2020年2月25日

40年前の高金利時代に戻りたい?

ツイッターより。

定期的に見かける話題ですねこれ。

ツイッターの反応を見ると、この時代の名目高金利を羨む人がほとんどで、きちんと当時のインフレ率に触れて実質金利はマイナスだったことを指摘できる人は本当に少ないのが残念です。人類(日本人?)が貨幣錯覚を克服するには、まだまだ時間がかかるみたいです。

たとえば目の錯覚は現代人の多くが認知して修正できているのに、お金に関する様々な錯覚や偏向は、そもそもまだ認知すらろくに進んでいない段階であることがよく分かります。

これから先たとえばインフレ率10%になったとして、定期預金の金利が7%とかでも大喜びで10年定期とか組んでしまう人が続出しそうな予感がします。現在進行中のインフレ政策が民主的に支持されるのは当然と言えましょう。そうやって自発的にインフレ税を払いたがる人がいくらでもいるのだから、政府にとってもこんなに都合のよいことは無いでしょう。

参考ツイート:

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竹本さんのブログより。 ゼロ金利!親より貧しい老後生活になった理由を、簡単なグラフで説明しよう - tak-tak-world (最近の「週刊誌の見出し」も「書籍のタイトル」も、こんな表題の付け方が流行ってますね?。   → マネてみた(^_^;) ) ============...
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2020年2月20日

被害者の方が叩かれるこんな世の中じゃ…

日経新聞の記事より。

どうやら2017年の法改正で仕込まれていた時限装置が起動して、高所得者の保険料負担が一層増えるらしいですね。いよいよ末期的になってきた日本の公営社会保障制度を象徴するニュースです。

こういうニュースが流れると、消費税と比較してどうこう言う人が必ず出てきます。

そのたびに思うのですが、「消費税ガー」と言って税負担の重さに抗議している人たちが、なぜこんな非難とも嘲笑ともつかない奇妙な言われ方されなきゃいけないのでしょうか? 彼らが何か罪を犯しましたか? 社会保険料や住民税の増額を積極的に支持したのならともかく、そうではないですよね。そりゃ中には、消費税の代わりに大企業や金持ちからもっと税金を取れと主張する連中も紛れているでしょうけど、大部分は善良な人々なのでは?

ええ、それは分かりますよ。私の会社員時代もそうでしたから。

でも、そうやって財布からこっそりカネを抜き取られている被害者の側にケチを付ける人が毎回出てくるのは、不思議でしょうがないです。「敵はそっちじゃない」感が半端ないんですが…。

裏口から入ってきた泥棒(社会保険料)に気付いていようがいまいが、そんなの関係なくないですか。現に表から泥棒(消費税)が入ってきたのだから、盗るなと抗議、抵抗しているだけのことです。仮に裏口の被害は放置していたとしても、他人から非難される筋合いはありません。

現役会社員の皆さんが繰り返される負担増に苦しみ、怒っているのは分かりますが、怒りの矛先を向ける相手を間違えてはいけません。怒りで我を忘れて、政府という泥棒に向かって正しく抗議している被害者を後ろから刺すような人が多すぎます。泥棒にとってこんなに仕事がしやすい世界は無いと思います。

参考ツイート:

関連記事:
衆議院議員青山雅幸氏のブログより。 青山まさゆき『「消費税は悪」の洗脳から離れ,未熟な民主政治を脱しよう。』 消費税あるいは消費増税を肯定すると,寄せられる声は「財務省の手先,財務省の犬」。少し調べて見たが,日本より遥かに高い税率のEU諸国でこういう議論はないようだ。… ame...
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2020年2月15日

日本の未来は規制で潰される

イケハヤ大学【サブ】より。



技術の進歩によって便利になっていく未来を想像するのは楽しいですね。

逆にネガティブなインパクトも大きく、既存の自動車メーカーは全く安泰ではなくなり、衰退していくリスクが増大します。クルマ1台あたりの遊休時間が減ると、必要とされるクルマの台数は減りますからね。

たとえばトヨタが過去何十年も右肩上がりに成長を続けてきたからと言って、今さら個別株に集中投資したり、安定を求めて就職したりするのは危険です。技術革新によってそろそろ衰退フェーズに入るリスクも考えないといけません。次の技術革新がどの分野に来るかは予想できないため、現在飛ぶ鳥を落とす勢いのグーグルやアマゾンにも同様のリスクはあります。一人の投資家として、個別株を避ける十分な理由になります。

ところでイケハヤ氏は早ければ5年後とか予想してますが、日本では規制の壁が立ちはだかっていることを忘れていませんか?

今は自家用車を所有しても平均95%の時間は遊休しているって本当に無駄なんですけど、UBERやGRABなどのライドシェアサービスは既にあるわけですから、手動運転の時代であってももう少しリソースの有効利用が進んでいないとおかしいんですよ、本来は。

技術的にも成熟し、既に他国では当たり前のように普及しているサービスが、日本ではいまだに禁止されているという事実を目の前にすると、「クルマが勝手にお金を稼いでくれる未来」があと5年でやってくるとは全く思えません。現在のライドシェア規制と全く同じ理屈で、自動運転車の配車サービスも国交省の許認可制度の元で実質禁止されるに決まってると思うのですが…。

世界がどんどん便利になっていく時代に、相変わらず日本だけは例外になりそうな嫌な予感しかありません。

関連ツイート:
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ツイッターより。 自動運転が普及すると、鉄道会社の売上も下がるはず。 世の中には大量の車がありますが、その大半は使われていません。そして、駐車場というスペースだけを無駄遣いしてます。自動運転なら、全自動車の稼働率を上げれるので、言わずもがな、満員電車よりも、みなさん自動運転での...
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2020年2月10日

