こんにちは コンビニ業界第二位のポジションであるファミリーマートですが、内部では結構「えげつない」ことをやっているようです。 // ファミリーマートの早期退職に応募者殺到 ファミマのえげつない内部文書が発覚 …
対象となるのは、勤続年数3年以上、現場社員は40歳以上、本部社員は45歳以上。会社側はもちろん、誰でもいいから800人辞めてくれと思っているわけではなくて、会社の利益に貢献していない順(コスパが悪い順)に下から3割の人に辞めてほしいというのが経営者の本音に決まってますよね。
これに当てはまる社員は約3000人いるそうで、800人ということは3割近くは辞めてほしいと思っているということです。
応募してきた人をどう「選別」するかという内部文書が存在し、あまつさえそれが外部に流出したことが発覚しました。辞めてほしい人を選別するのは、営利企業なら当然です。「発覚」という表現から連想されるような、外部に知られるとまずいことは何一つしていないと思いますが…。
それによると、応募してきた人を4段階に階層分けし、「慰留」「応募確認」「応募勧奨」とそれぞれの対応をするそうな。
ひえー、早期退職に応募しても慰留されちゃう人がいるんですって。いやいや、辞めるのは自由に決まってますやん。手足を拘束された奴隷じゃあるまいし。
早期退職でさえ自由意志じゃあできんのかい。
優秀な人は辞めても退職金の割増は適用されないってだけの話です。無差別な希望退職やった大企業が優秀な人にごっそり辞められて大失敗した事例とか見てきたわけですから、同じ轍を踏む経営者はいませんよ。
それどころか辞めたくないのに勧奨されちゃう人までいるって。いや、タダでは辞めたくない人でも「割増退職金2千万円」のインセンティブをぶら下げたらもしかして辞めてくれるかも… という優しいやり方なんですよこれは。
すっげーブラック。
「すっげーブラック」な企業ならそんな回りくどいことはせずに、いきなり「キミ、明日から来なくていいよ」と指名解雇するんですよ。または、インセンティブとは真逆のパワハラなどを駆使して自主退職へ追い込むのがブラック企業の特徴です。
どんなに役立たずな人材でも「解雇」されず、退職「勧奨」されるだけで済む企業がブラックなわけありません。解雇規制を遵守するホワイト企業です。
こういう余計な仕事を生み出しているのは「解雇は原則禁止」という日本の解雇規制です。本来なら契約当事者双方の意思が一致しなければ契約は不成立のはずです。しかし雇用契約の場合はこんな奇妙なルールがあるせいで、会社経営者の自由は著しく制限されています。手足を拘束されている奴隷は社員ではなく経営者の方だと言えます。
会社側から契約を自由に解除できない以上は、社員側からの契約解除の申し出を促すインセンティブを用意せざるを得ないのであり、今回の希望退職もまさにそういった苦肉の策の一つであることがわかります。こんなに回りくどい方法で、苦労に苦労を重ねて解雇規制を遵守しているのに、外野から「えげつない」とか言われてしまうファミリーマートの中の人、本当にお気の毒です。
関連ツイート:
これを「えげつない」と形容する人がいる方が驚き。規制により指名解雇できないから苦肉の策として希望退職を募っているだけなのに…。
— 遊民 (@yumin4) February 8, 2020
真に「えげつない」のは解雇規制の方では?
ワイの知り合いの経営者の皆さん、日本の解雇規制にはめちゃくちゃ腹立ててますね。仕事できない給料泥棒に、揉めたらさらに金払う、まさに盗人に追い銭。でも、立場上、そんなこと絶対にツイッターでは言いません。
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) December 8, 2019
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