2020年2月20日

被害者の方が叩かれるこんな世の中じゃ…

日経新聞の記事より。

どうやら2017年の法改正で仕込まれていた時限装置が起動して、高所得者の保険料負担が一層増えるらしいですね。いよいよ末期的になってきた日本の公営社会保障制度を象徴するニュースです。

こういうニュースが流れると、消費税と比較してどうこう言う人が必ず出てきます。

そのたびに思うのですが、「消費税ガー」と言って税負担の重さに抗議している人たちが、なぜこんな非難とも嘲笑ともつかない奇妙な言われ方されなきゃいけないのでしょうか? 彼らが何か罪を犯しましたか? 社会保険料や住民税の増額を積極的に支持したのならともかく、そうではないですよね。そりゃ中には、消費税の代わりに大企業や金持ちからもっと税金を取れと主張する連中も紛れているでしょうけど、大部分は善良な人々なのでは?

ええ、それは分かりますよ。私の会社員時代もそうでしたから。

でも、そうやって財布からこっそりカネを抜き取られている被害者の側にケチを付ける人が毎回出てくるのは、不思議でしょうがないです。「敵はそっちじゃない」感が半端ないんですが…。

裏口から入ってきた泥棒(社会保険料)に気付いていようがいまいが、そんなの関係なくないですか。現に表から泥棒(消費税)が入ってきたのだから、盗るなと抗議、抵抗しているだけのことです。仮に裏口の被害は放置していたとしても、他人から非難される筋合いはありません。

現役会社員の皆さんが繰り返される負担増に苦しみ、怒っているのは分かりますが、怒りの矛先を向ける相手を間違えてはいけません。怒りで我を忘れて、政府という泥棒に向かって正しく抗議している被害者を後ろから刺すような人が多すぎます。泥棒にとってこんなに仕事がしやすい世界は無いと思います。

参考ツイート:

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衆議院議員青山雅幸氏のブログより。 青山まさゆき『「消費税は悪」の洗脳から離れ,未熟な民主政治を脱しよう。』 消費税あるいは消費増税を肯定すると,寄せられる声は「財務省の手先,財務省の犬」。少し調べて見たが,日本より遥かに高い税率のEU諸国でこういう議論はないようだ。… ame...
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