2019年1月30日

ぬこさんのブログが更新再開

この記事の直前が2010年2月の記事なので約9年ぶりですか。いや、いったん有職生活に戻った頃(2011年5月)の記事があったはずなのに削除されているようなので、もう少し短いかもしれません。いずれにせよ、本当に「お久しぶり」ですね。

無職生活にも挫折はあります。
今は、単に、夢とか希望を失くし、人生の消化試合のような状態になりました。
夢や希望に満ちた無職生活ではなく、消化試合系無職生活になってしまいました。
ふむふむ。具体的には何が挫折の原因だったのでしょうね。信用取引、先物取引で失敗したことかな。でも「消化試合」であれ現在無職生活ができているということは、最低限のお金は残っていているようにも取れますね。

800万で買った家がある。
今はそこに住んでいない。
住んでいない最大の理由は水道がなくなったからだ。
こういうのは不動産投資特有のリスクですね。
住居は賃貸と自己所有のどちらが得なのか、リタイアブログ界隈でも話題になりますけど、このようなリスクを織り込むと結局、リターンの期待値は同程度になるのではないかと思います。所有する場合の固有リスクが具現化せずに結果として得をしたように見えても、それはそれなりのリスクを取った見返り(リスクプレミアム)にすぎないのかなと。

当然ながら、売りに出しても売れず、毎年、固定資産税を払い続けている。
この先も払い続けることになるだろう。
想定外の負債になっている。
1円でもいいから売りたい。いや、10万円差し上げるからもらってくださいと頭を下げても売れない物件だ。
こういうとき、動産なら廃棄処分すればいいだけですが、不動産の場合はそれができないので継続的に税金を負担し続けることに…。この財政難の時代、固定資産税がいつどれだけ値上がりしてもおかしくないでしょうし。

数ある資産クラスの中でも不動産だけは非常に特殊で扱いづらいなあと思いますね。


今後の更新にも期待しています。

関連記事:
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2019年1月25日

老後に国の福祉に頼るのはやむを得ない?

lunaさんのブログより。
こんにちは 私は今49歳。 誕生日が来れば50歳になるアラフィフだ。 アラフィフ、あんまり連呼したくない言葉だね。 アラサー、アラフォーくらいまでは良いけどアラフィフくらいからジジイ臭がしてくる気がしている。…
luna3018.hatenablog.jp

概ね同意です。
「人生100年時代」という言葉に代表される、早死にリスクよりも長生きリスクが妙に過大評価される風潮には違和感がありますので。

ただ、最後の部分は少し引っかかりました。
でもね。

80歳過ぎて何かの要因で生活費を賄えなくなってしまったら、国の福祉に頼ることもやむを得ないと私は思うよ。

自分の経済力だけで90歳100歳まで生きないといけない社会って、どこか歪んだものだと思うから。
老後に国の福祉に頼らないで生きようとすると、残された選択肢は「自分の経済力だけで」生きていくしかないのでしょうか?

その2つ以外に選択肢は無いかのような前提があって、「故に、公営福祉は無くせないしコストの強制負担もやむを得ない」という結論が隠れているように思えたので、違和感がありました。

本来はそんなに選択肢が狭いこともなくて、べつに子供や親族に頼ってもいい(昔はそれが当たり前でした)し、公営ではない民営の年金保険に加入してリスクヘッジしてもいいですよね。

そんな(親を扶養したり、保険料を払う)余裕なんてあるわけ無いですって? それは、既に公営福祉制度によって他人の親を含む老年世代全体を扶養することを強制されていたり、民間のローコストな保険商品の供給が妨げられているからではないのでしょうか。

国の福祉こそが経済的余裕を奪っている犯人であるとき、「経済的余裕がなくて個人では老後の備えができないなら国の福祉に頼るのもやむを得ない」というのはたいへん奇妙な話に見えます。いわゆる循環論法? lunaさんの記事でここまで明言しているとは思いませんが、同様の主張はブログやツイッターなどでもよく見かけます。

ここは素直に、原因Aのために問題Bが発生しているのだから、Bを解決するためにAを取り除こう、と考えるだけでいいのではないかなあと思いました。

参考ツイート:

関連ツイート:

関連記事:
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2019年1月20日

P-one VISAカードの海外ショッピング手数料値上げ

Traicyの記事より。
ポケットカードは、VISAカードの会員を対象に、海外ショッピングをご利用の際にかかる事務処理費用を改定する。
www.traicy.com
7月1日以降に処理された売上より、外貨でのショッピング利用の事務処理手数料を1.509%(税込1.63%)から2.00%(税込2.16%)に値上げする。
(中略)
MasterCardの事務処理手数料は1.9%、JCBの事務処理手数料は1.6%に据え置く。
P-oneカードは海外ショッピングでも1%割引の対象なので、実質では約0.63%から約1.16%への大幅値上げです。これは痛い。

