2015年7月1日

国家の財政危機は資本主義のせいなのか?

貧BPさんのブログより。
ギリシャ金融危機に関して | 貧BPの人生オワタ\(^o^)/旅
資本主義の矛盾のしわ寄せを一気に押し付けられ、庶民としてはまさに迷惑千万の事態と言ってよいでしょう。
ギリシャ政府の財政危機の話に、初っ端から「資本主義の矛盾」という言葉が出てきたので驚きました。このあとも、ギリシャ問題とは一見して無関係と思われるリーマンショック等の事例を引き合いに出したりして、資本主義への恨みつらみが述べられています。

ギリシャが財政破綻の危機に瀕しているのは、ギリシャ政府が財政規律を守らず、赤字国債を乱発して身の丈に合わない歳出拡大を続けてきたことが原因です。仮にギリシャ経済が資本主義ではなく共産主義だったとしても、政府があのような放漫財政を続ければ財政破綻は必至。この極めてシンプルな因果関係をスルーして唐突に資本主義のせいにするのは無理があると思います。

逆に、資本主義は間違っているから政府の介入が必要だと思い込んでいる人々の方こそ、財政危機に加担する側にいるのが現実ではないかと。
なぜなら、彼らは自分らの都合で大きな政府や公営社会保障というモンスターを召喚しておきながら、そのモンスターを維持するためのエサ代を自分ではろくに払おうとしないからです。どこまでも虫の良い国民の要求が、赤字国債乱発を民主的に正当化してしまうのです。

この受益と負担のアンバランスによって赤字国債が積み上がっていく構造は、明らかな民主主義の欠陥と言っていいでしょう。特例公債法みたいな悪法は即刻廃止すべきですね。

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