新・高等遊民の備忘録　: 被害者の方が叩かれるこんな世の中じゃ…

2020年2月20日

被害者の方が叩かれるこんな世の中じゃ…

日経新聞の記事より。

介護保険料、4月大幅上げ　大企業、年1万円超の負担増続出　給付の抑制急務に：朝刊１面から
https://t.co/6IFwVcNu0a
— 日経ヨクヨム (@4946nikkei) February 17, 2020

どうやら2017年の法改正で仕込まれていた時限装置が起動して、高所得者の保険料負担が一層増えるらしいですね。いよいよ末期的になってきた日本の公営社会保障制度を象徴するニュースです。

こういうニュースが流れると、消費税と比較してどうこう言う人が必ず出てきます。

「消費税ガー」の界隈も、名目が「社会保険料」「住民税」であれば、その増額を全く問題視しない。 https://t.co/vaADktSTes
— greenwich (@bobbygetshome) February 18, 2020

そのたびに思うのですが、「消費税ガー」と言って税負担の重さに抗議している人たちが、なぜこんな非難とも嘲笑ともつかない奇妙な言われ方されなきゃいけないのでしょうか？　彼らが何か罪を犯しましたか？　社会保険料や住民税の増額を積極的に支持したのならともかく、そうではないですよね。そりゃ中には、消費税の代わりに大企業や金持ちからもっと税金を取れと主張する連中も紛れているでしょうけど、大部分は善良な人々なのでは？

給与明細を見ない人は、社会保険料等は意識していないって事かと。自分も数年前まではロクに給与明細の詳細見てなかった。。
政府にとっては都合の良い制度。
— おんちゅ (@unonchu) February 19, 2020

ええ、それは分かりますよ。私の会社員時代もそうでしたから。

でも、そうやって財布からこっそりカネを抜き取られている被害者の側にケチを付ける人が毎回出てくるのは、不思議でしょうがないです。「敵はそっちじゃない」感が半端ないんですが…。

裏口から入ってきた泥棒（社会保険料）に気付いていようがいまいが、そんなの関係なくないですか。現に表から泥棒（消費税）が入ってきたのだから、盗るなと抗議、抵抗しているだけのことです。仮に裏口の被害は放置していたとしても、他人から非難される筋合いはありません。

現役会社員の皆さんが繰り返される負担増に苦しみ、怒っているのは分かりますが、怒りの矛先を向ける相手を間違えてはいけません。怒りで我を忘れて、政府という泥棒に向かって正しく抗議している被害者を後ろから刺すような人が多すぎます。泥棒にとってこんなに仕事がしやすい世界は無いと思います。

参考ツイート：

金を盗りに来た強盗団に向かって「盗られた金がまだぜんぜん少ない人たちがいるのでそっちから盗るほうが美味しいですよ」と親切に教えてあげて、盗られる側の市民が「これ以上盗らないでくれ」と懇願しているのを「ばか騒ぎ」だと叩く。

一般市民の中にも強盗団の強力なサポーターがいるようだ。 https://t.co/aUfw5sJQD3
— 遊民 (@yumin4) October 16, 2019

消費税を一番払うのは、いい年のサラリーマンやらで。家をはじめとして、何をするにもかかるんやで。高齢者や無職の人が払う消費税なんて。。財務省の思うがまま。
自爆やで笑 https://t.co/MNp9OQBG5y
— みみら (@m1mur) September 15, 2019

消費税が上がることによって

「そのぶん、あなたが払っている所得税やら社会保険料やらが安くなる」

とか

「その増税分が、あなたのために使われて、あなたの生活が良くなる」

とか

そんなことはまず絶対に起きないから安心して反対しなさい。
— muu@華為P9 (@Meo011) December 9, 2019

消費税率引き上げ賛成論者のうち意識高い系サイコパス（米国かぶれで経○連・日○新聞だいきらいな連中）は「社会保険料こそ下げるべきだ」と言い消費税率引き上げに賛成する向きが目立つのだが、消費税率を引き上げれば社保料率が下がる保証はあるのだろうか？

希望的観測に過ぎないと思うんだが。
— マクロン (@macron_) June 23, 2019