2018年8月25日

とある子連れクレーマー案件は何がいけなかったのか

ツイッターより。

ぶら下がっている自己リプを順に読んでいくと、この御夫婦はファミレスで自分達のお子様がギャン泣きしているのを放置していたら店長に声がけされ、納得いかずに店長を詰問したらしいですね。

典型的なクレーマーにしか見えないのですが、小さい子供が絡むとなぜか同情的な声が増える法則により、この一連のツイートも万単位の「いいね」を獲得しているという…。

不思議なことに賛否両論喧々諤々の物議を醸しているようです。

批判コメントの殺到を受けた後、彼女は次のように主張を要約しました。若干トーンダウンしたようにも見えます。

「そして」の続きが見当たりませんが、
店の方針として泣いてる子どもは外へ出ろと言われるならそれは仕方ないでしょ。もう行かないし、それでいい。
ということをやっと学習されたようで良かったです。そう、店の方針が気に入らなければ行かなければいいだけですよ。最初からそれがわかっていたなら、子供が泣き止んだあとにわざわざ店長を呼びつけて詰問することもなかったでしょうに…。

「子どもの声は騒音じゃない。子どもの声を騒音と思って泣いてる子の保護者に声をかけるのはやめて」
え? やっぱり何もわかってないようですね。今度は無理やり騒音の定義の問題ということにして、店の方針に口出ししてるじゃないですか。「もう行かない」店の方針に、どうしてそこまで干渉しますかね。

この店長も、営業の自由を理解しない相手にも丁寧に説明すればわかってもらえると思ったのが失敗の元でしたね。下手に「他のお客様にとっては騒音」とか余計な説明を加えてしまったばっかりに、そこを突破口にして「他の客とは?」「騒音の定義は?」みたいに無限に説明を求めてくるクレーマーの術中にハマった感があります。最後には「不勉強でした」という謎の(皮肉にも取れる)セリフで何とか収拾をつけたあたり、大変な心労だっただろうとお察しします。

セールスの勧誘を断るときに、つい余計な理由をしゃべってしまって、そこに付け込まれてしまうパターンと同じです。「断るには正当な理由が要る」なんて思い込みは禁物です。

「大声で泣くお子様の親御さんには声がけします。ウチの方針が気に入らなければお帰りください。」だけでよかったのに…。

因みに、批判コメントの中に「ファミレスは公共の場なんだから云々」というものがそこそこ見られますが、根本的な間違いです。ファミレスの店内が公共なら、ルールは皆で話し合って(つまり政治で)決めることになってしまい、政治的弱者である少数派は自由を奪われます。

政治ではなく市場に委ねている限り、少数派の需要を満たす供給者がいなくなることはありません。今回のケースで言えば、うるさい子供がいても放置する店はほかにいくらでもあるでしょう。消費者はどちらか好きな方を選べばいいわけです。

参考ツイート:

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