2019年2月20日

グーグル先生の検索順位はあてにならない


ツイッターより。

これ真理ですよね。

消費者にとって価値の高い情報よりも、アフィリエイターたちに人気のある情報の方がグーグル検索では上位に出てくる傾向が、近年ますます強まっているように感じています。被リンク数をベースにしてページの価値を自動計算するアルゴリズムだと、そうなるのも仕方が無いんですけどね。

単純に検索上位の情報だけテキトーに拾って分かったつもりになっていると、知らないうちにアフィリエイターのカモになっていることもありそうです。特に金融系の情報はその傾向が顕著。クレジットカードやデビットカード、金融商品のアフィリエイト報酬高そうですからね。

最近の一例を挙げると、たとえばウェルスナビとかいう自動資産運用サービスがアフィリエイターたちにモテモテのようです。しかし中身を見ると運用コストが無意味に高く、投資家のリターンを確実に毀損します。本当に投資家の利益を第一に考えている人なら、こんな高コストなサービスをおすすめすることは無いと思われます。

本当に有用な情報は検索下位まで拾ってやっと見付かることも多くて、昔は簡単に見付かっていた情報でも、今ではアフィリエイト目的で量産されたゴミ情報に埋もれた状態になってしまったのだと思います。

かく言う私も、これは良いこと知ったなと思えるような情報を入手しても、敢えてブログやツイッターで拡散しないことが多くなりました。拡散しても一銭の利益にもならないばかりか、かえって不利益になりそうだからです。

よくある不利益の一つは、改悪リスクです。消費者にとって有利すぎる条件の取引は、知られすぎると供給者が不利に耐えきれなくなって改悪されることがよくあります。たとえば高還元率や高特典を謳っていたクレジットカードが大人気になり、しばらくすると改悪されるパターンは、もはや見慣れた光景です。

もう一つの不利益は、規制されるリスクです。たとえば海外口座の開設方法や使い方などの情報は古くからネット上にありましたが、そうやって広まった情報によって日本人が殺到すると、すぐに金融庁による締め付けのターゲットになることがよくあります。海外にしか拠点を持たない業者でもネット越しに日本居住者を相手にするなら日本の規制に従え、というのが金融庁の不思議な言い分なので。その結果日本人は口座閉鎖に追い込まれたり、変な取引制限ができたりして、とにかくロクな結果にはなりません。

人々がこのような経験則を学習した結果として、消費者にとって有用な情報の供給がどんどん先細りになっているのではないかと思います。

参考ツイート:
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