2018年10月20日

健康より嗜好を優先したい

ツイッターより。
分かります。
幸いなことに私は塩分控えめな料理が苦にならない(逆に塩分多めの料理の方が苦になる)ので、この事例には該当しませんけど。

これと同様の「健康と嗜好が相反するとき、どちらを優先するか」というトレードオフは他にもたくさんあります。

たとえば座っている時間が長いと早死にしやすいという統計もあるようで、健康を第一に考えるならもっと座っている時間を減らして歩く時間を増やす生活をすべきです。ところが私は、今日のように好天で暑くも寒くもない日に軽く散歩することはあるものの、基本的に座っている時間が非常に長い人なので余命の期待値は平均より低いのだろうなと思っています。

かと言って、余命の期待値を上げるために真夏の炎天下や真冬の極寒の中、毎日散歩に出かけるような生活をするのは嫌ですね。そんなことをやっている時間は苦痛ですし、1日30分でも30年続ければ5,500時間が失われることになります。若い頃からそれだけの時間を消費した結果、75歳から80歳までの5年の余命延長に成功したとして、その年齢になってからの5年間に一体いかほどの価値があるのだろうかと思ってしまいます。その5年間よりも、50代の今もっている毎日30分の時間の方が貴重なのではないだろうかと。

5,500時間なら1年にも満たないのでそれで5年の時間が得られるなら安い投資だ、とはどうしても思えないんですよね。人生の長さよりも人生の質を重視したい人なので、健康のために嫌々散歩をしながら過ごす30年<<好きなことだけをして過ごす25年だと思っています。

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2018年10月15日

『マネー・ワールド ~資本主義の未来~ 第3集  借金に潰される!?』


Youtubeにアップされていたので見てみました。どうせすぐ削除されるのでリンクや埋め込みは無し。

全体的な印象としては、社会主義的な制度までひっくるめて「資本主義」のせいにしてdisっている番組です。昔から左巻きな人たちがよく使う手口ですが、そのせいで実際に誤解している人も少なくないと思います。

韓国政府の徳政令なんて最悪で、本来なら貸し手と借り手の間の問題でしかなかったものが、政府が介入して肩代わりすることによって全国民を巻き込んでしまったわけです。

プエルトリコの市長:
「お金を貸した人たちは利子をつけて回収することしか考えていません。貧しい人から(公共サービスを)さらに取り上げないといけないなんて最悪です」
そらそうでしょ。そこを否定したらもはや融資でもなんでもなくて、ただの寄付金ですよね。はじめから借金なんかせずに寄付金募れば良かっただけの話では? 政府や自治体のコストを徴税ではなく寄付金で賄うというのは、自由主義界隈では決して突飛なアイデアではありません。

「最悪」なのを貸し手のせいする人こそが最悪です。借金してまで公共事業を行うと判断したあなたが招いた厄災であることを自覚しましょう。

ロンドンの大学教授:
「今の資本主義は借金が増えていくことが前提になっています。しかしその返済のために常に前の年よりも成長しなければいけないなんて持続不可能です」
これもよくある誤解ですが、資本主義にそんな前提は不要です。無借金でも株式を発行すれば資金調達できるのに、なぜ資本主義に借金が必須だなんて思うのでしょうか。さらに言えば、借金が減る=マイナス成長とは限らず、技術革新などで生産性が上がればデフレになり、実質成長率がプラスになることもあり得ます。

借金が増えていく前提がないと持続不可能なのは、資本主義ではなくて社会主義的な制度(公共事業、公営社会保障)の方ではないでしょうか。そんな制度など無くても(いや、むしろ無い方が)資本主義はうまく機能するのです。社会主義と一緒くたにされては堪りません。

あと、画面の右上に「資本主義の限界!? 膨らむ政府、企業の借金」というテロップが出ているのが気になりました。少なくとも「政府の借金」は「資本主義の限界」とは何の関係もありませんので、民間企業と同列に並べないでいただきたいものです。

マハティール首相:
「(膨大な借金を抱えた)国を再建しないといけません。今まで政府はないに等しい状態でした」
マレーシア高速鉄道建設計画を白紙撤回するなど、政府の歳出削減に積極的な彼の姿勢は素晴らしいですね。日本政府にも見習ってほしいものです。

ただ、「今まで政府はないに等しい状態でした」というのはまったく逆で、むしろ政府の存在感がありすぎて、要らんことばっかりしてきたせいで借金が膨大になったことを忘れてはなりません。本当に「政府はないに等しい状態」ならどんなに素晴らしいことか…。

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2018年10月10日

高金利通貨の預金は円預金より断然有利?

