2017年12月25日

巨大な政府を養うために貧しくなる人々

ユキノシバリさんのブログより。
コンビニでパンを買うときに、いったいどれだけの税金がかかっているだろうか? 小麦を仕入れれば関税で3.5倍にな … 続きを読む 人はパンのみにて生くるにあらず
shibari.wpblog.jp
所得税や住民税を課税されない低所得の人だって沢山の税金を間接的に払うのである。図のように単純化したモデルでさえ、食費の7~8割が税金になっているという話になる。

人が生きていくのに最低限必要な食料品の末端価格には、負担を明確に自覚できる消費税だけでなく、間接的に多額の税金が上乗せされているという話です。それを知らない日本人が多いのは、政府が巧みに迷彩を施しているからですね。

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yumin4.blogspot.jp


食費の7~8割が税金なら、商品そのものの価値は額面の1/5~1/3程度ということになります。この事実を知るだけでも、やはり日本は決して「コスパの良い不思議の国」などではないことを確信します。本来の価値が30円の商品を手に入れるのに100円払わなきゃいけないなんて、コスパ悪すぎと言うしかないでしょう。

本来なら、はるかに少ない労働時間で楽に生きられるはずなのに、沢山の負担をさせられることで生活が割高になっているのである。

同意。
上乗せされた税コストを払うために、本来なら余暇であったはずの時間まで労働に割り当てて金を余分に稼がないといけない、これが現実だと思います。私の場合、税コストの上乗せがなければ40歳どころか30歳でもリタイアできていたかもしれません。現役最後の10年は税負担のためだけに働いていたとなると、なんとも言えない空虚な気持ちになります。

参考ツイート:

政府の介入のない自由な市場であれば、自給自足するより市場を介して分業したほうが何桁も割安にモノやサービスを手に入れて生きることができるはずなのである。

だが実際のところ、分業したほうが割高になりそうな水準まで税金を上乗せされている。他人と分業するだけで、とたんに政府に多くをピンはねされてしまうのである。

巨大な政府を養うという前提がなければ、外食のほうが自炊よりうんと安くて当たり前なのだと言ったら、現状がどれくらい異常なのか分かるだろうか?

巨大な政府の存在が当たり前だと思っている先進国の人々にとっては、あまりピンとこない話かもしれませんね。

たとえば日本では、ワンルームマンションでさえ専用のキッチンがあって、食費を抑えるために自炊しているなんて、とても不思議な光景です。本来なら一人で一人分の食事を専用キッチンで調理するよりも、誰かがどこか別の場所でまとめて調理したほうが遥かに生産性が高い(=安くつく)はずなのに。

東南アジアのような物価の安い国に行ってみるとわかりますが、自炊なんてしているのは金持ちだけで、庶民の住居にキッチンがないのは当たり前です。そんな生産性の低いことをしていたら高くつくからです。いたるところにコスパの良い店があります。政府が巨大化していない新興国では、「自給自足するより市場を介して分業したほうが何桁も割安にモノやサービスを手に入れて生きることができる」を実践する人々の姿を見ることができます。

分業と市場のメリットを最大限に享受する彼らと比べると、本来よりも遥かに高い値段がついている外食費を削るために、わざわざ生産性の低い自炊を選ばざるを得ない日本人の方がよっぽど貧しい暮らしをしているように見えてしまいます。

参考ツイート:



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