2019年12月15日

日経平均株価30万円になるシナリオの現実味

ツイッターより。

今から31年後の2050年に日経平均株価が30万円になるシナリオを、私は一笑に付すことができません。実は十分に現実味があると思っています。ただし、エミン ユルマズ (JACK)(@yurumazu)さんが思い描くような日本経済の復活によってではなく、日本円という物差しの価値が下がること(つまりインフレ)によって、ですが。



現在の日経平均株価は約2.4万円ですから、30万円というのは12.5倍です。これを31年で達成するには年平均8.5%のインフレで足りる計算になります。毎年8.5%のインフレが31年間続くイメージは持ちづらいですが、ほんの数年異常なインフレになるだけで、平均8.5%なんて余裕でクリアできます。因みに、日本は戦後の4年間(1945-1949)で70倍のインフレを達成した「実績」があります。ベネズエラやジンバブエのような極端な事例を持ち出すまでもありません。

現在進行中の日銀の実質財政ファイナンスがあと31年もの長期に渡って持続するはずもなく、いずれ国債と共に日本円は暴落、堰を切ったような高率インフレの時代が来ると予想します。

これを避けるには大増税と大歳出削減を同時に行い財政ファイナンスをやめなければなりませんが、他人のカネで快楽を得ることを覚えた社会主義中毒患者が増えすぎた日本では、民主的に歳出削減するのは無理でしょう。ツイッター見てても金刷ってバラ撒け言う人の方が圧倒的に多い印象ですし、むしろ増税した分だけ歳出が増えているのが現実です。なので、日銀が財政ファイナンスをやめるシナリオは実現不能と予想します。

資産の購買力を守るという視点からは、大増税よりは大インフレの方が対処しやすいと思います。必要以上に悲観することはありません。個人でできる範囲の自己防衛をしっかりやっていくだけです。

参考ツイート:
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