2014年12月18日

リタイアに理由は必要か

オールドマンさんのブログにこんな記事がありました。

リタイアする理由をもう一度考える - 毎日が日曜(^^)   セミリタイアメント
いろいろ、理由つけたが、リタイアしたいのは、「仕事がいやなだけだ」、それだけで十分理由になる。
確かに、それで十分ですよね。

・理由などないのである、仕事がいや、会社がいや、上司がいや、俺をバカにしている会社全体にもううんざりなのだ。
分かります。
私も最近、仕事を辞めるのにそもそも理由が必要なのかな? と思うことがあります。
「人(特に男)は定年まで働くのがデフォルトで、早期リタイアは例外的に選択するもの」という固定観念があるから、なんだかんだと仕事を辞める理由を探し回る必要がでてくるのではないですかね。

さらには、今やっていることを続けるのに理由は要らないが辞めるには理由が要る、という思い込みは「現状維持バイアス」と呼ばれる奇妙な思考の癖であり、たとえば資産運用においても、この癖を治せない人が不合理な意思決定をやらかしてしまうケースがよくあります。

そもそも、誰が決めたか知らない「定年」とやらに自分のたった一度の人生が左右されるのは、おかしな話だと思いませんか。

ここは一つ、逆に考えてみてはどうかと。
「人は働かないのがデフォルトで、仕事は必要があるから例外的に選択するもの」
この前提からスタートして、仕事をしない理由ではなく、仕事をする理由を探してみるのです。
たいていの場合は、「生活費を稼ぐため」という最大の理由が見つかるでしょう。人によってはやりがいとか、その他諸々の理由が見つかることもあるでしょう。

働く理由を日頃から常に自問自答し続け、ついにその理由が見つからない時が来たとき、粛々と退職すればいいのです。もっともらしい「退職理由」を探してきて上司を納得させる必要などないし、そんな義務もありません。

理由が無くなれば定年前でも退職すればいいし、逆に理由があり続けるなら定年後も仕事を続ければいい。定年なんていう意味不明な基準よりも遥かに合理的な判断基準だと思います。

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