2014年12月14日

仕事に不満があるならば

うえしんさんのブログにこんな記事がありました。

仕事が不満な人はぜひ――『仕事はどれも同じ』 キッツ+トゥッシュ | 考えるための書評集
けっきょく人間は果てしない不満を抱くものであり、欲望は限りなく、情熱や好奇心はいつか慣れるものであり、ルーティンになる。不満は仕事や職場環境にあると思っていたけど、自分の内側、自分自身の考え方にあるものではないのか。わたしは自分の不満という心理状況に向き合っていなかったな、手放せずにいるんだなと思った。
人間の欲望にも不満にも際限がないというのはその通りだと思います。
ただ、不満の原因が自分の内側にあるのかどうかは、なんとも言えません。考え方を変えれば不満が解消することもあれば、そうでないこともありそうです。

この本を読んで仕事に不満をもち、転職をくりかえしきたわたしはどうやら仕事や職場に不満ばかり抱いてきたことがよくわかった。不満を抱くという思考のクセをまったく問題視してこなかったことにようやく気づいた。問題点は不満という現実の否認やほかのありようを求める想像だった。「あるがまま」を受け入れるなんて思想は山のように読んだのだが、こと仕事や労働にたいしては不満や不平を抱かずに、「あるがまま」を受け入れるなんてことがまるでできていなかった。
不満を抱くという思考の癖。これを問題視し、不満を抱かないような思考法を身につける。そしてすべてをあるがままに受け入れる。
それはそれで一つのソリューションかもしれませんが、私はそういう手法に一抹の不気味さを感じます。もし上記のことが卒なくできるようになれば、一人の立派な「社畜」の出来上がりじゃないかと。

私の約16年間に及ぶ会社員時代にも、不満をたくさん抱いていました。もちろん、解消できるものなら解消したいと思ったことは何度もありました。しかし組織や社会というものは多数の人間の集合体であり、自分の意のままにコントロールすることはできません。ならば、組織の一員である限り不満の解消などあり得ないことだとわかります。私は転職の経験はありませんが、仕事の不満を根本から解消するには転職ではなく退職しかないと悟りました。

退職するまでの間をどのように過ごすのかといえば、無理に不満を封じ込めて現状を「受け入れる」のではなく、時おり不満を漏らしつつも組織とはそういうものだと「諦める」ほうがいいと思います。仕事に妙なやりがいなど見出さずに淡々とお金を稼ぎ、支出を抑えて資産を積み上げていくことが、結局のところ最も早く不満を解消する方法になるのではないでしょうか。

仕事の不満への対処法は、資産運用の「リスク」との付き合い方とよく似ている気がします。直感的には逃げたくなるけれども、どうやっても逃げられないものだと悟って上手に付き合っていくほうが、結果的にうまくいく可能性が高くなると思います。

2 件のコメント:

  1. 同じことを最近悟りました。それからは精神的にかなり楽になったような感じがします。

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  2. ブログ拝見させていただきました^^
    完全には不満はなくならないが、どう最小減に不満を抑えるかが重要だということだと思いました^^
    またのぞかせていただきます^^
    失礼致します。
    TJサポートデスク 日高

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