そしてこれは強調しておきますが、資産運用に成功する黄金律は、「金融機関が熱心に勧誘するウマそうな話はすべて無視する」ことです。同意。
ただ、資産運用に「成功する」黄金律と言うよりは「失敗しない」ための鉄則かなと思います。イロハのイですね。
一度この鉄則を知ってしまえば、その1で述べたような「ろくでもない金融商品を薦められるまま買う」カモネギ投資家からは、めでたく卒業となります。以後は自分の頭でしっかり考え、好きなだけ海外投資をすれば良いと思います。もちろん、自分の頭で考えた結果、普通預金一本でいいと思ったのならそれもあり。
日本人は、リスクに対してあまりにも無防備です。この国には、「国家破産」のリスクを過大に見積もって、自分がだまされるリスクのほうが大きくなってしまったひとがたくさんいます。確かにそういう人も少なくはないのでしょうが、逆に国家破産のリスクを過小に見積もって何の備えもしていない日本人の方が、その何倍も多くいるような気がします。彼らは民間人に騙されるリスクには敏感かもしれませんが、国家に騙されるリスクにはなぜか鈍感だったりします。
参考ツイート:
>RT
— 若年寄 (@numawkdsyr) January 17, 2018
100歩譲って、年金保険料徴収が「盗みは言い過ぎ」だとしても、詐欺には違いない。
「年金100年安心」といったキャッチフレーズに煽られ、人は保険料を払う。でも、現役世代が受け取る頃は今の水準の給付を受けられない。
凄いなぁ戦時中の時局防空必携に
— 新泉© (@araizumiC) March 7, 2018
郵便貯金
「これ等の払い戻し払い渡しについては絶対に安心してよい」
銀行その他の金融機関
「預金の引き出しを制限することは絶対にない」
昭和金融恐慌の時の教訓なんだろうが
”絶対に”という文言を使う辺りに感動する
投資の世界は自己責任ですから、だまされてすべてを失ったとしても、誰も助けてくれないばかりか同情すらしてもらえません。かと言って、何の備えもしないまま国家破産が到来し、国家権力によってすべてを奪われたとしても、誰も助けてくれないのは同じですよね。もちろん財産権を侵害した政府が悪いのだから自己責任ではないけれど、どんなにそれを訴えたところで救済されることは無いでしょう。投資しないと決めることも含めて、自己選択の結果はすべて自分に降りかかってきます。決して「投資の世界」だけが特別なわけではないと思います。
それと同時に、日本人はあまりにも「合理性」を軽視しています。同意。
(中略)
もちろん合理性は幸福な人生を約束しませんが、その一方で、(ギャンブルで一発当てるようなことを別にすれば)市場では合理的な行動からしか富がもたらされないことも確かです。
だからこそ、橘氏には従来通り、合理主義を貫徹する本を書いてほしかったと思うわけです。合理的な行動ができない一般大衆に向かって「海外投資はしなくてもいい」みたいな投げやりなメッセージを発する本ではなくて。