2020年12月31日

2020年末の資産残高推移

年末恒例の資産残高集計を済ませました。

まず最初にカミングアウトします。私たしか3年ほど前まで、暗号通貨は決済手段に過ぎないから投資対象ではない、的な趣旨の記事を何度か書いておきながら、今ではすっかり投資対象の一つと捉えており、実際に少なくない量の暗号通貨を決済目的ではなく資産防衛目的で保有していることを。

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当該記事を書いた時点では確かにそう思っていたので備忘録としてはこれでよいのですけど、過去の自分が自信満々に言ってたのと違うことをやるのは、やはり気まずいものがありますね。

2年ほど前から徐々に、株式を売って暗号通貨を買うというポートフォリオの入れ替え作業を進めてきました。その流れが本格化したのは今年に入ってからです。コロナショックで一旦暴落した暗号通貨は、その後現在までに株式以上に激しくリバウンドしたため、気付いたときには暗号通貨がPFの半分以上を占めるまでに膨れ上がっていました。株式インデックスを遥かに超える暗号通貨のボラティリティーの高さに驚愕した一年でした。

こんなに短期間で急騰するとは思っていなかったので、今のPFは暗号資産の比率が当初の計画より高くなりすぎた気がしないでもありません。ですが、私なりの考えがあって入れ替えを進めてきたため、あえてリバランスはしないつもりです。

「私なりの考え」の詳細については、近々記事にする予定です。当ブログの最近の傾向を見ていれば大体の察しはつくと思いますけどね。


前置きが長くなりましたが、資産残高グラフです。







なんだこりゃ~!?

昨年末比プラス116.3%(USD建て:赤線)となり、もちろん過去最高値更新です。まるでドルも円も暴落したかのようなグラフの形になりました。金融緩和でドルも円も供給過剰になってみるみる価値が下がっている事を差し引いてもなお、出来過ぎ感が半端ないです。今年はたまたま暗号通貨高騰の波に乗っただけで、ただのビギナーズラックの可能性大です。2018年のように波が引くようなことがあると資産残高が急減するリスクもあります。

年間支出もドル建てで133%増加したため、年齢+ACRは123と出ました。支出急増の要因はいろいろ考えられますが、一過性のものが多く、来年以降はもう少し減るかもしれません。人生の残り時間が容赦なく減っているので、今後も資産残高が激減しない限り積極支出を継続します。

1年前の記事:

年に一度の資産残高集計を済ませました。 JPY表示の残高(青線)はプラス10.1%、USD表示の残高(赤線)はプラス11.7%となり、いずれも2年前に付けた過去最高値を更新しました。為替は今年も円高でした。(4年連続) ちょうど1年前はややきつめの下げ相場が続いていて...
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2020年12月25日

金融規制の強化が止まらない時代に生まれた偉大な発明

ツイッターより。 

ほんとこれですよ。

売り手と買い手の合意のみによって成立する取引を、取引主体でもなんでもない公権力が規制で邪魔をするなんて、本来あってはならない事です。規制当局は「味方ではない」を通り越して、自由の敵です。

政府にとっては逆に自由が敵です。各自がいいと思うものを、各自がいいと思う決済手段で自由に取引できる世界になるとたいへん都合が悪いのです。今までのように人々に法定通貨と呼ばれる紙切れを掴ませて、通貨発行益を独占したりインフレ税を抜き盗ることができなくなっていくからです。

最近のリップル事件を見ても、アメリカ政府機関であるSECの判断一つに、世界中の暗号通貨取引所や投資家が振り回され、取引の自由を侵害されています。私も既存の銀行や証券会社のユーザーとして、規制当局による迷惑行為を何度も経験していますが、今となっては、またか…という冷ややかな感想しか出てきません。

