2018年3月30日

すべての水曜を公休に?



ツイッターより。

3月21日が祝日で仕事が休みだった人が、それを喜ぶ気持ちはわかりますよ。私も会社員時代には祝日を(土曜日に重なったとき以外は)大いに喜んだものです。

だけど、「これが人間としてあるべき姿」だから「全ての水曜を公休にすべき」、みたいな発想がおかしいことには早く気付いてほしいなと思います。この人は「プレミアムフライデーとかいらないので」と言っているので、自分にとって不要なものが制度化されるバカバカしさや不利益には既に気付いているはずなんですけどね…。


同感です。

「私にとってはその方が幸福である」という、本来は主語が非常に小さい命題が真であるに過ぎないんですよ。それが何個集まろうとも、「これが人間としてあるべき姿」みたいな命題が真になるわけではありません。自分の幸福観を他人にも無意識に拡大適用する癖は治したほうがいいでしょう。


年末年始恒例の話題になりつつある正月営業の是非についても同様に、
自分にとってはその方が都合がいいから「朗報」だと思うところまでは大いに結構ですけど、他人に向かって「休むべき」とか言い出すのは奇妙です。このようなツイートを称賛する声ばかりが目立ち、疑問を挟む人が非常に少ないのがいつも気がかりです。ツイッターランドだけの傾向であればいいのですが…。

参考ツイート:

関連記事:
ゆとり隊長さんのツイートより。 僕も同感です。なんというか、現状のように社員を縛り付けている状態は、見ていて不可思議(´・ω・`) https://t.co/85ar63ZP4E — ゆとり隊長@年100万円生活 (@yutori_ing) 2017年2月8日 引用されていた元ツ...
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2018年3月25日

顧客ではなくお上の顔色ばかり窺っていると…

こんなニュースが話題になっています。
金融庁は3月23日、香港の仮想通貨取引所「Binance」(バイナンス)に対し、日本居住者を相手方として無登録状態で仮想通貨交換業を行っているとして警告を発表した。
www.itmedia.co.jp

暗号通貨取引所への警告は前例が少なく珍しいこともあり、わざわざ事前に日経新聞にリークして重大事件のように報じさせていますが、海外業者への金融庁の警告自体は、特に珍しいことではありません。たとえば海外FX業者に対しても同様の定型文を過去に何度も送りつけています。

金融庁のこのような干渉行為に対しては、もう毎度のことなので「税金使って要らんことするなよ」という定型文を貼っておきますね。

国内業者を無用な規制で雁字搦めにするだけでは飽き足らず、国内に拠点がない海外業者に対しても国内法を盾に強硬に干渉するのはいい加減やめてもらいたいですね。「利用者保護のため」なんてただの口実で、日本居住者を「籠の中の鳥」状態にして海外業者を自由に使わせないのが金融庁の狙いであることは明らかです。こんな金融鎖国に住んでいてほんとに大丈夫なのかと、不安が大きくなるばかりです。


さらに絶望的なのは、国内取引所bitFlyer代表取締役の加納裕三氏までもが規制を歓迎し、海外業者を目の敵にして排除しようとしていること。
「営業をやめなければ、警察当局などと連携して刑事告発する。」

Binanceを含む違法事業者の問題に金融庁がメスを入れるようです。海外で業務を行えば日本の規制は関係ないという主張をする海外事業者も存在していましたが、そのようなことはありません。

利用者保護のために業界が健全化されることを期待しています。
日本ローカルの規制に海外業者を従わせることが業界の「健全化」? いやいや、まったく逆です。そんな規制がまかり通るとしたら、たかが一国の政府権力が及ぶ範囲が拡大しすぎている証拠であり、極めて不健全です。

まるで、「俺たちがこんなに規制されているんだから、お前らもおとなしく規制されやがれ!」という心の叫びが聞こえてくるようです。暗号通貨という非常に新しい分野のビジネスなのに、言っていることはもう既存金融機関の人たちとあんまり変わらないような…。参入当初は意気揚々と市場を開拓しようとしていたはずの起業家が、いつの間にか既得権益に絡め取られてダークサイドに堕ちてしまったように見えます。

彼のツイートには沢山のリプライがついていて、bitFlyerの劣悪なサービスを批判する声が目立ちます。

どうやら相当ひどいみたいですが、特に驚くことはありません。顧客のニーズを満たすというビジネスの基本を忘れて、金融庁の顔色ばかり窺い、公権力を利用して競争相手を排除することに心血を注いでたら、そりゃこうなるだろうな、としか思わないです。

参考ツイート:

