2010年6月29日

人生の前半では時間を売り、後半では時間を買う

前回の記事とよく似たことが書かれている記事がありました。

誠 Biz.ID:結果を出して定時に帰る時短仕事術:人生の前半では時間を売り、後半では時間を買う
年を重ねてアルバイトをやったり、就職して会社に入ると、少しずつ自分が管理できるお金が増えていきます。結婚や家を買う、子供が生まれるなど人生のイベントに応じてお金は増えたり、減ったりしますが、基本的に定年などでリタイヤするまでは、金融資産は増えていく傾向でしょう。

一方、持ち時間は生まれた時に最大値で、死ぬ時にはゼロになるため、右肩下がりで減少していきます。お金と違って運用によって増やすこともできませんし、努力によって、その減少を食い止めることもできません。代替のない貴重な天然資源のような存在なのです。

お金と時間のグラフ.JPG

前回私が書いたようなことは、まだ若い人にはなかなかピンと来ないところがあるかもしれませんけど、こうやって図で見ると少しは実感を伴ってくるのではないでしょうか?

私がこの図を見て感じたことは、
・60歳リタイアだと、リタイア後に残された時間は78歳までの18年間しかないこと。
・78歳の時点で残っているお金が多すぎる。120歳まで生きるつもりなのか?
の2点です。

人生の前半は時間は潤沢だが、お金がない状態。したがって、自分の時間を時間がない他人に売って、他人のお金を得るという状態です。

しかし、お金に多少余裕が出てくる頃には、時間を使いすぎて、残り時間が減ってきます。ここでは、お金を払ってでも、なるべく自分の時間消費を抑えなければなりません。人生の後半では、時間が最重要資源になりますので、時間を有効活用するためには、お金や努力を惜しんではいけないのです。
この「お金で時間を買う」というのは、仕事術という範疇においてはアウトソーシングしたり他人の労働力を使って自分の負荷を減らすことですが、もう少し範囲を広げて「労働収入というお金を放棄する(または減らす)ことと引き換えに自由時間を手に入れる」ことも含んでいると考えられます。

誠 Biz.ID:結果を出して定時に帰る時短仕事術:残された時間を価値あるものに:
減る一方の残り時間を意識する時に、一番考えなければならないのは、時間の長さではなく、自分にとっての価値です。自分にとって価値のあることに時間を投資しなければまったく意味はありません。
確かに。
でも自分にとって価値のあることとは何かを考えるためには、自由時間の長さもある程度重要だと私は思います。
闇雲に仕事をやって、忙しさでまやかしの充実感を味わっている場合ではないのです。
本当に仕事そのものが好きで、お金を抜きにしても自分にとって価値があると思える人なら、仕事の忙しさは本物の充実感になり得るでしょう。他人から見て何が楽しいのだろうと思える人生でも、その人なりの幸福を追求した結果であれば何も言うことはありません。


記事の抜粋元の本。

1 件のコメント:

  1. いつも拝読しております。前の記事も含め、いたく共感いたしている次第です。
    恐縮ながら、こちらのブログで紹介させていただきました。
    http://ameblo.jp/hirojimu/entry-10583853916.html
    不適切でしたら削除いたしますので、その際はご一方下さいますと幸いです。
    今後も勉強させていただきます。

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