2018年9月25日

日本のブラック正社員は世界最強だなと思った話

ツイッターを眺めていたらこんな記事が紹介されていました。
こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。 以前、Mr.ボンドという人物を紹介しました。 簡単に特徴をまとめると この記事では、 退職後の彼の動向について 彼のサラリーマンとしての労働観 についてご紹介します...
kobito-kabu.com
読んでみるとこれがなかなか衝(笑)撃的でした。

Mr.ボンドの実態はこうです。

高いのは書類スペックだけ
一番簡単な仕事をたっぷり時間をかけて(いるように見せて)する
勤務時間中はひたすら相場に向き合う
会社の時間・お金で勉強
試用期間中を除いては、彼は本当に無能の極みに見えます。
本当に無能な人だったら試用期間中にボロが出ますし、こんなに要領よく立ち回れるわけないですよね。いわゆる「有能な怠け者」ってやつではないかと。指揮官に向くタイプと言われています。労働法が与える特権を剥奪して適切なインセンティブを与えれば役に立つかもしれません。

ただ、勤務時間中に相場に向き合う行為は労務提供義務違反なので、債務不履行に当たりますね。会社がその気になれば損害賠償請求が可能です。

市場の価格形成を適正化する、崇高な仕事だそうです。無職だなんてとんでもない。
これはその通り。
彼のような短期トレーダーが頻繁にトレードを繰り返してくれるおかげで市場の流動性が保たれ、我々長期投資家も適正価格で金融商品を売買できるのです。ありがたいことです。

彼いわく、労働者サイドの唯一の勝ち筋は
会社(資本家)を搾取すること
です。奴隷としての階級をあげることではありません。
自分が雇いたくないと思う人材でいたからこそ、自分はリタイアにこぎつけられたと言っていました。徹底してますねぇ。
これは違いますね。
数ある金銭の稼ぎ方の中にはそういう(嫌がる他人から合法的に奪う)方法もあるというだけで、それが「唯一」だなんてとんでもない。

多くのまともな労働者は雇用主と合意の上で労働力を金銭に替えているので、お互いにWin-Winの関係です。資本家と労働者の利害は必ず対立するものだという前提がおかしいと思います。参考ツイート:

いや、海外なら彼は速攻でクビなので無理でしょう。ブラック社員が会社を搾取し放題なのは、正社員の特権が強固に保護されている日本特有の現象だと思います。

日本ではなぜかブラック企業の問題ばかりが取り沙汰されますが、被雇用者の側からはいつでも自由に雇用契約の解約ができるのに、いったい何が問題なんだろうと思います。間違ってブラック企業に就職してしまった場合は、すぐに辞めれば済みます。

対照的に、ブラック社員を間違って正規雇用してしまった場合は大変なことになります。解雇も減給も規制で厳しく制限されているので、最悪40年以上もの長きにわたって搾取され放題になってしまいます。日本の会社経営者や株主の立場からすると、彼のようなブラック正社員を掴んでしまうほど恐ろしいことはありません。

参考ツイート:

関連ツイート:

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