2010年4月22日

『たりないお金―20代、30代のための人生設計入門』 竹川 美奈子 (著)

『勝間和代のお金の学校―サブプライムに負けない金融リテラシー』 2時間目
本書を読んで竹川氏の株が急上昇したので、最近の著書を読んでみようかと思います。
ということで読んでみました。



御本人の紹介記事はこちら: 本のタイトル - About Money,Today

竹川株続伸です。

突っ込みどころを探しながら読んでも本書にはそういう箇所がほとんどなく、良い意味でつまらなかったとも言えます。

強いて異論を唱えるとすれば、ここでしょうか。p.113の図4-3で、60歳の時点で預金2296万円+投資信託5078万円の資産配分になっているものを、投資信託を3000万円分解約して、預金5374万円+投資信託2000万円という配分に変えるということですが、これだけの額の投信を一気に売るとなると、税コストがすごいことになりそうだなと。

本書では30歳から年6%で30年間積み立てることになっているので、解約する3000万円のうち元本部分は1/3程度、すなわち売却益2000万円x税率20%で400万円ほど持っていかれる計算になります。安全資産にシフトするとは言っても、ここまでコストが嵩むと非常にもったいない気がします。60歳の時点でドカッと解約するのではなく、毎年ちまちまと必要な分だけ解約していけば、少なくとも基礎控除38万円分の利益には税金がかからないと思うのですが…。


第5章「厳しい時代を生き抜くためのお金の知識17」は秀逸です。無駄な知識は一つもないので列挙しておきます。
1 民間の年金は入ってはいけない
2 学資保険に入ってはいけない!
3 借金はだめ。リボ払いは厳禁!
4 若いときこそ貯め時!
5 「おカネがたまらないと結婚できない」はウソ!?
6 家賃を補助してくれる自治体もある!
7 公営の住宅を活用する
8 自分にご褒美はほどほどに!
9 国民年金は障害・遺族年金の機能がある
10 年金、払えない人は待ってもらえる
11 遺族年金は意外と手厚い
12 毎月分配型の投資信託は買ってはいけない
13 保有コストは確実にマイナスリターン
14 社債は買ってはいけない!
15 「投機」ではなく、「投資」をしよう!
16 自社株は買ってはだめ
17 得なことをわざわざ教えてくれる人はいない


参考記事:
たりないお金 年収300万円からの株式投資ノマドライフを目指して/ウェブリブログ
ある貧乏人の投資信託物語 「たりないお金」を読んで
たりないお金 【 カウンターゲーム 】
Passiveな投資とActiveな未来 竹川美奈子著「たりないお金 20代、30代のための人生設計入門」、カン・チュンド著「忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術」

2010年4月20日

『経済は感情で動く―― はじめての行動経済学』 マッテオ モッテルリーニ (著)

手持ちの本がなくてしばらく読書から離れていましたが、図書館で予約していた本がどっさり回ってきたので一気に忙しくなりそうです。



過去に
標準的経済学の理論は、完全に合理的かつ利己的に行動する「経済人(ホモ・エコノミカス)」しか存在しないことを前提としています。しかし現実には、その前提に反する実例(アノマリー)が数多く存在することを示し、一見合理的でない人間の行動を体系化、理論化していくのが「行動経済学」と呼ばれる...
yumin4.blogspot.jp
404 Blog Not Found: 予想以上に合理的! - 書評 - 予想どおりに不合理 で絶賛されていたので読んでみた本です。「感動」とまでは行きませんでしたが、確かに面白い本でした。 本書で様々な実験によって裏付けられた、人間の不合理な行動パターンの多くは既にどこかで読ん...
yumin4.blogspot.jp
9.11のテロ後1年間、恐怖に駆られて移動手段を(より安全な)飛行機から(より危険な)車へシフトした米国人が増え、その結果命を落とした人は1,595人に上ると推定されるとか。つまり、 彼らの愛するものたちを奪ったのは恐怖だった。 のです。 すべての人の脳は一つではなく二つの思考シ...
yumin4.blogspot.jp

これだけ類書を読んでいるので、さすがに既視感の強い内容でした。
本書もなかなか良い本ですけど、この4冊のうち1冊を勧めるなら『リスクにあなたは騙される』かなあと。