この事件を知って、やっぱり暗号通貨でも規制されるときはされるから駄目じゃん、と思ったそこのあなた。XRPだけを見て暗号通貨を語るのはやめた方がよいでしょう。BTCやETHとは全く違って、リップル社に依存した中央集権的な仕組みで発行、管理されている通貨です。FacebookのLibraのときにも書いたように、管理主体が明確なものは暗号通貨であろうと簡単に規制できます。

BTCを発明した当時のサトシ・ナカモト氏には、今のような規制強化が止まらない未来が見えていたのでしょう。蜜の味を覚えた政府関係者が自発的に金融規制を緩めたり、特権を手放すことは考えられないと。

主体がある限り規制の魔の手が及ぶリスクから逃がれることができないと悟った人だからこそ、BTCのようなユニークな仕組みを思いついたのだと思います。発明主体すら念の為に匿名化して特定されないように配慮しているのも、只者ではありません。

彼の発明のおかげで、BTCやETHのような分散型の暗号通貨ネットワークは、止めることが極めて困難なように設計されています。建前上はBTCを禁止している国なども一部ありますけど、インターネットが繋がっている限り実効性は無いんじゃないかと。

それならインターネットごと止めてしまえ!みたいな暴挙に及ぶ政府が出てこないことを祈ります。そのインターネットも分散型のインフラなので、たとえば中国政府の強権をもってしても規制するのに苦労しているのが現実です。

参考ツイート:

関連記事:

中田敦彦氏の動画より。 とりあえず3本ほど見ましたが、さすがプロ芸人だけあって喋りの上手さと、難しめのテーマの中にもしっかりお笑い要素を入れてくるところが素晴らしいですね。 ただ、内容的にはイケハヤ大学の方が上かな。 中田氏の動画は、予備知識がほとんどない人にもと...
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2020年12月20日

お金の投票先を選別する基準

ツイッターより。 

こういう傾向があるとしたら喜ばしいことですし、是非そうあってほしいと願っています。

ただ、現実には補助金や規制に守られた企業がゾンビのように生き長らえ、真っ当な企業から仕事や労働力を貪り喰っているケースも少なくない気がします。

特に今はコロナ禍を口実にした補助金バラマキが止まらない状況なので、もうそこら中ゾンビだらけになっているのでは。

私は一人の自由主義者として、ゾンビの延命に加担するような消費行動はできるだけ避けたいと考えています。真面目に公平な市場で勝負している供給者に、お金を投票したいのです。インデックス投資家としてはゾンビ企業にも投資してしまっていることになりますから、せめてもの償いとして消費者としては選別したいという気持ちもあります。

規制のコストについては最終的に消費者に転嫁されるため、市場価格から乖離した高値がついていることが多く、消費者がそれを見抜くことは比較的簡単です。たとえばタクシーが典型。あんなにコスパが悪い輸送サービスは他に無いのでは。競合する選択肢を公権力が規制で封じているから、劣悪なサービスがいつまでも生き延びるのです。

他方、補助金漬けの企業の場合は、逆に非常にコスパの良好なサービスに見えることもしばしばあります。たとえば、医療、保育、介護は昔からある典型的な補助金漬け業界です。そして、どれも自己負担額の安さを礼賛する人々によって、「こんなお得な制度はあり得ない」などと猛烈に支持され、使い倒されているのが特徴です。

さらにはGoToトラベルやイートの補助金バラマキが始まり、今まで真っ当なビジネスをしていたはずのホテルや飲食店なども、次々とあちら側の世界へ旅立ってゆきました。

早期リタイアという目標達成のために、とにかく節約、コスパが第一!と考えていた昔の私なら、「こんなお得な制度はあり得ない」などと言いながらGoToキャンペーンを使い倒していたかもしれません。

でも今は違います。

逆に、補助金にすがらなければ消費者に選んでもらえず、経営が成り立たないような企業には、多少お得に見えるぐらいではお金を投票したくない!と思うようになりました。お得の程度がよほど大きければ心が揺らぐ可能性は否定できませんけど、GoToキャンペーン程度の利得では微動だにしなくなりました。これは、自分でも大きな変化だと思います。

