今の20歳が40歳の半分しかいないって本当にいい話だと思う。戦争でもあったのかな?— 🦀カニカニカーニバル🦀 (@yu1096) 2018年11月7日 たぶん、このツイートはブラックジョークのつもりで書かれたものだろうが、私には冗談にみえなかった。 …
「たくさん死ぬ」も破局だが「ぜんぜん生まれてこない」も破局「破局」とは、ウィキペディアによると「事態が健常な状態を維持することが不可能になり滅するという形で終焉を迎えるということ」です。
たとえば戦争で人が「たくさん死ぬ」と、その国は終焉を迎えましたか? 敗戦国の政府が終焉を迎えても、社会を構成する人たちの日々の暮らしは脈々と続いてきたのではありませんか? 例によって、社会と国家(政府)という別の概念を同一視しているのではないでしょうか。
あと「ぜんぜん生まれてこない」なんて現象は人類史上一度も無くてですね、現在各国で進行中の少子化とは「大人の数が多い割には生まれてくる子供の数が少ない」だけのことです。あくまでも相対的な比率の減少であって、日本の場合は明治時代あたりと同じぐらいに子供の数が戻っただけでしょう。
このように、表現が大袈裟で正確さに欠ける点が非常に引っかかりました。
今日の医療や社会福祉、そのほかのインフラは、生産人口の急激な減少を前提につくられてはいない。その通りです。
つまり、少子化の進行によって「破局」するのは、負担者の数が減ると持続できないような「制度」の部分に限った話です。そもそもそんな制度など無ければ、あるいは制度自体は有ったとしても賦課方式のような最悪の設計の代わりに人口変動に中立な設計を採用していたら、少子化や人口減少に右往左往する必要はどこにも無かったことになります。
つまり、よほど革命的な改革ができない限りは、日本も含めた東アジアの国々は社会的再生産ができない=社会としては終わっていく。いえ、たとえ制度や国家が終わることがあっても、社会は終わりませんよ。そこを混同すると、破局を避けるための「革命的な改革」を大義名分に国家主義、全体主義へと突き進むことになりかねません。現にそうなっていて、個人の領域への政治の介入が止まらなくなったのが日本だと思います。
参考ツイート:
少子化は、政府にとってはネズミ講社会保障財源を維持する上で死活問題。
— (若)年寄 (@numawkdsyr) January 8, 2019
でも、自発的に成り立つ社会においては、少子化であってもそれなりに辻褄を合わせて持続性を維持する。
どこに軸足を置くかによって、同じ事柄が問題になるかならないかは変わってくる。
僕は個人的に国土の大きさや資源の量を考えると日本の人口は今の半分くらいがちょうど良いと思っているので、今の少子化が異常なんじゃなくて戦後のベビーブームが異常なんだと思う。日本は江戸時代には3000万人くらいしか居なかったのだから。 https://t.co/31UqXpcPIb
— 村上 建治郎 Ken Murakami (@kenmurak) January 8, 2019
少子化は自然の摂理。人間が他の生物にも頼まれてないのに勝手に構築し、そして硬直した社会システムの都合で、自然の摂理を『悪』と決めつけるのは人間のエゴであり、宗教だと思う。少子化はホメオスタシスの一種。 / “日本の破局的な少子化…” https://t.co/mphL1nJuVU
— A1理論 (@A1riron) January 8, 2019
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