「でも少しぐらい非合理だっていいじゃないか、だれだってみなそうなんだから!」という声が聞こえてきそうだ。しかし非合理はとびぬけて高くつくのだ。まさにお金の無料配達人みたいになってしまう。
ということで、保有効果、現状維持バイアス、コンコルドの誤謬(サンクコストの過大視)、アンカリング効果などの事例が紹介されています。これらの非合理をうまく利用する商売人たちの餌食になっていないかどうか、自分自身の行動を振り返ってみる良い機会になります。
私たちは、秩序のないところに秩序を見つけるという、特殊な能力を持ちあわせているようだ。たんなる偶然の出来事にすぎないものに、ありもしない意味を付与してしまう。
これと同じことがどっかの本に書いてあった気がしますが、株価のチャート分析などがこれの典型です。
後悔回避 regret aversion
現在および将来における「後悔を嫌い、避けたい」という人間の信念が、意思決定に大きな影響を与えている。人は短期的には失敗した行為のほうに強い後悔の念を覚えるが、長期的にはやらなかったことを悔やんで心を痛める。
つまり、目先の後悔を避けたいがために取った現状維持という行動が、長期的には後悔の元になるというのですから、いったいどうすればいいのやら…。
どうせ未来は誰にも予測できないのだから、後悔は避けようとして避けられるようなものではないと割り切るのが良さそうですね。
悔しさを味わわなくてすむ代償なら、私たちは日ごろから払っている。たとえば株を買うかわりに預金をする、といったように。株は上がりつづけていても、得することには目をつぶっている。あるいはもっと給料のいい仕事を探すこともできるのに、安月給に甘んじるといったことも。
要するにいろんなケースで、後悔したくないから決心を後まわしにし、自信がないから縮こまって、現状を変えることができても変えようとしない。選択しないでいることもそれなりの選択であることに気がつかない。
けっこう痛いところを突いていると思います。
「選択しないでいることもそれなりの選択である」とは、資産運用の場合に当てはめると「リスクを取らないでいることもそれなりのリスクである」と言い換えることができますね。
たとえば200ドル得したときのうれしさが「25」であれば、200ドル損したときの悔しさ・不快さはその二倍以上の、「50」を超えていることが読み取れる。100ドル得するか損するかの確率が50%である賭けには、ほとんどだれも参加したがらないのは、まさにそのためなのだ。(中略)
多くの人が賭けてもいいと思うのは、約3万6千円から4万円得をするかもしれないが、損するとしたら1万6千円という場合である。
なんという強欲!(笑) 世の中にこれほど有利な賭けが存在するなら誰も仕事で稼いだりしません。全員早期リタイアですよ。
このように物事を快・不快というモノサシで測ると、とんでもなく歪んだ結果になるのです。
確実性効果 certainty effect
人は、ある事象が起きる確率を主観的に重みづけて考える。とりわけ、確率の極端な数値、すなわち確率が「0」と確率が「1」(100%)に近づくと非常に敏感になる。可能性が不可能になり、可能性が確実になることに感応度が高い。このうち、確率が「1」になること、すなわち確実になることを「確実性効果」という。
要するに、ある事象が100%の確率で起きるということと、99%の確率で起きるということの違いが、(99%と98%の違いよりも)明らかに過大評価される傾向があるのです。確かに1%外れる可能性がある予測と100%正確な予測の違いは大きい、と感じるのは心理的には自然ですけれども、100%を追求するために割に合わないコストを負担していないかどうか注意する必要があると思います。
アメリカ人の投資先は93%がアメリカの銘柄である。日本人では98%が日本の銘柄だし、イギリス人では82%がイギリスの銘柄なのだ。(中略)
コカコーラと言う多国籍企業の株の16%をだれが保有しているかご存じだろうか。アトランタ州の人びとなのだ。(中略)
手短に言えば、人びとは自分のお金をいちばんなじみの会社に投資するというわけだ。(中略)
しかし、「身近である」「親しみを感じる」「信頼できる」などということは、その銘柄のリスクとリターンの関係にはいっさい関わりがない。ましてや「ポートフォリオ理論」がいみじくも勧める投資の多様化とはなおさら相容れない。
ということで、ホームバイアスに囚われることなく、淡々と市場ポートフォリオ(にできるだけ近いもの)を保有しましょう。
つまり、合理性と感情は対立するものではなくて、協力しあうものだということだ。したがって、合理的な人とは感情のない人ではなくて、感情の操縦方法をよく知っている人なのだ。
そのためにはまず、感情と理性の間でしばしば生じる葛藤を明確に意識する訓練が必要です。そういう葛藤をあまり感じたことがない人は要注意かも。おそらく理性が仕事をサボっていて、感情や直感のやりたい放題になっていると思われます。

