2019年5月25日

自民党「人生100年本部」の提言

Yahoo!ニュースより。
自民党は、持続可能な社会保障制度の実現に向けて人口減少社会などに対応するための提 - Yahoo!ニュース(TBS系(JNN))
headlines.yahoo.co.jp
提言では、社会保障制度の持続可能性について「現状の受益と負担のアンバランスを踏まえれば、給付抑制や負担拡大は不可避」と指摘。
ついこの間まで「100年先まで安心」とか言ってたはずですが、最近は随分本音をぶっちゃけるようになってきましたね。もはや現行制度の持続可能性が無いことは誰の目にも明らかですから、このまま国民を騙し続けることはできないと判断したのでしょう。

「支える側」と「支えられる側」のバランスの回復の必要性を強調し、「年齢ではなく、所得と資産によって負担の在り方を決める範囲を拡大すべき」などとしています。
所得が多い人は今までも負担が多かったのですが、これからは「資産」も見るよと言い出したことがポイントです。つまり、持っている資産が多い人の負担を増やすぞ、と正直にぶっちゃけていますね。ものによっては給付を減らすぞ、という意味も含んでいるかもしれません。

今後は、資産をたっぷり蓄えてリタイアした人にとっては無視できない改悪のオンパレードになることが予想されます。

所得はともかく資産の把握は今までほぼ不可能だったのですが、マイナンバーですべての銀行口座と証券口座が紐付けされれば一気に難易度が下がり、概ね把握できると見込んでいるわけです。現状では銀行口座はもちろん、既存証券口座へのマイナンバー登録義務付けも先送りされ、紐付けはほとんど進んでいませんが。

マイナンバー制度って、当初言われていた脱税防止云々の目的よりも、国民の資産の所在と金額を把握して社会保障制度の負担や給付を調整することの方が主目的だったんじゃないかと思います。たとえば資産が一定額未満になるまで年金を支給しない、なんて調整も自由自在にできてしまいますからね。

なにしろ、金持ちを虐待することが大好きな国民が圧倒的多数派を形成しているので、政治的にもまったく問題なく改悪が実現すると予想されます。

上に政策あれば下に対策ありで、今後マイナンバーに紐付けされそうな口座から資産を逃がす動きが加速するかもしれません。

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