2018年3月20日

早期リタイアは無期限の休息

NightWalkerさんのブログより。
以前こんなエントリーを書きました。 セミリタイヤして気づいたちょっと不思議な症状
nightwalker.cocolog-nifty.com
人生の岐路に立ったとき、いったん休むという選択をする人は、それなりに疲れているはずです。
たしかに早期リタイアした当時は長い会社員生活で疲れていましたが、私の場合は「疲れたから(一時的に)休息しよう」という発想では無かったですね。そして、正式退職前の1ヶ月ほどの有給消化期間中には既に、心身の疲れはほぼ取れてしまったと記憶しています。

ですので、疲れが取れたら休息をやめようかな、と考えたことは昔も今も無いんですよね。早期リタイアして毎日休息している今の状態こそが最終形態なので、どの程度の休息が必要かと問われれば、私の答は「無期限の休息が必要」になります。

サバティカルというのは疲れをとってリフレッシュするための充電期間。あくまでも有職生活を続けるための手段なので、無職生活自体を達成目標とする早期リタイアとは全くの別物だと捉えています。

人生100年時代です。これからもがんばりますけど、やる気スイッチが入るのいつの日なのか。我ながらこうご期待です。ちなみに空元気スイッチくらいはすでに入ってます(笑)。

こういうのは,人それぞれだと思うんですけど、アーリーリタイアした人って、実際どうなんでしょうね。
私の場合は人生何年時代であっても、めでたくリタイアしたからには「がんばる」ことを徹底的に忌避していきたいと思ってまして(いわゆる意識低い系です)、リタイア後の「やる気スイッチ」というのはちょっとイメージを持ちづらいですね。仕事のやる気という意味であれば早期リタイアを決意した当時からずっとオフのままですし、このまま一生オンになることはないでしょう。

逆に仕事とは無関係にただやりたいことだけをやる気力という意味なら、早期リタイアした当時から常にオンのままです。ただし、これは今後老化によって徐々に衰えていくだろうと予想しています。

ある程度休息するとやる気スイッチがオンになる、みたいな因果関係は今の私には無いようです。

ほんと、人それぞれだと思います。

関連記事:
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オールドマンさんのブログにこんな記事がありました。 リタイアする理由をもう一度考える - 毎日が日曜(^^)   セミリタイアメント : いろいろ、理由つけたが、リタイアしたいのは、「仕事がいやなだけだ」、それだけで十分理由になる。 確かに、それで十分ですよね。 ・理由などないの...
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2018年3月15日

祝! Time is moneyの金村圭介さんがセミリタイア達成

金村圭介さんのブログより。
夢にまで見たセミリタイア。
昨日3月12日に最終出勤日を終え、遂に遂に遂に達成しました。
おめでとうございます!
私が6年前に書いた紹介記事を読み返してみたところ、当時は2026年に40歳でセミリタイアすることを目標にされていたようです。それを8年も短縮してまだ32歳の若さで達成してしまったのですから、その実行力には恐れ入ります。私は残念ながら30代でのリタイア生活を手に入れることができず、32歳のときはまだ社畜真っ盛りだったので羨ましい限りです。

全てを終えて、電車で帰宅する時。
とうとう僕はやったんだ!と喜びを噛み締めます。
まさに感無量でした。

(中略)

僕は今、セミリタイア達成という人生でも最高の瞬間を迎え。
本当にハッピーです。
心ってこんなに穏やかになれるものなんや!というぐらい、穏やかな気持ちです。
分かります。
10年以上前のことなので私は忘れかけていましたが、確かにその通りでした。両肩に食い込んでいた重たい荷物を下ろし、私はもうこれを背負うことは無いのだなと、ほっとする気持ちが溢れてくる瞬間でした。夏休み前日の小学生のようなワクワク感は皆無とは言わないまでも、安堵感の方が圧倒的にまさっていたことを思い出します。

セミリタイアを目指している全ての人。
ぜひこの幸せを味わってください。
応援しています。
本当にそう思います。
世の中に幸せな人が一人でも多くなればいいですね。不幸な人が多いより、幸福な人が多い世の中のほうが暮らしやすいでしょうし。

関連記事:
新しい早期リタイア系ブログを見つけました。 Time is money  キムのお金日記 現在26歳で、40歳セミリタイアを目指しているようです。 リタイアを志向する理由はどちらかと言うと「後ろ向き」なものですが、私はとても共感できます。 Time is money  キムのお金...
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2018年3月10日

