2018年9月10日

人生のコストパフォーマンスとは

webzさんのブログより。
取引先に人生のコストパフォーマンスを最大限にすることに絞って生きてきたと思われるオジサンがいるのだが、正直メンドクサイ。雑談ですら最もコストパフォーマンスが良い結論は何かと言うことしか喋らない。ビジネスマン単体としては優秀なのかも知れないが、社内や取引先にはすぐに嫌われてしまうので誰からも協力を得られない。
本人にしてみれば合理的な回答をしているつもりで、悪気がないのがまた困る。特に趣味の分野なんて...
web-g.org
私も雑談とか結論がない話は好きではないので、このおじさんの気持ちはわかりますね~。

そういう本人は休日に何をしているかと言うと用も無いのに休日出勤し、会社のインフラを利用してネットで無料動画を見まくっている。家だと電気代と通信費がかかるので会社に出てくるそうな。試しに映画の話も振ったところ、予算を多く使ったハリウッドの大作映画を観るのがコストパフォーマンスが良いそうで、そればかり観てる。飲みに行くと必ず飲み放題、食べ放題を選択し、制限時間内でいかに消費できたかばかり考えている。
このような行動様式を見ると、この人にとってはコストもパフォーマンスも、目に見える金額だけがすべてなんでしょうね。

でも、本来コストパフォーマンスってそんな単純な概念では無いと思うんですよ。実際には休日に会社へ移動するための時間や手間もコストに含まれますし、大金をかけて制作したハリウッド映画のパフォーマンスが高い(面白い)とは限らなかったり。食べ放題、飲み放題の方がコスパが高いというのもよくある思い込みです。

ネット界隈を観てると最近の若者はコストパフォーマンスを重視するとの話をよく見る。もちろん、そんな若者全てがそういう人になるなんて思ってない。だけど、人生をコストパフォーマンス重視のみに振るのはこのオジサンになる可能性があることを知って欲しい。
正確には、「コストパフォーマンスの概念を勘違いすると」このオジサンになる可能性があるということだと思います。

コスパ重視に極振りするとこうなるという単純な話ではなくて、極振りしている人どうしであっても人生は人それぞれ多様なものになると思います。それぞれコストとして何が重いか、パフォーマンスとして何を重視するかという重み付けが異なるからです。

早期リタイアというライフスタイルだって、コスパの評価は真っ二つに分かれます。たとえば私なら「今後40年の自由時間を得るためにX千万円の収入を失う」ことをコスパが高い買い物だと感じますが、まったく逆の感想を持つ人も少なくないでしょう。

それぞれの価値観に応じたコスパ重視の人生、大いに結構なことだと思いますよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