マネーポストより。
 昨今、東南アジアの国々に移住する日本人も少なくない。そうしたなかで、注目を集めている国のひとつが、マレーシアだ。実際に移住するとなると、住心地はどうなのか。今回はカリスマ主婦トレーダーの池辺雪子さんが、9月に現地を訪れた時の様子をもとに、...
www.moneypost.jp
ちなみに、マレーシアの銀行にて口座を開設してお金を預けると現時点で金利が約3%つきます。現地に住まなくてもマレーシアのMM2Hと呼ばれる10年ビザを取得すると現地の銀行で口座を開設することができるようになります。

もちろん、為替変動のリスクは無視できませんし、ビザ取得のための経済的な条件もありますが、日本の銀行に預けておいてもほぼ金利がつかない状況に比べると断然有利であることは間違いありません。
はい出ました。毎度おなじみの貨幣錯覚です。
ja.wikipedia.org

ある通貨の名目金利がX%であるということを知ったとして、その通貨のインフレ率が何%かという情報が併記されていなければ、それはほぼ何の役にも立たないのです。

マレーシア・リンギットのインフレ率の推移です。
マレーシアのインフレ率の推移をグラフ及び時系列表にて掲載しています。
ecodb.net
直近の2017年で3.8%、2018年の見通しは3.17%となっています。3.0%の銀行預金だと実質金利はマイナスになります。名目金利がほぼゼロで直近のインフレ率は0.5~1%程度の円預金と比較すると、実質金利は同レベルと言えそうです。

日本円の銀行預金より高金利のリンギット預金の方が「断然有利」、などという事実は無いことがおわかりいただけるかと思います。

教科書的にはどの国の通貨であっても名目金利≒インフレ率になるので、銀行預金の実質金利はゼロ付近に張り付いていることがほとんどだと思います。銀行預金というカテゴリーの中に留まっている限り、高々資産の購買力をキープするのが精一杯で(その機能も異常なインフレ一発で吹き飛ぶリスクあり)、実質リターンがプラスになることを期待するのは無理があります。

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ツイッターを眺めていると、あるツイートが目に入ってきました。 「最低賃金800円でビッグマック370円な社会」よりも「最低賃金1500円でビッグマック700円な社会」のほうが相対的にかなりマシなのだ、というのをみんなが理解しない限り良くならないラジね。 — PsycheRadio...
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とよぴ~さんのブログより。 1年貯蓄・年7.388%だと…アラフォー世代が生まれた頃は投資を必要としなかったんや このツイートは、自分が生まれた頃の金融広告なのですが、2016年現在のマイナス金利の時代と40年前の高金利時代とではこうも違うんだなぁ~という感じです。※債権× 債...
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2018年10月5日

自由には生贄が必要?

ツイッターより。
「自由は必ず生贄を必要とする」原則
これは初耳ですね。極めてユニークな「自由」の概念であり、私が今までに見聞きしてきたものとは全くの別物に見えます。

先日記事にしたブラック社員のようにずる賢く立ち回り、公権力による強制を利用して他人から財産を奪えば経済的自由が手に入る、みたいな話でしょうか。あるいは、自分がやりたくないことを他人にやってもらうときに、双方の合意のみに基づく取引をするのではなく、何らかの強制力を行使して無理やりやらせている、という意味でしょうか。