この事務処理手数料の存在やスキミングなどのリスクも勘案して、基本的には海外では現金主義者に豹変する私ですが(関連記事:海外でクレジットカードを使うときの注意点)、航空券の購入や宿の予約でどうしてもカード払いせざるを得ないケースもありますので、よりローコストな決済方法は無いものだろうかと模索を続けています。

この値上げにより、もともとSony Bank Walletの圧勝だったUSDやEUR以外の通貨で海外ショッピングをする場合でも、SBWの対象通貨ならP-one VISAカードで払うとかなり損することになりそうです。たとえば、ソニー銀行の為替レートがあまり良くないHKDの場合でも、SBWで払えば0.64%程度のスプレッドで済みます。(南アフリカランドZARだけは異様にレートが悪いため例外か)

かといって、SBWは対象通貨がたったの10種類しかないので、このカード1枚では全く力不足であり、引き続きクレジットカードを併用する必要があります。

しかし、コンピューターや通信のコストが飛躍的に下がっているこの時代に、なぜかクレジットカードの事務処理手数料が上がっていくのは違和感ありまくりです。この業界も規制に保護されて、まともな競争をしていないとしか思えないんですよね。

QRコード決済が爆発的に普及した中国では、手数料の高いクレジットカードは敬遠されているらしいじゃないですか。そういう当たり前の変化が早く日本にも起こってほしいものです。

関連記事:
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2019年1月15日

金持ちがツイッターで金を配ると「権力」が手に入る?

ふろむださんのブログより。
「僕をフォローすれば、お金をあげるよ」と言えば、フォロワーはドバっと増える。 「メディアは第4の権力」と言われるように、フォロワー数は一種の権力だから、金で権力が買えちゃうわけだ。
note.mu

ZOZO前澤氏の名前はどこにも出てこない記事ですが、彼が最近ツイッターを使って自分のお金を配った件について書かれているようです。

余談になりますが、前澤氏のツイートを初めて見たときはなかなか面白いことやる人がいるもんだなと興味をそそられたものの、その時点で既に応募殺到で期待値が数十円程度まで下がっていたため、まるで割に合わないと思ってスルーしました。フォローしてリツイートする手間の方が高くつきます。

「僕をフォローすれば、お金をあげるよ」と言えば、フォロワーはドバっと増える。
「メディアは第4の権力」と言われるように、フォロワー数は一種の権力だが、金で権力が買えちゃうわけだ。
ここで「権力」の定義について整理しておきましょう。
「権力(けんりょく)とは、一般にある主体が相手に望まない行動を強制する能力である」(ウィキペディアより)

そもそもフォロワー数が増えると誰かに何かを強制する能力が手に入りますか? 100万円が欲しくて彼の周りに群がった人たちは、まさに「金に釣られた」ようにしか見えないですが、決して強制されてそうしたわけじゃありませんよね。彼らはただそうしたかったから自発的にそのような行動を選択したまでです。

この記事の本文中に「権力」という用語が計12回登場しますが、そのうち10回は本来の意味とは異なる誤用で、何の強制力も伴わないただの「影響力」程度の意味で使われているようです。正しいのは「中国共産党が~」の部分に出てくる2回のみ。

会社では、社員たちは、社長の話をありがたがって聞く。なぜなら、社長は自分の人事権を握っているからだ。自分の給与額(≒生活の質)に影響を与える権限を持った人間に逆らえるわけがない。
会社の人事権は「権利」の一種であって「権力」とは違います。人事異動なり給与の額が気に入らなければ辞めるという選択肢があるので、社長と言えども何も強制はできません。

金持ちが直接金を貧乏人に配ると、上記のような形で、金持ちに権力が生まれ、貧乏人は金持ちに逆らえなくなる。
この問題を解決するために、人類は、「金持ち → 貧乏人」という富の分配を、「金持ち → 政府 → 貧乏人」という形にする方式を作り出した。すごいイノベーションである。というか、レボリューションである。
いやいや、全く逆です。政府を間に挟む=権力を介在させるってことでしょ。直接配る分には何の権力も無かったところに、政府などという権力の塊を介在させることが「イノベーション」だ「レボリューション」だと称賛するなんて、倒錯の極みだと思います。

