世の中で金利を赤の他人に払ってあげるほどバカバカしくて、くだらなくて、無駄なことはない、と思っていただけるようになったでしょうか?借金をして物を買うとどれだけ損をするかということを、バランスシート上の数字を使ってわかりやすく教えてくれます。
物を購入する際は、極力ローン、キャッシングを避けキャッシュ(もしくはカードの一括払い)で購入することを心がけましょう。いまさら言われなくてもそんなことは当たり前、と感じる人は読む必要のない本だと思います。
あなたは住宅ローンをそのままにして、一生懸命貯蓄(金融資産)を増やしていませんか。繰り上げ返済に勝る資産運用なし、とはよく言ったものです。
(中略)
その100万円でいったいいくらの金利を支払う必要がなくなるか、それを計算してみると解約手数料を払ってでもローン返済に充てるほうがお得かどうか、わかってくると思うのですけれど。
本書で変だなと思ったのは、
・偽ロレックスなどのブランド物の話
タイトルで釣るには良かったのでしょうけど、自分がBMWの虜になった経験などを紹介して、高級ブランドに余分な金を払うことをお勧めしている点は蛇足だなあと思いました。
・「カモ」にならないための資産運用スタンス
運用のプロたちがしのぎを削っているマーケットにお金を置きっぱなしにしていると、素人はカモにされるという趣旨のことを書いていますけど、いかにもありがちな誤解だなあと思いました。
『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』より:
「投資のプロってどうやって利益を上げているのですか?」お金を置きっぱなしにしている素人はカモではないばかりか、プロのおかげで楽をさせてもらえるフリーライダーとさえ言えると思います。
(中略)
答えは「投資のプロは利益を上げていない」です。
高等遊民様
返信削除はじめまして
著者の黒野修資です。
拙著の書評をしていただきましてありがとうございます。
高等遊民様の貴重なご意見なども参考にさせていただきまして、この度2作目も刊行されることとなりました。
前作はデビューのための本、次回作は本当に書きたかったことを書き込めたのではないかと思っております。これも、このようなご意見をいただけているからだと思います。
私事で恐縮ですが、私もブログを拙いながらも開いております。お時間のございます時にでもいらしていただけると幸甚です。
http://masterkurono.blog54.fc2.com/
今後ともよろしくお願いいたします。