2020年12月20日

お金の投票先を選別する基準

ツイッターより。 

こういう傾向があるとしたら喜ばしいことですし、是非そうあってほしいと願っています。

ただ、現実には補助金や規制に守られた企業がゾンビのように生き長らえ、真っ当な企業から仕事や労働力を貪り喰っているケースも少なくない気がします。

特に今はコロナ禍を口実にした補助金バラマキが止まらない状況なので、もうそこら中ゾンビだらけになっているのでは。

私は一人の自由主義者として、ゾンビの延命に加担するような消費行動はできるだけ避けたいと考えています。真面目に公平な市場で勝負している供給者に、お金を投票したいのです。インデックス投資家としてはゾンビ企業にも投資してしまっていることになりますから、せめてもの償いとして消費者としては選別したいという気持ちもあります。

規制のコストについては最終的に消費者に転嫁されるため、市場価格から乖離した高値がついていることが多く、消費者がそれを見抜くことは比較的簡単です。たとえばタクシーが典型。あんなにコスパが悪い輸送サービスは他に無いのでは。競合する選択肢を公権力が規制で封じているから、劣悪なサービスがいつまでも生き延びるのです。

他方、補助金漬けの企業の場合は、逆に非常にコスパの良好なサービスに見えることもしばしばあります。たとえば、医療、保育、介護は昔からある典型的な補助金漬け業界です。そして、どれも自己負担額の安さを礼賛する人々によって、「こんなお得な制度はあり得ない」などと猛烈に支持され、使い倒されているのが特徴です。

さらにはGoToトラベルやイートの補助金バラマキが始まり、今まで真っ当なビジネスをしていたはずのホテルや飲食店なども、次々とあちら側の世界へ旅立ってゆきました。

早期リタイアという目標達成のために、とにかく節約、コスパが第一!と考えていた昔の私なら、「こんなお得な制度はあり得ない」などと言いながらGoToキャンペーンを使い倒していたかもしれません。

でも今は違います。

逆に、補助金にすがらなければ消費者に選んでもらえず、経営が成り立たないような企業には、多少お得に見えるぐらいではお金を投票したくない!と思うようになりました。お得の程度がよほど大きければ心が揺らぐ可能性は否定できませんけど、GoToキャンペーン程度の利得では微動だにしなくなりました。これは、自分でも大きな変化だと思います。

消費行動の基準が変化したのは、リタイアしてから私も歳を重ねて人生の残り時間が推定30%ほど減少し、死ぬまでにお金が尽きる心配がほぼ無くなったからかもしれません。今のところはそのように自己分析しておきます。

参考ツイート:

0 件のコメント:

コメントを投稿