2022年9月8日

法定通貨同士のチキンレース開催中

「ゴミじゃない法定通貨なんて存在しない」は言い過ぎかもしれませんが、購買力が下がらない法定通貨なんて(今は)存在しない、のは間違いないと思います。

あ、暗号通貨を法定通貨にした国がどこかにありましたっけ。そのようなレアケースは除外して考えます。

現行の管理通貨制度が始まって以来、法定通貨は減価競争を繰り広げてきました。最近も各国の法定通貨同士で金融緩和チキンレース大会を開催中です。

JPYさんはアクセル全開のまま時速120kmに達しましたが、全くブレーキをかける素振りを見せません。おそらくブレーキが壊れてるんでしょう。

USDさんも一時はアクセル全開にしたものの、最近になってビビって強めのブレーキ(利上げ)をかけたため、時速20kmに低下しました。これでしばらくクラッシュするリスクはなくなりました。

EURさんは中程度のビビリで時速40kmぐらい?

USDを基準にすると、JPYは時速100kmで突進しています。このままぶっちぎりで優勝しそうに見えます。だからUSD/JPYレートは円安に振れて当然と言えましょう。

しかし、仮にUSDが再びアクセル全開にすればレース展開はどうなるかわかりません。各国の中央銀行のさじ加減一つでいかようにも動くのが為替レートというものです。

法定通貨の中では比較的安全運転なUSDでさえノーリスクとは言い難く、保有すれば少なからずインフレリスクを負うことになると思います。ステーブルコインも含めて長期保有はしたくないですね。ましてや、暴走が止まらないJPYなど論外です。

参考ツイート:

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