2020年12月5日

ツイートの引用に使用許諾???

前回の記事を投稿した後、引用したツイートの主さんから次のようなリプライが来ました。

えっ!?

全世界に向けて公開されているツイートをブログで引用するのに使用許諾ですと? もしかして私の知らないうちにそのような規約でもできた?という可能性も考慮して少しググってみたものの、それらしい情報は見つかりません。

そこで主さんに質問してみました。

速攻でリプが返ってきたのですが、相手の質問には答えないスタイルの方のようで、「無断」「無断」とひたすら同義反復するばかりです。そもそもなぜ許諾が必要かを訊いているのに…。法律や規約などの根拠は一切示すことなく、「不快です」というお気持ちだけ表明されたところで、だから何なの?としか…。

この調子じゃ何をどう質問してもどうせ何も答えないでしょうから、こちらもシンプルに要求には応じないことにします。犯罪の立証責任の話と似ていますが、他人に向かって許諾取れ!使用料払え!などと要求する側に、その根拠を示す義務があります。

因みに、著作権法上の「引用」についてウィキペディアにはこう書かれています。

引用 - Wikipedia
引用は権利者に無断で行われるもので、法(日本では著作権法第32条)で認められた合法な行為であり、権利者は引用を拒否することはできない[3]。

違法なものを含めて無断引用と呼んで禁じる権利者もあるが、引用は適法な無断利用の一態様のことなので「無断引用」という言葉はあり得ない (北村 & 雪丸 2005, p. 5) 。 

そもそも引用は拒否できない、無断でしてよいことになっています。

ツイッターでたまに「無断引用失礼します」みたいな前置きをして引用RTしてる人を見かけますが、「FF外から失礼します」と同じく、無意味な枕詞のようなものです。この手の摩訶不思議な礼儀作法が空気の読み合いによって伝染し拡散してゆくのは、日本人社会特有の現象ではないでしょうか。

かつて、ウェブサイトへの「無断リンク」の是非を巡って日本人の間だけで論争が起こっていたことを思い出しました。ウィキペディアによると2003年頃なのでもう17年前になりますか。当時は決して少なくなかった「無断リンクお断り」勢の不当な要求に屈しなかった先人たちのお陰で、今の自由と便益があることを忘れないようにしたいと思います。

参考記事:

他人の文章を自分の文章のように扱う研究上の不正は、「剽窃」または「盗用」と呼ぶのが正確であり、不正確で誤解を招く「無断引用」という表現を用いるのはやめるべきである。
id.fnshr.info

0 件のコメント:

コメントを投稿