2016年6月26日

日本社会の病名は「超少子化」ではなく「社会保障依存症」

先日ツイッターでコメントしたこの記事について。
タイトルからして既に超少子化を死に至る病などと診断して悪と決めつけており、それを解決しない限り日本が滅ぶかのように煽る内容はさらに酷いと思います。

そもそも少子化によって人口減少へと向かう現象は今回が初めてではありません。長い日本の歴史の中では何度か経験している事です。参考記事:そのたびにいちいち日本が滅んでいたのかと、元記事書いた人に問いたいですね。

「未来に何を残せるのか。世代間の戦いにしてはならない」
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日本は、死に至る病にかかっている。超少子化だ。このままでは人口は減り、高齢化はさらに進み、社会は破綻する。
社会が破綻するんじゃなくて、社会保障制度が破綻するだけでは? なぜ破綻するかと言えば、現役世代が老人世代を支える賦課方式の制度では、人口動態変動リスクを全力で取っているからです。

制度と社会は別物です。社会保障制度がそれ自身の欠陥によって破綻しても、社会は存続するのでは?

関連ツイート:現行の社会保障制度の破綻=社会の破綻
と思い込んでいる人は、そんな制度がまだ無かった時代のことを忘れているのではありませんか。そしてたまたま今の時代に存在しているだけの、高々数十年の歴史しかない制度なのに、それがこの先もずっと持続しなければ誰も生きていける人は居ないなんていう、壮大な勘違いをしているのでは。

制度が無ければ無いで、人はちゃんと生きてゆけます。制度が破綻したら生きてゆけなくなるのは、それに依存する気満々な人だけです。どんどん依存しなさいと、今までさんざん煽ってきた政府が一番悪いのは当然として、それを信じて依存する方にも責任はあります。

なので、日本社会さんの正しい診察結果は「社会保障依存症」と出ました。「超少子化」なんていう誤診によって出された処方箋はすべて捨てておきますので、依存症の治療に専念してください。

今年2月には「保育園落ちた日本死ね」のブログで、子育て支援のあり方が改めて脚光を浴びた。それから初の国政選挙となる参院選。だが、少子化をめぐる議論は盛り上がっていない。
むしろあんなあからさまな煽り記事ひとつで、少子化がどうのこうのと盛り上がれる社会の方が気持ち悪いです。

番組では2万人の視聴者にアンケートをとった。「少子化対策に新たな負担はありか、なしか」。結果は「あり」が8割だった。
正気の沙汰じゃないですね。既に国民負担率が43.4%(過去最高)に達しているこの国で、さらなる負担増を容認するなんて…。

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yumin4.blogspot.jp


ここでも、「医療・年金(高齢化対策)」>「子育て支援(少子化対策)」だ。
どっちを優先するかなんて議論は、他人の金にたかる気満々のタックスイーター同士の醜い争いでしかないんですよ。仮にこの結果が逆になったとしても、他人の金で子育てを支援するという考え方自体がおかしいことに変わりはありません。

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