いずれにせよ、それらは確かに他人の犠牲の上に成り立つものであり、強制される他人が「生贄」ということになるのでしょう。

しかし生贄が「必ず」必要というのは間違いです。先日も書いたように、他人から奪うことが豊かになる唯一の方法であるわけがないのです。他人を欺いたり他人に何かを強制したりせず、相互に意思が一致した相手とだけ取引を重ねることによっても豊かになれます。むしろこちらの方が資本主義の「原則」であり、他人から奪ったり取引を強制することができる方が異常なことなのです。

そして社会が自由であればあるほど、意思に反する取引を強制されることがなくなり、無理に他人から奪おうとする人は誰にも相手にされず自然淘汰されます。このツイートとは正反対に、社会が不自由であればあるほど「生贄」が生まれやすくなる、という法則が成り立つと思います。

参考ツイート:
当然だけど、誰もが自由気ままに生きれば「必要だが嫌なこと」をやる方はいなくなり、集団や社会は崩壊する
いえ、全く「当然」ではないと思います。
何がどの程度「必要」で何がどの程度「嫌」なのかは人によって違います。需要はあるのに供給がない仕事がどこかにあるのだったら、それは大儲けするチャンスですから、少しぐらい嫌でもやる人が現れたり、自動化する機械などが開発されたりします。

「自由気ままに生きる」ことを、「少しでも嫌なことはやらなくていい」とか「少しでも必要なものはすべて手に入る」状態であるかのように夢想するから、話がおかしくなるのだと思います。資源は有限なのでそんなユートピアはどこにも存在しません。

参考ツイート:

関連記事:
ツイッターより。 リバタリアンの目指す社会がこれ。 https://t.co/50ekWJudhe — skyred (@skyred001) January 19, 2018 「これ」とは何かというと…。 軍閥、盗賊、要するにヤクザみたいな連中が群雄割拠して支配するおめでた...
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2018年9月30日

増税推進派のロジックは理解できない

城繫幸さんのブログより。
安倍ちゃんがだらだら消費税引き上げ先送りするもんだから社会保険料の引き上げが止まらず、
まるで「予定通り増税していれば社会保険料の値上げが止まっていた」みたいな言い方ですけど、そんな保障がどこにあります? サラリーマンを扇動するのに都合の良い推測に過ぎないのでは。

いまや組合員の払った保険料の実に4割が高齢者医療にカツ上げされている状況だ。
それを言うなら消費税を含むあらゆる税金だってカツアゲだし、その多くが社会保障費(受給者のほとんどが高齢者)に消えているのは同じです。現役世代から高齢世代への所得移転が発生する構造は、カツアゲの名目が社会保険料だろうが税金だろうが変わりません。

小作農並みの負担にされたくなかったら高齢者の自己負担分を増やしつつ合わせて消費税も引き上げるしかない。
いやいや、「~しかない」ってことはないでしょう。
現在の保険料収入だけでやりくりできるように自己負担率を(たとえば7割~9割に)上げる手もあります。

もちろん、ベストなのは国民皆保険制度を廃止して健康保険を民営化することです。サラリーマンが天引きされる健康保険料もゼロになりますから、任意で民間の保険に加入すればいいんです。

はっきりいって責任ある地位についている人たちの中で「消費税は10%でオッケー」って考えている人はいない。20%前後の引き上げはもう時間の問題だ。
このような増税無間地獄へと落ちていくのだったら、なおさら早いうちに増税を断固拒否して、持続可能性のない制度へ餌を与え続けるのをやめないと、って思いますけどね。そもそも保険料収入だけではコストの半分しか賄えない名ばかりの「保険」制度を、莫大な税金をつぎ込んで延命していること自体が狂っていることに気付いてほしいです。もっと税金を注ぎ込めと言って他人に負担を強いるのは、非常に罪深い行為だと思います。

参考ツイート:
関連ツイート:
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以前から不思議に思っていることの一つが、自らドケチを名乗るmushoku2006さんが消費税増税を支持していること。ドケチにあるまじき行為。(笑) 資産課税のような後出しジャンケンが許されないことについては意見が一致するんですけどね。 過去の行為についての税金は勘弁して欲しい 2...
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