「無職ダメ人間」のよくある一日

くらげネコさんのブログより。
僕はもうダメなんだと思います。 どれくらいダメなのか一日のスケジュールを円グラフにしてみました。ほぼ何もしていません。正午前に起きている状態ですでにだめなんですが。。。希望は午前9時に起きたい。…
neet3.hatenablog.jp


このグラフを拝見したとき、日常の生活リズムがここまで自分とそっくりな人もいるもんだと思いました。睡眠時間と食事の時刻なんて「完全に一致」レベルですね。

毎日の就寝時刻は2時~4時、起床時刻は10時~12時という8時間睡眠で安定しています。目覚ましを使うことなく自然に目覚めるのは最高に気持ちが良く、無職の大きなメリットの一つだと実感しています。

小中高時代と会社員時代は無理やり朝型にせざるを得ず、今から思えば深刻な睡眠不足とストレスを招いていましたね。

僕はもうダメなんだと思います。

どれくらいダメなのか一日のスケジュールを円グラフにしてみました。ほぼ何もしていません。正午前に起きている状態ですでにだめなんですが。。。
遅寝遅起きがダメ、ということなら、私も立派なダメ人間の仲間入りです。もしかしてこれが巷で言われる「無職ダメ」属性ってやつですか。

しかし世間的には如何に「無職ダメ」な暮らしに見えようとも、自分の中では微塵もネガティブな感情を持っていません。むしろ主観的には真逆で、自己肯定感に満ち溢れています。他者からの評価を気にしない性格で良かったなと思います。

関連記事:
40代貯金2000万でセミリタイア : セミリタイアして規則正しい生活ができる人、できない人 より: 最近はめっきり昼過ぎまで寝る生活になっています(´・ω・`) つまり私は「セミリタイアして規則正しい生活ができない人」です。 でもリタイア・セミリタイアしても規則正しい生活をして...
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2018年3月5日

99%のクズ投信を掴まないために、まずコストを見る

マネーの達人より。
筆者は、しばしば 「投資信託の99%は、はじめから検討に値しないクズです!」 と言う。 個人の感情としては、過去に投資信託のファンドマネージャーをやっていたこともあるし、投資信託関連のビジネスに関わる会社に勤めて報酬をも・・・
manetatsu.com
さすが山崎さん。非の打ち所がない良記事です。

つまり、手数料が高いファンドは、市場が好調でも不調でも、常に相対的な期待値が劣るので、選択肢として検討する価値がない。
具体的な商品を評価する時には、「まず手数料を見る」のが早道だし、選択を間違えにくい。
日々の買い物で商品を選ぶときにそのコストを見ないことはあり得ないのに、対象が金融商品になるとなぜかコストに無頓着になってしまったり、そもそも何がコストなのかわかっていない人が少なくないようです。投資の場合も普段の消費活動と同じようにコストに敏感でありたいものです。

金融機関に勧められた投資信託のほとんどの商品が、手数料を見るだけで「検討不要」になるはずだ。
具体的な手数料の基準としては、
高くても0.3%未満に抑えたい
とのことです。
一昔前ならそれでも悪くはないのですが、今の時代ならもう一声ほしいところですね。手数料0.1%未満のETFだけでポートフォリオを組むことも夢ではありません。素晴らしい時代になったものです。

参考資料:
こうした、「選んでもいい1%」の投資信託は、金融機関の窓口で勧められることはまずないので、投資家が自分で探さなければならない。
その通りですね。コストこそが肝であることを知っていれば、あとは簡単です。自分では見つけられずに金融機関の窓口へ行ってしまう投資家は、「まず手数料を見る」という知識すら持っていないのでしょう。

規制によって市場原理が阻害されていない限り、高コストなクズ投信はやがて投資家に選ばれなくなって市場から淘汰されていく、はずなんですけどね…。一般の商品市場では当たり前に機能するメカニズムも、金融商品の場合にはなぜか様子が違っていて、高コストなものが大量に市場に残っているのが現実です。

その理由は結局、正しい選択眼を持たない未熟な個人投資家がまだまだ多いからだと思います。山崎氏のような専門家だけでなく、我々個人投資家も地道にこのような選択基準を啓蒙していくことで、優良な金融商品がより多くの投資家から選ばれるようになれば良いですね。

関連記事:
先月放送された番組です。あの山崎元氏が登場すると聞いて見てみました。 VTRに登場する一般人がツッコミどころ満載なのは毎度お馴染みのNHKクオリティー。しかしスタジオに戻り、「間違った投資が多すぎる!」というテロップ付きで登場する山崎元さんのコメントはどれもこれも秀逸でした。短い...
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