2021年1月5日

ポートフォリオの半分を暗号通貨に替えた理由

年末恒例の資産残高集計を済ませました。 まず最初にカミングアウトします。私たしか3年ほど前まで、暗号通貨は決済手段に過ぎないから投資対象ではない、的な趣旨の記事を何度か書いておきながら、今ではすっかり投資対象の一つと捉えており...
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「私なりの考え」の詳細については、近々記事にする予定です。当ブログの最近の傾向を見ていれば大体の察しはつくと思いますけどね。

ということで、書きます。

以前の私の頭の中とは何が違うかを一言で言うと、「中央集権型の金融機関に資産を預けておくリスク」を認識した事です。

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中央集権型金融のリスク

疑わしきを罰する金融機関

結局のところ、既存の銀行や証券会社は全て政府の支配下にあり、政府の都合によりどんなに理不尽な規制が始まったとしても彼らがそれに従わないという選択肢はありません。政府の言いなりになるしか生きる術が無いのです。

以前は、日本の規制が特に厳しいだけであって海外口座ならそんなことは無かろうと思っていました。それが幻想だった事は上記のベトナムの事例を見てもわかります。私も複数の海外口座に資産を預けていますが、ほとんどの国で規制強化が進んでいる事を実感します。たとえば昨年だったか、過去の送金履歴について根掘り葉掘り質問されるという面倒かつ不愉快な経験をしました。

この調子だと、たとえば「資金源や送金先の潔白が証明できなければ口座凍結」みたいな規制がいつできてもおかしくありません。そのような理不尽を押し付けられても黙って従うしかない人たちに、大切な資産を預けているのです。これはなかなか恐ろしいことだと思います。

このようなリスクを避けるには、金融機関に預けてあった資産を自分の手元に取り戻す必要があります。一昔前だったら、ゴールドにでも替えて自宅の金庫に入れておくのが王道だったのかもしれません。暗号通貨が発明された今となっては、あのような重たい金属を盗難に怯えながら保管する必要は無くなりました。暗号通貨に替えて自分の non-custodial ウォレットに保管するのがベストだと思います。

この non-custodial というのがミソでして、「預託しない」という意味です。自分(秘密鍵を持っている人)しかウォレットを開けることができません。たとえば取引所に口座開設したときに割り当てられる自分のウォレットは custodial ウォレットなので、取引所の管理者に資産を預託していることになります。だから取引所のシステムがハッキングされたり、管理者が悪事を働くと簡単に盗まれるのです。もちろん、規制するのも簡単です。

理想を言えば暗号通貨よりも暗号株式インデックス(トークン化された株式インデックス)を持ちたいのですけど、現時点では(おそらくSECの規制により)まだそのようなトークンは流通していません。これがきちんと流通し始めた暁には、もはや証券口座さえ不要になるかもしれません。

通貨と株式の特性の違いについては、従来の理解通りで何も変わっていません。今回プラスサムの株式を減らしてゼロサムの通貨へ替えたことは、ポートフォリオの期待リターンを下げ、リスク(ボラティリティー)を上げました。リターン/リスク比は大幅に悪化したはずです。しかしこれは custodial リスクを下げるために必要なトレードオフだと割り切っています。

参考ツイート:


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1 件のコメント:

  1. 資産の半分を仮想通貨とは大きなリスクをとられましたね。でも国家の都合で通貨の価値が勝手に変えられることがないのはすばらしい!

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