2020年5月30日

株価が上がり続ける理由

ツイッターより。

このチャート、名目なのか実質なのか不明ですけど、インフレ調整後の実質株価だと仮定しましょう。

実質でこれだけ右肩上がりの株価を形成しているなら日本株も捨てたものでは無いですね。米国株には無かった日本史上最大のネガティブイベント、敗戦と戦後の大インフレを経てもなお、その購買力を力強く回復してきた実績があるわけで。

他方、名目株価が上がり続ける理由は、株式の実質リターンがプラスである事とは全く別のところにあると思います。

現在コロナ禍でしばらく不況が続きそうなのに、なぜ株価はこんなにモリモリ回復してきたのか、不思議に思っている人も多いことでしょう。

種明かしは簡単で、@cissan_9984さんのツイートの通り、日銀が日本銀行券をこれでもかと供給しまくっているからです。つまり、日本株の価値上昇が止まらないと言うよりも、価値を計測するモノサシである日本円の価値下落が止まらないだけではないかと。政府の狙い通りにインフレが進行中なのです。不況下の株価上昇って結局こういうことであって、全く喜ばしいことではないと思います。

参考ツイート:

参考記事:
 長期的視点に立って投資を行う最大のメリットは、日々の株価変動に一喜一憂する必要がないことである。しかしこのことは、長期投資が安全であることを意味するわけではない。
www.capital-tribune.com

関連記事:
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2020年5月25日

法で私権を制限する「リベラル」とは?

橘玲公式ブログより。
さらに驚愕するのは、「リベラル」を自称するメディアや知識人が、この「法によらない権力の行使」を批判しないばかりか、積極的に容認しているように見えることです。こんなことが許されるなら、国家は「道徳」の名の下に、際限なく国民の私権を踏みにじることができます。これはまさしく「全体主義(ファシズム)」でしょう。

改正特措法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)が議論されていたとき、真のリベラルであれば、「法によって私権の制限を命令できるようにすべきだ」と主張しなければなりませんでした。残念なことに、この国にそんなリベラルはどこにもいなかったようですが。
え、なんかおかしくないですかこの記事。

法によらない権力の行使は全体主義であるから、法で私権を制限する「リベラル」とやらを目指すべき??

法律に則っているか否かとは関係なく、公権力で私権を制限して全体の利益を優先するのが全体主義の定義では。前者が全体主義なら後者ももちろん全体主義に決まってますし、私権の制限を合法化している点でより強力な全体主義と言えます。全体主義を強化しようとする思想が「自由」を意味するリベラルだという主張は、倒錯も甚だしいのでは。

もう自由主義と誤認されがちな「リベラル」なんて紛らわしい言葉を使うのやめて、素直に社会主義、全体主義を推進したいと言えば良いのにと思います。

参考記事:
ja.wikipedia.org

参考ツイート:
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2020年5月20日

アキラ先輩の11億円が飛んでいった理由

以前リタイア失敗動画を取り上げたことがあるアキラ先輩の動画より。



彼のリタイア失敗シリーズの動画は3本見たのですが、最大の謎だった11億円が一体どこへ消えていったのかについて、明言があったのはリーマンショックで3億円溶けたことだけで、それ以外については自分でも把握していないとのことでした。使途不明金8億円って凄いなと思ったものです。

その使途不明だった部分についてですが、この動画を見てやっと察しが付いたと言いますか、「やっぱりそういうことだったのね…」と納得できてしまいました。

「フィリピン移住」が失敗する理由は次の5つだそうです。

(5)歓楽街に住んではいけない
(4)英語とタガログ語をちゃんと勉強していない
(3)安易な儲け話に乗ってしまう
(2)フィリピン人と同じ目線でつきあうことができない
(1)クリエイティブな生活を送る準備ができていない

ああ、なるほど。残りの8億円があっという間になくなった理由は(5)と(3)でしょうね。毎晩歓楽街へ繰り出して酒と女を買うような浪費体質であったり、金を借りに来た知り合いにホイホイ貸してしまったり、イラク・ディナール投資詐欺に何千万円も突っ込んで紙くずにしてしまうようなファイナンシャル・リテラシーの持ち主ならば、何億円持っていようと底をつくのは時間の問題では? 完全に本人の資質の問題であって、早期リタイアや海外移住が原因で生まれた問題ではありません。

ちなみにイラク・ディナールの件が投資詐欺だと推定できる理由は、2004年以降は為替レートがほぼ変動しておらず、たとえばFXで通貨を買って持っていただけなら紙くずにはなっていないはずだからです。

(1)も前回触れたように、早期リタイア適性の低い人だけが準備すべき要件でしかなく、これもフィリピン移住とは無関係です。

この内容の動画に「~移住が失敗する理由」というタイトルが付いているのはミスマッチだと感じました。「浪費体質の私がリタイアしてフィリピン移住したらこうなった」の方が適切だと思います。

