2019年3月15日

日本年金機構のブラックジョーク(?)が笑えない

ツイッターより。

昨日下書き書いた時点では確かに存在してたのですが、今朝起きてみると予想通りというか、ツイ消し…。税金使って描かせたイラストを無駄にしちゃいけません。もったいないのでスクショ貼っときますね。



何でしょうか、この自虐ツイートは。(苦笑)
彼ら自身、公的年金の未来がガチでヤバいことをいよいよ正面から否定できなくなって、開き直ってブラックジョーク飛ばしてきたと受け取っていいですか。

そもそも新社会人がねんきんネットにログインしたところで、将来受け取る年金が少なくなるかどうかなんて全くわかりませんよ。毎年ねんきんネットにログインし続けて、同じ条件で試算した見込金額がどういうふうに変化していくかを何年間も観察した結果、ようやく傾向らしきものが読み取れるかどうか…。この程度のことです。

その見込金額だって、マクロ経済スライドによって購買力がどれだけ削られるかまでは考慮に入れてませんからね。今後45年~50年という長期間のインフレ率と賃金上昇率なんて全く予測不可能な上に、「調整率」を何パーセントにするかも2025年までしか決まっていないのですから。それ以降の調整率をいじればいくらでも削ることが可能です。

さらに深刻なことに、新社会人が今後何十年も負担し続けることになる年金保険料の方も総額でいくらになるのかは全く不透明です。マクロ経済スライドの調整率と同じく、とりあえず決まっているのは数年先までで、それ以降のことはまたあとで考えるという実にいい加減なスタンスです。問題を先送りする技術にかけては日本政府の右に出る者はいません。

参考記事:
「社会保険料ってこんなに高いの!?」 給与明細を見て、こんな感想を持った事がある人も多いのではないでしょうか? データで見る少子高齢化の状況とそれに対する政府の年金問題への対策でも見たように、国民の社
nenkin-manabiba.jp

過去50年以上も続いてきた保険料の値上がり傾向がそろそろ止まるだろうと予想するのは、余りにも都合が良すぎるというものです。このまま破綻せずに負担増と給付減が同時進行していけば、新社会人のみなさま方にとっては最悪のシナリオになると思われます。

関連記事:
同じ日経の記事より。 国民年金は誰が負担? 半分は税金、保険料未納なら損|マネー研究所|NIKKEI STYLE  20歳になると年金制度の対象になりますが、国民年金保険料の納付率は6割強にとどまります。厚生労働省の「国民年金被保険者実態調査」によると、滞納理由で多いのは「保険料...
yumin4.blogspot.com
菟道りんたろうさんのブログより。 公的年金について“損得勘定”で論じることから卒業したい 個人投資家の視点から投資信託やETFを使った国際分散投資についての考察と実践方法を研究するブログです。 arts-investment.blogspot.jp 公的年金制度について議論する...
yumin4.blogspot.com
NightWalkerさんのブログにこんな記事がありました。 「年金は払い損」と考えるのは間違い: NightWalker's Investment Blog 日経の元記事を読んでみたらなんとも言えない違和感が…。 ■年金は働けないとき所得を補う社会保障であり金融商品では...
yumin4.blogspot.com

参考ツイート:

0 件のコメント:

コメントを投稿