mikeさんのコメントに次のような質問がありましたので、お答えしたいと思います。
はじめまして。
ブログ楽しく読んでます。
以前はセミリタイアしてて、今は正社員してます。
セミリタイアしていた頃は自由でしたが、将来がどことなく不安でした。
ですが、ストレスはほぼ0でした。
ただ、大学の同級生などと飲み会があるとセミリタイアしていることを悪く言われることが多く、自然と疎遠になってしまいました。
今は正社員で安定していますが、自由はありません。
ストレスフルで出費も多くなりがちです。
会社の同僚との飲み会はストレスフルです。
質問なのですが、遊民さんがリアルに親しくしている人は同じ価値観の人なのでしょうか?
セミリタイア時に感じた寂しさの一つは、居場所のなさ(同じ目線で話し合える人がいない)ということだからです。
孤独に耐えられるスキルがある人がアーリーリタイア向きだということですかね・・・
私もたまに高校や大学の同窓会に出て二十数年ぶりに同窓生と顔を合わせることがありますが、悪く言われたことは無いですね。いや、私が鈍くて気付いていないだけかもしれませんけど。
もちろん、たとえ親しい同窓生と言えども、
「お金が十分あるから早期リタイアして毎日ぶらぶらしているんだよ」
などと正直に告白したりはしません。そんなことを言おうものなら、いくらあるんだとか根掘り葉掘り訊かれてややこしいことになりますから。
ご質問への回答ですが、私がリアルに親しくしている人の中に、私と同じ価値観の人はいないと思われます。そのこと自体には何の問題もありません。
なぜなら私は、価値観は人それぞれ違っていて当たり前という前提を受け入れているからです。リアルで親しい人間という非常に狭い範囲の中に自分と同じ価値観の人間が存在するとしたら、それは奇跡的なことだと思います。
問題があるとすれば、そのような価値観の多様性を認めず、多数派への同調圧力をかけてくるような輩ですね。mikeさんの生き方を悪く言う人はそういう人間なのではありませんか?
幸い、私の回りにはそのような輩は存在しません。いや、私が鈍くて気付いていないだけかもしれませんけど。もしかすると、そのような輩に出くわしたとしても、敏感に匂いを嗅ぎ分けて無意識にスルーして関わらないようにしているのかもしれません。
いずれにせよ、毎日忙しく旧来のライフスタイルを続けている多くの同窓生たちとはそもそも時間が合わないので、だんだん疎遠になるのはやむをえないでしょう。
私のような性格だと、居場所がない寂しさというのを正直まったく感じないのです。「孤独」というのも全然ネガティブな言葉ではなく、むしろ積極的に孤独になることを求めるタイプです。孤独でいるほうが自由だし、下らないおしゃべりに邪魔されずに好きなだけ沈思黙考できるじゃないですか。私にとって人付き合いはちょっとしたスパイスに過ぎません。適度に振りかければ料理が少し美味しくなるけれども、まったく振りかけなかったとしても普通に食べられます。こういう性格の方が早期リタイアに向いていることは間違いないと思います。