2018年8月10日

早期リタイアに明確な目的は必要?

Taoさんのブログより。
「人生100年時代!アーリーリタイアしたい人が陥りがちな失敗」という記事を読んだ。女性中小企業診断士が書いたもので、おおむね賛同できる内容だった。ある一点を除いては…。
worldsend.blog.jp
セミリタブログを書いている人で、その筋の専門家に相談した人ってどれぐらいいるんだろうか?

ほとんどいないんじゃない?

お金なんていう超重要な根本問題を、自分で考えずに他人に任せようとしている時点で、「本気でリタイアしたいの?」と問い詰めたくなってしまう。

だから、「こんなんでリタイアできますか?」なんていう相談記事ばかり載せてるAll Aboutも、ここ数年まったく読まなくなってしまった。

私に訊いてくれれば、全員同じ答えで即答するわ。

「チミにはムリ!」とね。
同感です。
どうしても他人の意見を聞きたいとしても、その相手がよりによってなぜ「資産運用の専門家」なんだろうと思いました。

そもそも早期リタイアに資産運用は必須ではないから、という理由は置いといて、資産運用のことを知りたい場合でも、「専門家」の多くは投資家から儲けることを生業にしている人たちですから、避けるのが鉄則です。

元記事はこちら。
「人生100年時代」の到来に向けて、いつまで働くかを自分で決める時代が来ています。この「人生100年時代」はリンダ・グラットン、アンドリュー・スコット両氏が著作『LIFE SHIFT』(日本版:東洋経済新報社)で主張したことで広く知られるようになった考え方です。
dfolio.jp
d-folioなんてサイトは初見ですが、なんか胡散臭いですね。ツイッターのフォロワーが異常に少ないのも気になります。

具体的にやりたいことは人それぞれでしょう。「世界各地を旅行したい」「海外に移住して趣味のゴルフをやりたい」「大学に戻って研究をしたい」など、アーリーリタイアを成功させる人には、明確な目的があります。
私は何ら明確な目的もなく早期リタイアした人ですが、10年以上経過した今でも後悔はなく、「アーリーリタイアを成功させた」と思ってますけど…。なんか無意味にハードル上げすぎてません?

逆に聞きたいのですが、毎朝仕事に出かけている人たちは、何か「明確な目的」をお持ちなのでしょうか? 明確な目的もなく何らかの意思決定をすることが失敗の原因だと言うなら、リタイアせずに仕事を続けている人たちの中にも、ダメ出しされるべき人はいくらでもいると思います。因みに現状維持も立派な意思決定ですよ。

アーリーリタイアするのであれば、その目的を考えることは欠かせないことです。それを実現するためにはリタイアしなければいけないのか?と自問することが必要です。
なぜ「アーリーリタイアする」という意思決定の場合だけ、こんな高いハードルを設けるのでしょうか。そんなに目的を考えておくことが大事だと言うなら、人生におけるその他の意思決定(進学、就職、結婚、出産など)をする場合にも、その目的を明確にしておかないと失敗するのでは? 皆さんは、進学や就職のときに明確な目的がありましたか? 私は無かったですけど、その意思決定が失敗だったとは思っていません。

「明確な目的が無いうちは意思決定をしない」みたいな考え方にも、それなりの(機会損失などの)リスクはあります。「現状維持だから安全確実」なんて法則は無いことに注意が必要だと思います。

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yumin4.blogspot.com

1 件のコメント:

  1. 死ぬ間際に働き過ぎずにもっと遊んでおけば良かったという話が出ることが多いようです。またもっと自分の好きなように生きておけば良かったというのも同様だそうです。

    アーリーリタイアは生き方のうちの一つですから特別なものではないという認識が日本には必要なんじゃないかなと感じます。一般的な言い方だと多様な生き方ということになるんでしょうかね。

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