2019年12月5日

TransferWise が日本にやってくる、のかな?

このようなニュースを読みました。
格安の国際送金サービスとして日本でも注目を浴びるイギリス発のスタートアップ企業「TransferWise(トランスファーワイズ)」。共同創業者であ...
www.businessinsider.jp

日本での国際送金サービスは既に始まってから3年?ほどになりますが、今までに類を見ないサービスだと私が期待しているのはボーダレス口座とデビットカードの方でして、こちらは未だに公式ヘルプにデカデカと「日本利用不可」と書かれたままです。
残高でのご資金(40通貨以上) の追加、両替、引き出し
transferwise.com
ボーダレス口座はマルチカレンシー口座で、40以上の通貨を保有することができ、尚且つ本当の為替レートで他の通貨への両替えも可能です。 登録料、維持費は無料です。

英国ポンド(GBP)、ユーロ(EUR)、オーストラリア・ドル(AUD)、ニュージーランド・ドル(NZD) 米ドル(USD)の通貨では、専用の口座番号、銀行口座情報が発行されます。 (その他の通貨でもご利用いただけるよう、努めています。) 資金を受け取る際は、この情報をご友人、企業、顧客にお知らせいただけましたら資金の受け取りが可能です。
TWのボーダレス口座を開設すれば、40種類以上の複数通貨で残高を持つことができるだけでなく、5カ国に自分専用の銀行口座番号も割り当てられます。凄くないですか? 日本中どこを探し回ってもこんなサービスは見つかりません。

さらにデビットカードまで付いてくると。
カード決済、暗証番号の変更、上限額の設定
transferwise.com
ボーダレス口座内に保管されている通貨は、無料で使用できます。
アカウント内に通貨が保管されていない場合、両替手数料(通常0.35% - 1.0%)のみ発生します。
既存のクレジットカードで外貨決済すると大体2%前後の手数料を取られます(関連記事:P-one VISAカードの海外ショッピング手数料値上げ)から、TWデビットカードがあれば劇的に安くなりますね。それでもキャッシングして現金払いと比べるとやや割高感がありますけど。

こういうボーダレスな金融サービスが普及すれば、どこまでもドメスティックなサービスに特化し、国境を越えたお金のやりとりがまともにできない日本の銀行って要らなくなっていくのでは?

TWの為替手数料がそれほど安くない問題を解決したのがスマートバンクのRevolutなのですが、こちらはちょうど1年前にこんなニュースが出ていたのに全く日本にやってくる気配がありません。
Revolut is ready to launch in Singapore and Japan Fintech startup Revolut has been teasing Asian market expansions for more than a year, but...
yumin4.blogspot.com
一体どうしちゃったんでしょう…。
おそらく、金融庁様のお許しが出ないんでしょうね。厳しい規制をクリアするのが無理ゲーすぎてギブアップしてしまったのかもしれません。

TWの創業者も意気揚々と海を渡って日本上陸を目指しているようですが、TWより遥かに先行していたはずのRevolutがなぜ未だに上陸できていないのかを考えると、あまり期待できないかもしれません。仮に上陸を果たしたとしても、規制で骨抜きにされて日本独自仕様の使えないサービスに変貌している可能性も考えられます。

1年後の今頃、TransferWiseって一体どうしちゃったんでしょう?という記事を書くことにならなければいいのですが…。

黒船来航を拒み続ける金融鎖国ニッポン。早く開国してほしいものです。

参考ツイート:
参考記事:
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yumin4.blogspot.com
ツイッターより。 ソニー銀行の海外送金がめんどうに●エビデンスが多数求められた●戸籍抄本の提出●審査に10日●請求書の額面だけしか送金できず、前期の学費分しか送金を認められなかった。後期の学費が来たらまた一からやり直し。他の銀行も同じような対応の可能性があります。100万円まで...
yumin4.blogspot.com

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