参考記事:
最近、高齢者や震災後不安をターゲットに、外貨を使った詐欺が急激に増えているという。弁護士の紀藤正樹氏がその新たな手口を明かす。***外貨を使った投資詐欺の“エサ”として登場するのは、スーダン
news.livedoor.com

関連記事:
YouTubeより。 本人はお金のことをほとんど気にしてなさそうですが、できるだけ働きたくない側の人間としてはやっぱり、「11億円は一体どこに消えていったんだろう?もったいないなあ」というのが最初に出てくる感想ですね。もう少し失敗に気付くのが早ければ、全部失わなくても済んだ...
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2020年5月15日

公権力で他人の自由を奪うと自分も損をする

ツイッターより。

なぜアパートの大家が部屋を賃貸する条件として保証人や保証委託契約なんてものを要求してくるのか、昔は全く理解できませんでした。もし家賃払えなくなったら出ていくので保証人に払わせようとか面倒なことしなくていいですよ?大家さんだってそういうシンプルな契約の方がいいでしょ、って言いたくなりますよね。

ところが借地借家法には、大家に対する各種の縛りが強行規定として書かれていて、たとえば「家賃滞納したら出ていきます」という特約さえ無効になってしまう事を知ると、いろいろと腑に落ちます。

当事者間で「家賃滞納したら出ていきます」というシンプルな合意があっても法律が勝手にそれを上書きしてしまうとは何事か!?と思いませんか。賃借人側にのみ各種特権を付与する(言い換えると賃貸人の権利を奪う)法律があるのですから、大家の立場からするとどうにかして対策しなければやっていけません。

つまり、この15,000円は賃借人に付与された特権のコストです。そんな特権いらないから特権が欲しい人たちだけで負担しろ!と言いたくなる気持ちはわかりますが、「そんな特権いらない」を法律が許さない、いわば特権の押し売り状態なわけで。本来は私人同士の自由であるはずの領域に公権力が介入するって、全てこういう事なんですよ。

にもかかわらず、
賃貸契約と言う、私企業ではありながら、国民生活の広範囲に問題です。
携帯料金に苦言を呈したように、菅官房長官あたりがこの不公平感にガツンと言ってほしいと思います。
こうやってさらなる公権力の介入を求める規制脳な人々が跡を絶たないのだから、もうこの国はどうにもならないと思います。ありとあらゆる規制のコストがてんこ盛りに上乗せされた、割高なモノやサービスを買って生きていくしかありません。

#借地借家法による規制に抗議します

参考ツイート:
参考記事:
借地借家法は不動産投資家が必ず理解しておくべき法律です。なぜならこの法律のことを全く知らないでいると、思わぬトラブルに巻き込まれたり、それどころか大きな損失を被ったりしかねないからです。そこで今回はこの借地借家法について細かく解説し、その対策などもお教えいたします。
re.minkabu.jp

関連記事:
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2020年5月10日

問題は「コロナ脳」ではなく「規制脳」

最近はツイッター界隈で「コロナ脳」という言葉を目にすることが増えてきました。新型コロナウイルスの感染リスクを過剰に恐れる人の考え方や行動を揶揄する言葉です。

たとえばこんなふうに批判する文脈で使われます。

私もコロナ脳ではないので気持ちは分かるのですが、世の中がこんなことになってしまった原因は本当に「コロナ脳」なんでしょうか。

ある人がコロナ脳を患っているとして、その人自身がウイルス感染を恐れる余り自宅に引きこもっているだけなら、何も責められるようなことはしていませんよね。それは完全に個人の自由です。

逆もまた然り。ウイルスのリスクを過小評価している人自身が外出、移動しまくったり、通常通りレストランを営業したりすることも、完全に個人の自由です。

今回はその個人の自由であるはずの領域にズカズカと公権力が介入してきて、緊急事態宣言という規制によって後者の自由だけを奪いました。飲食店がバタバタと潰れたりしているのは、ウイルスそのものによる被害よりも、規制が原因で発生した人災成分の方が多いと思います。

コロナ脳を批判する人が、「そんなに怖がる事自体が間違っている。なぜならこういうデータがあるから」みたいな切り口で論じているのをよく見かけますけど、その論点、なんかズレてません? リスクや便益の評価は人それぞれ主観的に決まるものであって、万人に共通する客観的な基準なんて有るはずがないのですから。

本当の問題は、コロナ脳な人の多くが同時に「規制脳」も患っていて、他人の行動を勝手に自分の基準でジャッジして、公権力による規制を正当化しようとしている点に尽きるのではないでしょうか。この規制脳の問題を放置したまま何を論じたところで、価値観の違う人間同士の不毛な論争が永遠に繰り返されるだけでしょう。

他人の考え方や行動が自分とは異なることが問題なのではなくて、民主的に何が「正しい」かを決めて全員にそれを強制する事が問題なのかもしれないと、この機会に少しでも多くの人に気付いてほしいと思います。

参考ツイート:

参考記事:
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