ファーストフードは、少しずつ自動餌やり機に近づいてきているなぁ。日本のチープ系/インスタント系FoodTechもそうだけれど。これからは日々の生活の中で「食事」という食べる行事を楽しむことと、空腹問題を処理するために食べることがますます大きく乖離していきそう。 https://t.co/uEtokbbkGQ
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) February 18, 2019
元記事はこちら。
半世紀以上アムステルダムで愛され続けているファストフードチェーン「FEBO」のコロッケ(クロケット)。自販機がズラリと並ぶ店舗で販売されていて、購入は小銭を機械に入れてケースの中から取り出すだけ。
自販機といっても調理をする人が常駐していて、少なくなると裏から揚げたての商品を補充。だから、いつでもホクホクのできたて。このスタイルで現在まで時代を超えて愛されています。30年ほど前に、主にドライブイン(当時は「道の駅」なんて無かったんですよ)でファストフード自販機をよく見かけたことを思い出します。そう言えば最近はほとんど見かけなくなりましたね。でも廃れた原因は「機械任せにしたから」とは思えないなあ。
かつて日本にもあったファストフード自販機ですが、調理も販売も機械任せにしたためか、美味しくない、メンテナンスが大変、などと廃れていきました。
参考ツイート:
オートレストラン衰退の一因は、衛生問題を理由とした規制による行政の自販機設置不許可。
— greenwich (@bobbygetshome) March 1, 2019
今でも一台設置するのにさえ多大な労力が必要。
いつでも障壁は、技術的な問題ではなく、行政による規制や横槍だね。
当時の日本は技術的にはオランダの何十年も先を行っていたのに、政府が規制で足を引っ張ったので追い越されてしまいました。まったく勿体無いことをしてくれたものです。
AIやスマートフォンの利用などでいまも自動化が促進されるファストフードですが、成功するにはどこか人間の手が必要なのだと、「FEBO」のクロケットに考えさせられます。そんなことは無いと思います。
人間の手をできるだけ排除して、工程の大部分を自動化して大成功した(生産性が跳ね上がった)事例は、産業の歴史を紐解けばいくらでも出てきますよ。調理人が常駐して裏から手作業で補充しなきゃいけない(しかも人件費の安くないオランダで!)ような半自動化では、まだまだ生産性は低いでしょうね。
それより、元ツイートのこれが引っかかりました。
ファーストフードは、少しずつ自動餌やり機に近づいてきているなぁ。明らかにdisってますよね、ファストフードの自動化が進む流れを。
これからは日々の生活の中で「食事」という食べる行事を楽しむことと、空腹問題を処理するために食べることがますます大きく乖離していきそう。これは大いに結構なことです。それぞれのニーズを満たす選択肢があって棲み分けが進むということですから。
私なんか完全に後者側の人間で、日常の食事は「楽しむこと」の範疇には入っていませんからね。排泄や睡眠と同じく、生理現象を処理しているだけです。できるだけ時間も手間もお金もかけずに必要な栄養素が摂取できればそれで十分だと思っています。
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