2020年4月5日

早期リタイアのウィークポイント?

ツイッターより。

早期リタイアを実践または計画している(元)サラリーマンで、そこに気付いていない人の方が珍しいと思うんですけどね…。

受給する年金が少なければ少ないほど、老後の経済的リスクが高くなるのは事実です。まあそれを言うなら、早期リタイアによって労働収入を失うこと自体が生涯総収入を大幅に減らす選択であり、不確定要素の多い公的年金よりも、よっぽど経済的リスクの上昇に直結するイベントなんですよね。

そして、そのような経済的リスクは百も承知の上で、敢えてお金よりも時間を取るのが早期リタイアなわけでして。

経済的に破綻する確率はゼロに近いほど良いに決まってますけど、確率を下げるためのコストはタダではありません。たとえばその確率を1%から0.1%に下げるために10年の時間を失ったりすることもあるわけです。そのような時間とお金のトレードオフが割に合うのかどうか、早期リタイア志望でない人も含めて誰もが、自分なりの重み付けによる判断を繰り返しながらリタイアの時期を決めているはずです。

公的年金を75歳まで繰り下げれば概ね問題が無い
早期リタイアを決断する時点の試算では問題が無くても、実際に自分が75歳になったときに問題が無いかどうかは分かりません。40歳で決断するとすれば35年も先の話ですからね。制度の持続可能性、財政破綻のリスク、インフレリスクなど、不確定要素がてんこ盛りです。

既に50代の私から見ても、20年後に厚生年金を繰下げ受給するとX万円貰えるはずだから…、的な皮算用はまだ恐ろしくてできません。なので結論としては、やっぱりこうなります。

「公的年金をX万円貰えるつもりで老後の資金計画を立てていたのに、(現在価値に換算して)半分しか貰えなかった!」みたいな悲劇が発生するよりは、「公的年金なんて全くあてにしていなかったのにY万円ほど貰えてしまった!」という方向で予想が外れた方が遥かにマシだと思います。

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