ノーリスクとは言わないけど $USDC にするだけでこんなに高金利のレンディング先があるわけだし、取引所へ入金→ステーブルコインを運用っていうムーブメントがきてもいいような。 pic.twitter.com/I1KGTbp8YD
— DEG(デグ) (@DEG_2020) July 13, 2019
同感です。
ベトナム・ドン定期預金も真っ青の高金利通貨が、思わぬところにありました。
暗号通貨を貸し借りするマネーマーケットが動き始めてからまだ日が浅く、需給のバランスがおかしいのかもしれませんが、USDにペッグするステーブルコイン(DAI、USDCなど)の金利が高騰しています。中央銀行が金利を誘導する法定通貨とは違って、暗号通貨のマネーマーケットでは金利は素直に需給のバランスを反映するため、供給不足になると目を疑いたくなるほどの高金利になることもあるんですね。
最新の金利を見ると、USDCの方は落ち着いてきましたが、DAIのレンディング金利は20%に迫ろうかという勢いです。参考サイト:
もちろん、暗号通貨のレンディングには、法定通貨の銀行預金などとは異なる、暗号通貨固有のリスクがあることは知っておく必要があります。具体的には、まず第一にステーブルコインそのものの信頼性と流動性、つまり本当に1USDの価値を安定的に維持できて、いつでも1USDに替えられるのかどうかですね。DAIは非中央集権型、USDCは中央集権型のステーブルコインなので、ペッグする仕組みは全く異なります。それぞれ信頼に値するかどうか、自分でよく調べて判断するしかありません。
他にも、スマートコントラクトに未発見のバグがあって暗号通貨が流出したり債務不履行になるリスクもあります。スマートコントラクトは誰にでも公開されているとはいえ、ユーザー自らコードを精査するわけにもいかず、専門家がバグは無いと言うならそれを信じるしか無いわけです。
従来型金融でもよくある借り手のデフォルトリスクについては、分散型金融では借り手からETHなどの担保を取った上に、担保価値が決められた割合を下回ると強制決済されて債務を償還する仕組みになっているのでそれほど心配はいりませんが、もしその担保の価格が短時間で暴落した場合は、強制決済が間に合わずに債務不履行になるリスクは残ります。分散型金融ではなく中央集権型取引所のレンディングプールで、最近そのような事故があったみたいです。参考記事:
米暗号通貨取引所のPoloniexが扱うCLAM/BTCペアで大量の強制決済が発生しフラッシュ・クラッシュを誘発した。2時間足でCLAMは最大77%下落し、レンディングプールが1800BTCの損失を被る結果となった。
私はリタイア生活に利息収入が必要とは思っていない人なので、今のところ暗号通貨のレンディングで資産運用する予定はありません。下手に利息収入なんかあると中所得者認定されて税や社会保険料の支払いが激増してしまいますからね。
それでも技術の進歩によってこのような完全に新しい資産運用の選択肢が生まれ、今後ますます増えていくであろうと予想されることは大変喜ばしい限りです。特に、銀行口座や証券口座を持てないような人々にとっては、分散型金融はまさに救世主とも言える存在になるのではないでしょうか。
参考ツイート:
分散型金融が超面白いのは、アドレスしか見てないんですよね。
— イケハヤ教授@仮想通貨 (@IHayato) July 22, 2019
お金を融通するにあたって、その人の年齢や職業なんてもちろん見てない。
スマートコントラクトで送受金するだけなので、国家が規制するのも難しい。未来ですな〜。まだ使いにくすぎるけどw
服部さんがCryptoやStablecoinの根源的な問いかけを突っ込んでいる 笑
— 極度信玄(してます) (@shingen_crypto) May 28, 2019
法定通貨としてのドルならば(自国通貨の弱い)政府による規制がある程度出来るけど、ステーブルコインになってしまうとインターネットが通る限りもう止められない。
つまりマイナー通貨を駆逐する可能性もある…#PlasmaDAI
(続)米国の公聴会で参考人が行っていたことが印象的だ。「人類にとってもっとも効率的で
— 藤巻健史 (@fujimaki_takesi) July 17, 2019
安価なものは競争によって作られる。決済システムも同じ。ドルや円などの法定通貨に独占させればベストな決済システムは出来ない」世界各国の政府・中央銀行マンに聞かせたい言葉だ。
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