2018年3月5日

99%のクズ投信を掴まないために、まずコストを見る

マネーの達人より。
筆者は、しばしば 「投資信託の99%は、はじめから検討に値しないクズです!」 と言う。 個人の感情としては、過去に投資信託のファンドマネージャーをやっていたこともあるし、投資信託関連のビジネスに関わる会社に勤めて報酬をも・・・
manetatsu.com
さすが山崎さん。非の打ち所がない良記事です。

つまり、手数料が高いファンドは、市場が好調でも不調でも、常に相対的な期待値が劣るので、選択肢として検討する価値がない。
具体的な商品を評価する時には、「まず手数料を見る」のが早道だし、選択を間違えにくい。
日々の買い物で商品を選ぶときにそのコストを見ないことはあり得ないのに、対象が金融商品になるとなぜかコストに無頓着になってしまったり、そもそも何がコストなのかわかっていない人が少なくないようです。投資の場合も普段の消費活動と同じようにコストに敏感でありたいものです。

金融機関に勧められた投資信託のほとんどの商品が、手数料を見るだけで「検討不要」になるはずだ。
具体的な手数料の基準としては、
高くても0.3%未満に抑えたい
とのことです。
一昔前ならそれでも悪くはないのですが、今の時代ならもう一声ほしいところですね。手数料0.1%未満のETFだけでポートフォリオを組むことも夢ではありません。素晴らしい時代になったものです。

参考資料:
こうした、「選んでもいい1%」の投資信託は、金融機関の窓口で勧められることはまずないので、投資家が自分で探さなければならない。
その通りですね。コストこそが肝であることを知っていれば、あとは簡単です。自分では見つけられずに金融機関の窓口へ行ってしまう投資家は、「まず手数料を見る」という知識すら持っていないのでしょう。

規制によって市場原理が阻害されていない限り、高コストなクズ投信はやがて投資家に選ばれなくなって市場から淘汰されていく、はずなんですけどね…。一般の商品市場では当たり前に機能するメカニズムも、金融商品の場合にはなぜか様子が違っていて、高コストなものが大量に市場に残っているのが現実です。

その理由は結局、正しい選択眼を持たない未熟な個人投資家がまだまだ多いからだと思います。山崎氏のような専門家だけでなく、我々個人投資家も地道にこのような選択基準を啓蒙していくことで、優良な金融商品がより多くの投資家から選ばれるようになれば良いですね。

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