参考記事:
404 Blog Not Found:Homo Economicsの正体 - 書評 - 経済は感情で動く
感情で判断すると損をする:はじめての行動経済学:本読みの記録:So-netブログ
経済は感情で動く 【 カウンターゲーム 】
吊られた男の投資ブログ (一般人の投資生活) : [ブックレビュー]  『経済は感情で動く』 (マッテオ モッテルリーニ)
なぜ損をすることを選ぶ?お客の行動が読める行動経済学-経済は感情で動く―― はじめての行動経済学 - 読書学 -図書館徹底活用-

2010年4月14日

株式の実質リターン

債券と株式の実質リターンのデータを検索していたら、こんな記事を見つけました。
投資の達人-超長期投資実践・目指せ金融資産1億円:1. 株式は、最も長期投資に適した金融商品 - livedoor Blog(ブログ)

(追記:なぜかリンク先が消えてしまったようなので、Googleのキャッシュへのリンクに張り替えました。4460nさん情報ありがとうございました。)

株式の実質リターンは
米国での1802年から2001年の200年間の結果は、

名目利回り 8.3%
物価上昇率 1.4%
実質利回り 6.9%
とのことです。
アメリカのインフレ率ってもう少し高いと思っていたので、意外に低いと感じました。200年の間には大恐慌という超デフレ時代もありましたから、平均するとこんなものなんでしょう。

さらに興味深いのが次の記述。
シーゲル氏の主張はまとめると

①長期で見ると株のリターンは他の金融資産よりもリターンが高い
②株のリターンは購買力で見たとき、債券の利回りよりもはるかに確実で予想しやすい

つまり、株は長期でみると債券・長期国債・短期国債などの確定利付き資産よりはるかにリターンが高く、インフレにも強く、物価上昇率に対する実質リターンが長期的に見るとほぼ一定で予想しやすい。逆に、債券などの確定利付き資産はインフレに弱く、物価上昇率に対する実質リターンは不安定で予測しにくい。
これです。私がリタイア後も敢えて株式中心のポートフォリオを維持し続ける理由はここにあります。
目先のリスク低減を優先する余り、長期間使う予定のないお金を延々と債券で運用すると、インフレ率変動の影響を受けやすくなり、かえって将来の購買力変動リスクを高めることになると、過去のデータは物語っています。

『株式投資 ~長期投資で成功するための完全ガイド』 読書録 その3 より:
fig11-2.JPG
このグラフを見れば、上記①と②の結論が正しいことがわかると思います。

株式のリスクを避け、元本に手をつけることなく債券や定期預金の利息だけで生活することを目論んでいる人は、現在のようなデフレ低金利時代を嘆くかもしれませんが、実際に債券の実質リターンを毀損するのは高インフレ率のときなんです。なので、高インフレ時代が到来してもっと名目リターンが上がればいいのに、と債券投資家自身が考えているとすればおかしな話だと思います。

このグラフからわかるのはもう一つ、インフレ率が非常に低いときでも、株式の実質リターンには特に変化は見られないことです。長期ではなく1年のグラフでインフレ率がマイナスのときも同様なのは正直意外でした。株式はインフレには強くてもデフレには弱い、という誤ったイメージは捨て去らなければなりません。

関連記事:
PALCOMの海外投資塾: 預金はインフレに弱いのか? というテーマに便乗させていただいて、私の意見を述べます。 まず「預金」といっても、定期預金なら債券、普通預金やMRFなら流動性資産という資産クラスに分類され、両者のインフレ抵抗力はかなり違うような気がします。 結論から言うと...
yumin4.blogspot.jp

