2020年12月25日

金融規制の強化が止まらない時代に生まれた偉大な発明

ツイッターより。 

ほんとこれですよ。

売り手と買い手の合意のみによって成立する取引を、取引主体でもなんでもない公権力が規制で邪魔をするなんて、本来あってはならない事です。規制当局は「味方ではない」を通り越して、自由の敵です。

政府にとっては逆に自由が敵です。各自がいいと思うものを、各自がいいと思う決済手段で自由に取引できる世界になるとたいへん都合が悪いのです。今までのように人々に法定通貨と呼ばれる紙切れを掴ませて、通貨発行益を独占したりインフレ税を抜き盗ることができなくなっていくからです。

最近のリップル事件を見ても、アメリカ政府機関であるSECの判断一つに、世界中の暗号通貨取引所や投資家が振り回され、取引の自由を侵害されています。私も既存の銀行や証券会社のユーザーとして、規制当局による迷惑行為を何度も経験していますが、今となっては、またか…という冷ややかな感想しか出てきません。

この事件を知って、やっぱり暗号通貨でも規制されるときはされるから駄目じゃん、と思ったそこのあなた。XRPだけを見て暗号通貨を語るのはやめた方がよいでしょう。BTCやETHとは全く違って、リップル社に依存した中央集権的な仕組みで発行、管理されている通貨です。FacebookのLibraのときにも書いたように、管理主体が明確なものは暗号通貨であろうと簡単に規制できます。

BTCを発明した当時のサトシ・ナカモト氏には、今のような規制強化が止まらない未来が見えていたのでしょう。蜜の味を覚えた政府関係者が自発的に金融規制を緩めたり、特権を手放すことは考えられないと。

主体がある限り規制の魔の手が及ぶリスクから逃がれることができないと悟った人だからこそ、BTCのようなユニークな仕組みを思いついたのだと思います。発明主体すら念の為に匿名化して特定されないように配慮しているのも、只者ではありません。

彼の発明のおかげで、BTCやETHのような分散型の暗号通貨ネットワークは、止めることが極めて困難なように設計されています。建前上はBTCを禁止している国なども一部ありますけど、インターネットが繋がっている限り実効性は無いんじゃないかと。

それならインターネットごと止めてしまえ!みたいな暴挙に及ぶ政府が出てこないことを祈ります。そのインターネットも分散型のインフラなので、たとえば中国政府の強権をもってしても規制するのに苦労しているのが現実です。

参考ツイート:

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