2012年3月4日

『自分のアタマで考えよう』 ちきりん (著)



御本人の紹介記事はこちら:『自分のアタマで考えよう』内容紹介(叱られたからやり直し!) - Chikirinの日記

前著の『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法』は、ブログから抜粋、焼き直した本でしたが、本書は書き下ろしですから初めて目にする内容がほとんどでした。

この本に書いたのは、そんな「ちきりん独自の視点」を生み出す源となっている「思考の方法論」です。
一言で言えば、すごく「真面目な」内容です。
紹介されている具体的な思考の技術の多くは知らなかったので勉強になりました。しかし、読んでいて今ひとつ興味がそそられなかったのも事実です。現役時代ならともかく、こういった技術を総動員して何かを真面目に効率的に考える機会は、今後の人生でそうあるものではないような気がしたので。

①知識は思考の棚の中に整理すること
②空いている棚に入るべき、まだ手に入っていない知識を常に意識すること
③それらの知識が手に入れば言えるようになることを、事前に考えておくこと
これが、ちきりんが考える「知識と思考の、理想的なカンケイ」なのです。
確かに理想的なんでしょうけど、なんか型にハマり過ぎというか、敷居が高く感じるんですよね。

知識の吸収はもっと自由に、整理整頓とか何も考えずにやっていいと思うんですよ。それこそWikipediaサーフィンでも本の乱読でも、何の目的もなく浴びるようにやるのも面白いんじゃないでしょうか。