2018年10月30日

「日銀が倒産したら日本は終わり」という発想がヤバい

以前からハイパーインフレのリスクに警鐘を鳴らし続けている藤巻健史氏のツイートより。

その通りですね。
藤巻氏の予想するシナリオ通りなら、日本が終わるのではなく、新しい法定通貨が流通する日本が始まるだけのことです。

たかが日銀ひとつ無くなったぐらいで、なぜ「日本が終わる」とかいう世紀末思想が出てくるのか、そこが不思議。たとえば日本円がハイパーインフレで使い物にならなくなったとしても、代わりに米ドル使えばいいだけでは? 自国の中央銀行が無く、他国の通貨が流通している国はいくらでもありますよ。

かつての江戸幕府や大日本帝国政府が権力を失ったとき、日本は終わりましたか? ましてや、藤巻氏の予想では現行の政府が消滅するわけではなく、日銀が倒産するだけですよね…。

以前取り上げた「少子化で日本が滅ぶ」的な間違いだらけの悲観論と根っこは同じに見えます。

現行の公営社会保障制度に依存する気満々な人は、少子化で納税奴隷の数が減ることは死活問題になります。それと同様に、日本円の現金以外に資産を持たず、その信用(購買力)に生活のすべてを依存している人は、日銀倒産=生活の破綻になるわけです。知ってか知らずか、そういうリスク集中型のポートフォリオを組んでいるのだから、有事の際に被害甚大になるのは当然なのです。

自分の生活がたかが一国の制度や通貨に依存しすぎていないか、今のうちに確認してみてはいかがでしょうか。

参考ツイート:
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