ感想ですほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド (朝日新書)posted with amazlet at 10.12.21山崎 元 水瀬ケンイチ 朝日新聞出版 売り上げランキング:...
こんにちは。インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。今、話題の本「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」を読了しました。ズバリ、この本には【ふたつの河】が流れています。ひとつは水瀬さんパート。こちらは初心者向けのガイダンス → 実践といった流れです。もう一方の山崎さんパートは、すでにインデックス運用を実践している人に理論的な裏付けを与えてくれる骨太なテキスト、といった印象です。本...
「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」(山崎元さん、水瀬ケンイチさん共著)を読みました。水瀬ケンイチさんは、ご存じの通りブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」を書かれている方です。(本ブログ左サイドバーにもリンク有)今回は、本は図書館で借りることが多い私が、(事前情報から)価値があると踏んでめずらしく購入しました。以下に読み終えた感想を書きます。...