2010年4月12日

ストックが減る恐怖

うさみみさんから前回の記事にコメントをいただきました。ありがとうございます。
期待リターンが低いと精神的に苦しいグラフの形に見えますね。
一番上のグラフが右肩下がりになっていることを指してのコメントと思われますが、この見方はうさみみさんのブログ記事「早期リタイア後の生活の形」に書かれていた「ストックが減る恐怖」という感情と関係がありそうですね。

確かに現役生活が長いとストックは毎年増えていくのが当たり前という感覚になりがちですが、人生の残り時間から逆算した結果、ある時点でストックが減少に転じるのはむしろ自然なことです。ストックの量や収支予測は人によって違うので、その時期を迎えるのが早いか遅いかの違いがあるだけです。なので私は、ストックが計画通りに減っていく右肩下がりのグラフを見て恐怖を感じることはありません。

恐怖なのは、2008年のように運用結果が極端なマイナスになってストックが想定外の減り方をしたときです。それならもっとリスクを減らせばいいではないかと言われそうですが、敢えてそうしない理由は別の機会に書いてみようと思います。

ちなみに、インフレ3%で破綻ということは、期待リターンが5%未満のアロケーションを組んでおられるということなんですね。
えーと、インフレ3%で期待リターン4%(=実質リターン1%)を「仮定」すると破綻するという試算でして、実際の期待リターンを算出したわけではありません。

ちなみに、これまでの資産残高予測の基本形は、名目期待リターン4%、インフレ率2%のグラフですので、現在の私のポートフォリオの名目期待リターンは4%、実質期待リターンは2%と見ていることになりますが、この数字は株式クラス中心のポートフォリオにしてはかなり控えめなほうだと思っています。

追記。
記事タイトルが内容に合っていなかったので直しました。

2010年4月10日

インフレの影響をどう見るか

うさみみさんのブログ長が~く続けて、ゆとりある暮らし  マネープランとインフレ率より:
うさみみ家のキャッシュフロー表を眺めていて思ったのは、「インフレ」の影響って大きいなということです。
確かに。
読者の方から次のような質問のメールをいただきました。 遊民さんは、何歳で、幾らの資産を持って早期リタイアを成し遂げたのですか?また月々の生活費の内訳や一日のタイムスケジュール等、可能でしたら今後の参考にしたいと思いますので、ご教授の程よろしくお願いします。 おそらく他の読者の方も...
yumin4.blogspot.jp
にも書いた通り、私の場合インフレ率を2%から3%に上げて計算すると、長期的な資金繰りが破綻してしまいます。ただし、インフレ率が上がっても資産運用のリターンがまったく上がらない(つまり実質リターンが1%下がる)と仮定すればの話です。

逆に考えると、インフレ抵抗力のある(つまり実質リターンがインフレ率に影響されにくい)ポートフォリオを組んでおけば、インフレ率が多少変動したところであまり心配は要らないように思います。

試しに実質リターンは一定(=2%)のまま、期待リターンとインフレ率を変化させた場合、資産残高予測がどう変化するか見てみました。

期待リターン3%、インフレ率1%のとき
残高予測3-1.JPG

期待リターン4%、インフレ率2%のとき
残高予測4-2.JPG

期待リターン5%、インフレ率3%のとき
残高予測5-3.JPG

以上のように、インフレ率によってグラフの形状は少し違いますが、残高がゼロになるのは約54年後という点に違いはないことがわかります。

まあ現実には、リスク資産の価値が大きく変動するのに対してインフレ率の変化率は小さいので、実質リターンが毎年一定なんてことはないんですけどね。

2010年4月7日

P-oneブルーカード

年会費無料のP-oneブルーカードを使い始めてから2年近くになります。
関連記事:
今までメインで使ってきた某流通系のクレジットカードは還元率がポイントで0.5%と平凡すぎるため、P-oneブルーカードに乗り換えることにしました。 請求時1%引き+1000円につき1ポイント、毎月7日はポイント10倍とのことです。 ライフカードもボーナスポイントを稼ぐとさらに還元...
yumin4.blogspot.jp