消費行動の基準が変化したのは、リタイアしてから私も歳を重ねて人生の残り時間が推定30%ほど減少し、死ぬまでにお金が尽きる心配がほぼ無くなったからかもしれません。今のところはそのように自己分析しておきます。

参考ツイート:

2020年12月15日

日本は天然全体主義者の巣窟

ツイッターより。 

私の場合、平時から規制や税金をどんどん増やして肥大化してきた日本政府のことだから、有事の際にもどうせ輪をかけて要らんことやるんだろうなと思っていました。元から期待値が極限まで下がっていたので特に失望することもありません。

コロナ禍によって失望が深まったのは私の場合、日本政府ではなく日本国民に対してですね。日本がこれ程までに天然全体主義者の巣窟と化しているなんて、コロナ禍以前には思いもしませんでした。関連記事:

万楼さんのブログより。 これまで普通にやってたことをやると叩かれる いま国内旅行中ですが、写真をSNSに投稿したところ、知人から「他県への移動はできるだけ避けてほしい」と釘を刺さ… bucketlist.xsrv.jp いま国内旅行中ですが、写真をSNSに投稿したところ、知人か...
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たとえば、ツイッターでも話題のGoToキャンペーンの是非を巡ってモメている様子を観察してみても、何かがおかしいのです。

まずGoTo賛成派は特定の産業への補助金を正当化する時点で論外です。自由主義者に言わせればこれで話が終わります。

では反対派は当然その点を指摘しているのかと思いきや、そうではなくて新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、と強調している人が大半です。つまり感染拡大防止は政府の仕事だと言ってるのですから、もはやGoToの有無とは関係なく、感染拡大防止のためなら個人が外食、旅行する自由を公権力が制限してよいという思想の持ち主ですよね? 一般にこのような思想を全体主義と呼ぶのですけど、ウイルスのキャリアと同じく自覚症状の無い全体主義思想の持ち主が多く、感染はとどまるところを知りません。

ツイッターで支持されているGoTo反対派の皆さんは、春先に自粛警察やってた人たちと完全に被って見えます。思惑通りGoToが中止になったら彼らの警察活動がますます活発化するんじゃないですか。恐ろしいことです。

参考ツイート:


関連記事:

橘玲公式ブログより。 「お願い」で私権を制限するのは全体主義 週刊プレイボーイ連載(430) – 橘玲 公式BLOG www.tachibana-akira.com さらに驚愕するのは、「リベラル」を自称するメディアや知識人が、この「法によらない権力の行使」を批判しないばかりか...
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最近はツイッター界隈で「コロナ脳」という言葉を目にすることが増えてきました。新型コロナウイルスの感染リスクを過剰に恐れる人の考え方や行動を揶揄する言葉です。 たとえばこんなふうに批判する文脈で使われます。 こういうのが残念なんよね。 コロナ後で食べに行こうと思ったら店がな...
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2020年12月10日

家計簿のシンプル化とドル建てコスト集計方法の改良

5年ほど前にGoogleフォームで自作した家計簿を使ってきましたが、入力時に費用項目の分類が必須である点を煩わしく感じるようになったので、ここらで新しいフォームとスプレッドシートへ移行することにしました。

今までの家計簿の年間支出集計シートには項目別のコスト内訳も出力されますが、こういう細かい分類が何かの役に立ったことは結局一度も無かったです。

新フォームの入力必須項目は日付と金額のみ。それと任意入力の備考欄から成る超シンプルな家計簿が誕生しました。さっそく今月から使い始めていますが、日々の入力作業が大幅に省力化されて良かったと思います。

それと今後は、資産残高や生活コストの集計は、円建てよりもドル建ての数字をメインにしていきたいと思っています。いつまでも円建てメインのままだと、円が暴落したときにグラフが上方へ突き抜けたり、新円切替によって過去データとの連続性が失われたりして、厄介なことになりそうだからです。実際、私のポートフォリオはドルで価値を表示する資産が圧倒的割合を占めており、過去のグラフを眺めてもドル建てグラフのほうが上下動が少なく安定しているように見えます。