解雇規制を撤廃して「えげつない」仕事をなくそう

lunaさんのブログより。
こんにちは コンビニ業界第二位のポジションであるファミリーマートですが、内部では結構「えげつない」ことをやっているようです。 // ファミリーマートの早期退職に応募者殺到 ファミマのえげつない内部文書が発覚 …
luna3018.hatenablog.jp
対象となるのは、勤続年数3年以上、現場社員は40歳以上、本部社員は45歳以上。

これに当てはまる社員は約3000人いるそうで、800人ということは3割近くは辞めてほしいと思っているということです。
会社側はもちろん、誰でもいいから800人辞めてくれと思っているわけではなくて、会社の利益に貢献していない順(コスパが悪い順)に下から3割の人に辞めてほしいというのが経営者の本音に決まってますよね。

応募してきた人をどう「選別」するかという内部文書が存在し、あまつさえそれが外部に流出したことが発覚しました。

それによると、応募してきた人を4段階に階層分けし、「慰留」「応募確認」「応募勧奨」とそれぞれの対応をするそうな。
辞めてほしい人を選別するのは、営利企業なら当然です。「発覚」という表現から連想されるような、外部に知られるとまずいことは何一つしていないと思いますが…。

ひえー、早期退職に応募しても慰留されちゃう人がいるんですって。

早期退職でさえ自由意志じゃあできんのかい。
いやいや、辞めるのは自由に決まってますやん。手足を拘束された奴隷じゃあるまいし。

優秀な人は辞めても退職金の割増は適用されないってだけの話です。無差別な希望退職やった大企業が優秀な人にごっそり辞められて大失敗した事例とか見てきたわけですから、同じ轍を踏む経営者はいませんよ。

それどころか辞めたくないのに勧奨されちゃう人までいるって。

すっげーブラック。
いや、タダでは辞めたくない人でも「割増退職金2千万円」のインセンティブをぶら下げたらもしかして辞めてくれるかも… という優しいやり方なんですよこれは。

「すっげーブラック」な企業ならそんな回りくどいことはせずに、いきなり「キミ、明日から来なくていいよ」と指名解雇するんですよ。または、インセンティブとは真逆のパワハラなどを駆使して自主退職へ追い込むのがブラック企業の特徴です。

どんなに役立たずな人材でも「解雇」されず、退職「勧奨」されるだけで済む企業がブラックなわけありません。解雇規制を遵守するホワイト企業です。

こういう余計な仕事を生み出しているのは「解雇は原則禁止」という日本の解雇規制です。本来なら契約当事者双方の意思が一致しなければ契約は不成立のはずです。しかし雇用契約の場合はこんな奇妙なルールがあるせいで、会社経営者の自由は著しく制限されています。手足を拘束されている奴隷は社員ではなく経営者の方だと言えます。

会社側から契約を自由に解除できない以上は、社員側からの契約解除の申し出を促すインセンティブを用意せざるを得ないのであり、今回の希望退職もまさにそういった苦肉の策の一つであることがわかります。こんなに回りくどい方法で、苦労に苦労を重ねて解雇規制を遵守しているのに、外野から「えげつない」とか言われてしまうファミリーマートの中の人、本当にお気の毒です。

関連ツイート:
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ツイッターを眺めていたらこんな記事が紹介されていました。 【サラリーマン最強?】会社を搾取し続けて1.5億円を作った男の話 - こびと株.com こんにちは、シーウィード@こびとが見える経理マンです。 以前、Mr.ボンドという人物を紹介しました。 簡単に特徴をまとめると この記...
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2020年2月5日

社会主義経済失敗の教訓?

ツイッターより。

「給料をカットすると平均寿命が下がる」って言われても、旧ソ連では社会主義計画経済のもとで国家が給料を公定したり、職業選択の自由を制限していたのだから、必然的にそうなるに決まってるよね、としか思わないです。国家権力が自由市場を殺す社会主義自体を問題視せずに、「給料カット」を悪者に仕立て上げるのはおかしいのでは…。

本来なら資本主義経済の日本には通用するはずがない別世界の教訓だったはずです。ところが、世界で最も成功した社会主義国と揶揄されるほどに、社会主義的な雇用規制によって労働市場が硬直化している現代日本では、この教訓が通用してしまう領域が少なからず存在するのも事実です。

この事実を見て、じゃあ給料カットできないようにもっと規制すればみんな幸せになるんじゃない?と発想するのが社会主義にどっぷり浸かった人の特徴です。解雇規制、最低賃金規制などを称賛するタイプの人は間違いなく社会主義脳の持ち主です。

そのような発想から生まれた社会主義的な規制が現実には問題を解決するどころか、逆に問題を生み出す根源であるという因果関係を正しく認識すべきではないでしょうか。

参考記事:
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読売オンラインより。 企業の継続雇用「70歳に引き上げ」首相が表明  安倍首相は22日、議長を務める未来投資会議で、高齢者が希望すればこれまでより長く働けるよう、企業の継続雇用年齢を65歳から70歳に引き上げる方針を表明した。働く高齢者を増やすことで、人手不足を解消するとともに...
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ツイッターより。 死ぬほど働いて手取り15万なのキツい政府は何とかしてっていう嘆きのツイートに「世の中楽しいことや面白いこといっぱいありますし、ちょっとの工夫や気持ちの持ちようで楽になりますよ!」みたいなリプ送ってる人よくいるけど天然のサイコパスって感じする — 六原 (@r_...
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