(最近の「週刊誌の見出し」も「書籍のタイトル」も、こんな表題の付け方が流行ってますね?。 → マネてみた(^_^;) ) ============================ ゼロ金利にマイナス金利!
以下の具体的な数字で、是非、感覚をつかんでください。ふむふむ。
『 定年時に、貯金が3000万円ありました。
今後、毎月10万円、すなわち年120万円取り崩します。』
このときに、貯金は何年持つでしょうか?
定年退職だけでなく、早期リタイアにも応用できそうな試算ではありますが…。
さて、貯金金利! 3000万円を年120万円ずつ取り崩すと、ここで言う「貯金金利」とは名目金利ですよね。
3%時代は、約45年間、保ちます!
0%時代は、約25年間です!
つまり、(親と自分が、同じような貯金と生活であったなら)
親より20年早く、貯金が底をつくっ!!
20年ですよっ、20年!
貯金金利0%時代はともかく、3%時代のインフレ率も0%だったのでしょうか? もしインフレ率が0%より高いのならば、取り崩す金額が「年120万円ずつ」のまま変わらないというのはおかしくないでしょうか…。
名目金利の差が3%で20年も違いが生じるなんて結果は、名目金利に関わらずインフレ率が常に0%に張り付いているケース、すなわち常に名目金利=実質金利であるという前提がなければ成り立ちません。これは余りにも非現実的な話です。
では実際はどうだったか。内閣府のサイトに過去60年の名目金利と実質金利のグラフがあります。
このグラフを見ると、過去の高金利時代では名目金利と実質金利がほぼ一致している時期のほうが例外と言えるんじゃないでしょうか。というかむしろ逆に、高金利時代ほど実質金利は下方に乖離している傾向が見て取れます。
実質金利は、1974年あたりの例外を除けば、名目金利の高低に関わらず常に0%近辺を行ったり来たりしているように見えます。名目金利とインフレ率には高い相関関係があり、高金利はインフレで相殺されるという理論通りの結果になっていると思います。
こんな計算をするまでもなく、3000万円の貯金があって、6%の利息なら、これだけで180万円なんですよ♪ 年金額がこれくらいっていう人も多いと思います。だから昔はこの利息だけで、孫へのお祝いも食事代も賄えたのです。簡単なリフォームも軽自動車も買えたのです。これ、よくある錯覚ですよね。
>>毎年毎年、利息だけで。。。。
だから低金利の今は、貯金を取り崩さざるを得ない、それも、上手く取り崩さなくっちゃ、豊かな老後がやってこない!
元本の額面が減っていなくてもその購買力は目減りしています。
人間の脳には、利息や配当などのインカムゲインを元本とは別の特別な収入だと思い込む奇妙な癖(メンタルアカウンティング)があることが知られています。この錯覚を意識して修正できるように訓練しておかないと、思わぬ罠にハマるおそれがあります。
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