で、資産残高をドルで見るなら年間支出の方もドルで正確に集計する必要があります。今までは、ドル建ての年間コストを見るのにまず円建ての年間コストを集計し、それを年末の為替レートで割り算した数字を使ってきました。実はこれって正確ではないんですよね。

為替レートは常に変動しているので、円で支出の都度、当日の為替レートでドル換算したコストを併記し、年末にsumを取るのが正確な集計方法になります。新しい家計簿では、支出当日のレートをGoogleFinance関数で引っ張ってきて自動でドル換算して併記するスタイルに改良しました。

関連記事:

半年前、 家計簿の付け方 で取り上げたばかりのオンライン家計簿「ココマネ」が、12月25日でサービス終了となります。 【重要】ココマネ サービス終了のお知らせ|ネット家計簿ココマネ どうせなら31日まで使わせて欲しかったなあ。年の途中で家計簿切り替えると、年末の集計の手間...
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うさみみさんのブログ 長が~く続けて、ゆとりある暮らし  ストックとフローと家計簿 を読んで、家計簿の重要性について自分なりに考えてみました。 家計簿をつけるべきか?  と聞かれたら、 つける方が良いと答えると思います。 では、なぜあなたは家計簿をつけていないのか?  ...
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2020年12月5日

ツイートの引用に使用許諾???

前回の記事を投稿した後、引用したツイートの主さんから次のようなリプライが来ました。

えっ!?

全世界に向けて公開されているツイートをブログで引用するのに使用許諾ですと? もしかして私の知らないうちにそのような規約でもできた?という可能性も考慮して少しググってみたものの、それらしい情報は見つかりません。

そこで主さんに質問してみました。

速攻でリプが返ってきたのですが、相手の質問には答えないスタイルの方のようで、「無断」「無断」とひたすら同義反復するばかりです。そもそもなぜ許諾が必要かを訊いているのに…。法律や規約などの根拠は一切示すことなく、「不快です」というお気持ちだけ表明されたところで、だから何なの?としか…。

この調子じゃ何をどう質問してもどうせ何も答えないでしょうから、こちらもシンプルに要求には応じないことにします。犯罪の立証責任の話と似ていますが、他人に向かって許諾取れ!使用料払え!などと要求する側に、その根拠を示す義務があります。

因みに、著作権法上の「引用」についてウィキペディアにはこう書かれています。

引用 - Wikipedia
引用は権利者に無断で行われるもので、法(日本では著作権法第32条)で認められた合法な行為であり、権利者は引用を拒否することはできない[3]。

違法なものを含めて無断引用と呼んで禁じる権利者もあるが、引用は適法な無断利用の一態様のことなので「無断引用」という言葉はあり得ない (北村 & 雪丸 2005, p. 5) 。 

そもそも引用は拒否できない、無断でしてよいことになっています。

ツイッターでたまに「無断引用失礼します」みたいな前置きをして引用RTしてる人を見かけますが、「FF外から失礼します」と同じく、無意味な枕詞のようなものです。この手の摩訶不思議な礼儀作法が空気の読み合いによって伝染し拡散してゆくのは、日本人社会特有の現象ではないでしょうか。

かつて、ウェブサイトへの「無断リンク」の是非を巡って日本人の間だけで論争が起こっていたことを思い出しました。ウィキペディアによると2003年頃なのでもう17年前になりますか。当時は決して少なくなかった「無断リンクお断り」勢の不当な要求に屈しなかった先人たちのお陰で、今の自由と便益があることを忘れないようにしたいと思います。

参考記事:

他人の文章を自分の文章のように扱う研究上の不正は、「剽窃」または「盗用」と呼ぶのが正確であり、不正確で誤解を招く「無断引用」という表現を用いるのはやめるべきである。
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