2014年11月5日

増税支持の前に考えるべきこと

以前から不思議に思っていることの一つが、自らドケチを名乗るmushoku2006さんが消費税増税を支持していること。ドケチにあるまじき行為。(笑)
資産課税のような後出しジャンケンが許されないことについては意見が一致するんですけどね。

同じく36歳でリタイヤ殿からこのようなコメントいただきました。> 無職さんも自分に有利な(モノを買わないから消費税や親と不仲だからの相続税)ことは肯定し> 不利は否定はやめたほうがいい。いやあ・・・・・・。そう受け止められているとすれば、めっちゃ心外です。私が
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私が消費税UPに賛成しているのは、
日本の財政がとんでもない状況になっていて、
これ以上借金を減らすのは難しいとしても、
せめて増やさないところまではもっていかないと、
それこそ後の世代の方々に申し訳ない。
しかし、
所得税をUPさせれば現役世代にとって厳しすぎますし、ますます世代間格差が拡がる、
法人税をUPさせれば企業が国外に逃げるかもしれない、
残る大きな税源は消費税くらいしかないでしょ?という考えからです。
他に税源があれば教えて欲しいです。
ここに書いてあることって、政治家や財務省の役人が使う消費税アップの口実そのまんまのように見えてしまいます。

日本国政府の財政が借金まみれになっているのは税収が足りないことが原因で、税収を増やせば解決に向かうというのは本当に本当なのですか?
私は全然違うと思います。根本的に重要な何かが欠落してます。

増税やむなし論を展開する人は、異常なまでに膨れ上がった歳出を適正レベルまで縮小(つまり節約)すべきという、個人としては普段から当たり前のようにやっていることを、なぜ国家や自治体の場合にも当てはまるとは考えないのでしょうか?

お金が足りないならまず支出を減らすべきです。これ節約系リタイアの基本だと思ってるんですけどね。収入を増やす話が出てくるのはそれができた後のことで。

あればあるだけ使い、それでも足りないと言ってさらに年収と同じだけ借りてきて浪費するタイプの人がいるとしましょう。彼がどんなに年収を増やしても状況は何も変わらないどころか、かえって浪費がひどくなるでしょう。国や自治体でもそれは全く同じです。いや、彼らが扱っているお金は自分のものじゃない上に、借金する際の信用力も個人の比ではないため、その浪費っぷりも個人以上にひどくなることは、異常な規模にまで肥大化した日本国政府の歳出額を見れば一目瞭然です。

大穴があいたバケツに注ぐ水の量をいくら増やしても、バケツに水が貯まることは永遠にありません。バケツに大穴があいているならば、まずそれを修理するのが先決です。

なぜかその点を完全スルーして、どこから水を持ってくるべきかという議論になるとやたら熱心な日本国民の姿はとても奇妙に見えます。みんな自分だけは負担以上の受益がある(税金を払えば元が取れる)、その資格があると信じているのでしょうか。残念ながらそれは幻想でしかなく、誰かが元を取れるのであれば他の誰かが払い損になっているだけのことです。

誰から税金を多く取るべきかという議論は結局、国民同士で利益誘導合戦という足の引っ張り合いをしているだけであり、このまま歳出拡大を続けたい官僚の思う壺じゃないですかね。

そういう意味では、ちきりんさんのこの記事に書いてあることも結局、誰から取って誰に与えるべきかという切り口になってしまっているのが残念だなと思いました。
先日の NHK の番組に関するエントリ の補足として、私がこの手の「かわいそうなお年寄りを殊更に強調する番..
d.hatena.ne.jp

1 件のコメント:

  1. 定常型社会という考えがあるようです。
    それについての議論はあまり盛り上がって
    いないようですが。
    我々は既に豊かな生活を享受しているのだから
    いたずらに成長を追い求めず、現状あるもので
    満足する、持続性を重視する。
    古人曰く「吾只足知」
    根っこからの議論を切望します。

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