すべては、金持ちに権力があると誤解していることから始まっていると思います。普段何気なく見聞きしている「権力」という言葉が、本当に強制力を伴う概念なのかどうかチェックしてみてはいかがでしょうか。

関連記事:
千葉市長熊谷俊人氏のツイートより。 詳しくは追っていませんが、コンビニにエロ本を裸のまま陳列するなという千葉市の「提案」についての発言のようです。 民意の代表たる議員が議会質問をもって提案し、関連予算が議会で承認され、並行して市民意見も聴取して改善を求める意見が多数と確認しても、...
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ツイッターより。 弱い者に低賃金を押し付けているのは政権ではなく、低価格を求める消費者です。あなたもその一人。現実から目を背けないで。 https://t.co/eGibcCsndp — クーペンが気になる (@junks2) October 29, 2018 ええっ?  ...
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2019年1月10日

「破局的な少子化」という煽り文句の先にあるもの

シロクマさんのブログより。
今の20歳が40歳の半分しかいないって本当にいい話だと思う。戦争でもあったのかな?— 🦀カニカニカーニバル🦀 (@yu1096) 2018年11月7日 たぶん、このツイートはブラックジョークのつもりで書かれたものだろうが、私には冗談にみえなかった。 …
p-shirokuma.hatenadiary.com
「たくさん死ぬ」も破局だが「ぜんぜん生まれてこない」も破局
破局」とは、ウィキペディアによると「事態が健常な状態を維持することが不可能になり滅するという形で終焉を迎えるということ」です。

たとえば戦争で人が「たくさん死ぬ」と、その国は終焉を迎えましたか? 敗戦国の政府が終焉を迎えても、社会を構成する人たちの日々の暮らしは脈々と続いてきたのではありませんか? 例によって、社会と国家(政府)という別の概念を同一視しているのではないでしょうか。

あと「ぜんぜん生まれてこない」なんて現象は人類史上一度も無くてですね、現在各国で進行中の少子化とは「大人の数が多い割には生まれてくる子供の数が少ない」だけのことです。あくまでも相対的な比率の減少であって、日本の場合は明治時代あたりと同じぐらいに子供の数が戻っただけでしょう。

このように、表現が大袈裟で正確さに欠ける点が非常に引っかかりました。

今日の医療や社会福祉、そのほかのインフラは、生産人口の急激な減少を前提につくられてはいない。
その通りです。
つまり、少子化の進行によって「破局」するのは、負担者の数が減ると持続できないような「制度」の部分に限った話です。そもそもそんな制度など無ければ、あるいは制度自体は有ったとしても賦課方式のような最悪の設計の代わりに人口変動に中立な設計を採用していたら、少子化や人口減少に右往左往する必要はどこにも無かったことになります。 

つまり、よほど革命的な改革ができない限りは、日本も含めた東アジアの国々は社会的再生産ができない=社会としては終わっていく。
いえ、たとえ制度や国家が終わることがあっても、社会は終わりませんよ。そこを混同すると、破局を避けるための「革命的な改革」を大義名分に国家主義、全体主義へと突き進むことになりかねません。現にそうなっていて、個人の領域への政治の介入が止まらなくなったのが日本だと思います。

参考ツイート:

関連記事:
AKIさんのブログより。 やっぱり「子供は負債」だろ : 成長株で億万長者 先日書いたお金持ちになりたいなら子供は作るな!がツイッター上を賑わせてしまったようです。どうも皆さんが「子供は負債」という言葉に激しく反応したようです。確かに、子供は負債とは書きましたが、そこは重要なとこ...
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先日ツイッターでコメントしたこの記事について。 病名は「超少子化」ではなく「社会保障依存症」が正しい。誤診に基づく処方箋は逆効果。制度の破綻は社会の破綻ではない。 “日本は、死に至る病にかかっている。超少子化だ。” 【参院選】日本はじんわりと滅ぶのか 「超少子化」という死に...
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マネーボイスの記事より。 衰退国家の日本で最後に生き残るのは「一握りの投資家」だけと知れ=鈴木傾城 | マネーボイス 日本は手遅れだ。どんな名政治家が出てきても、どんな提言が為されても、どんな少子化対策が実行されても「遅すぎる」ということに気付かなければならない。 www.mag...
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以前からハイパーインフレのリスクに警鐘を鳴らし続けている藤巻健史氏のツイートより。 中央銀行は不可欠なインフラですから新しい中央銀行が創設されます。ただ日銀の負債(円)は無効になります。新銀行設立は戦後のドイツもそうですが、貨幣と中央銀行の信用の再建のためで日本再生の方法です。...
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