昨年度(2009年3月まで)利用分のポイントが失効間近になったため、商品券と交換しました。
交換比率: 630ポイント → UCギフトカード2,000円

630ポイントは63万円分の利用で獲得したので、還元率は約0.32%。
請求時1%オフと合わせて、P-oneブルーカードの還元率は約1.32%と出ました。乗り換えの時に期待していた通りの数字になったので、とりあえず満足しています。

この2年の間に
毎月7日はポイント10倍
がなくなったり、1%オフ適用は月15万円までになるという改悪があったようですが、私のように高々年間50万円程度のライトユーザーにとっては、依然として最適なクレジットカードと言えそうです。

2010年4月5日

相互リンクについて

ブログ同士のつながりの一形態として、「相互リンク」と呼ばれるものがあります。
相互リンク - Wikipedia
相互リンク(そうごリンク)とは、2つのウェブサイト間で互いに(相互的に)リンクし合う状態を表すインターネットスラングのひとつ。
これについての当ブログのポリシーを、今更ながら表明しておきたいと思います。
相互リンクは原則的に互いの合意が必要であると主張する者がいる。片方のウェブサイトの管理者が、彼らは、もう一方の管理者に申し入れを行い、それが受諾され、双方がリンクを張り終えた時点で初めて相互リンクが成り立つと主張する。従って、いつの間にか知らないウェブサイトから自分のウェブサイトへリンクが張られていて、お返しとしてそのウェブサイトへリンクを張ったとしても、それは相互リンクとは言えないという。
この定義でいくと当ブログに相互リンクはなく、今後もないでしょう。当ブログのリンク集にあるブログの中には、たまたま相互リンクの状態になっているものもありますが、そこには何の合意も存在しません。

そもそも私は、相互リンクの申し入れや受諾の手続き自体に違和感を持っています。SNSで友人関係を築くときのようなプロトコルは、ブログというオープンなメディアには適さないと思います。

自分のブログにリンクを張る動機は、自分がリンク先に何らかの関心を持ったということに尽きるのであって、相手がこちらに関心を持つかどうかはまったく別の話です。「相手がこちらにリンクを張ることを条件にリンクを張る」という考え方の根底には、アクセスアップやSEOのために被リンクを融通し合おうという不純な動機があるような気がしてなりません。

2010年4月3日

ブログを通じた交流について

先月、同じ40代で早期リタイア志望の方から交流希望のメールをいただきました。ありがとうございます。
最近は早期リタイア実践組ブロガーも増えてきましたが、同年代で同じ志を持つ方が潜在していることを知って心強く思います。

直接メールで返信するかどうか悩みましたが、(後述の理由から)この記事をもって返信させていただくことにしました。
遊民さんはミクシィなどされてますでしょうか?
過去に少しかじってみたことはあるのですが、今はやっていません。どうも性に合わないようです。
mixiに代表されるSNSとは元来、インターネット上に作られたクローズドな空間のはずですが、mixiは規模の拡大を優先するあまり、現在では限りなくパブリックに近い空間になっていると思います。もはや招待制ですらなく、誰でもアカウントを作成できます。mixiは完全にオープンでもなく、完全にクローズドでもない、そんな中途半端で使いどころがなさそうなモノに映ってしまいます…。

それと、ブログを通じていろいろな人と自然に交流が生まれるのは面白いですし、それ自体を拒むつもりはないのですが、匿名性の保護という観点(関連記事:『知的幸福の技術―自由な人生のための40の物語』 その6)から、ネットとリアルの間に明確な一線を引く必要がありそうです。ネット上での人とのつながりはどうしても「ユルイ」ものにならざるを得ず、SNSやメール等の「密」な手段は適していないのではないかというのが、今の私の考えです。

その点、Twitterあたりはブログを補完する交流手段になり得るかもしれません。まだまったく使いこなしていない私が言うのも変ですが…。
すでにお気付きの方もいると思いますが、実は半年ほど前に始めています。今のところ当ブログやブックマークの更新情報を流したり、面白いつぶやきを見つけたらReTweetする程度の使い方ですけど、Twitterユーザーの読者の方はフォローしていただければ幸いです。

2010年4月1日

2010年第1四半期の資産残高推移

資産グラフ201003.JPG

前回からプラス0.4%でした。平和です。
これだけ変化が少ないと、もう四半期ごとじゃなくて1年ごとの集計でいいような気がしてきました。