このツイートは、自分が生まれた頃の金融広告なのですが、2016年現在のマイナス金利の時代と40年前の高金利時代とではこうも違うんだなぁ~という感じです。※債権× 債券○「ちょっとこれ見て!」と夫が差し出した『アサヒグラフ』の裏面広告。おお、債権貯蓄、利率年7.388%!1976(昭和51)年。子ども育てられるわな‥‥。 pic.twitter.com/EizZae8ORH? sawako chimoto (@sawawasawa) 2016年7月19日...
アラフォーの自分にとって生まれた頃の金利は、リスク資産への投資をしなくても定期預金や保険商品の予定利率でも十分に高金利でしたし、現在の金利水準から見たら『羨ましい』の一言ですが、投資環境という面で見たら現在は40年前と比較して見違えるほどの進歩を感じます。1976年に年利7.388%だったことが話題になっているワリコーですが、本当に「羨ましい」金融商品だったかどうかは名目金利だけではわかりません。
当時のインフレ率を調べてみたところ、1976年は9.4%だったようです。
参考記事:
したがって、ワリコーの実質利回りはマイナス2.012%だったことになります。名目利回りに対して課税されることを考慮すればさらに酷い数字になります。平成に入ってからのデフレ時代の普通預金の方が、実質利回りは遥かに高いのが現実です。
さらに直前の3年間(1973?1975年)のインフレ率が11.7%、23.2%、11.7%という高率で推移してきている点にも注目です。そんなインフレ全盛の時代に、わずか7%やそこらの固定金利の金融商品に手を出そうという人は、かなりの(インフレ)リスクテイカーに見えます。たとえ本人にその自覚が無かったとしても。
こういう時代であっても、いや、こういう高インフレ時代だからこそ、資産を株式で持つことの重要性は高かったんじゃないですかね。
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しかも実質金利の高低は、名目金利の高低との相関が無いようです。したがって、より高い実質リターンを求めるなら、名目金利の高低に関わらずリスク資産への投資は必要になるでしょうし、より低い実質リターンでも構わないという人は、名目金利の高低に関わらずリスク資産への投資は必要無いでしょう。「無リスク資産の名目金利が高ければ高いほど、リスク資産へ投資する必要は無くなっていく」というような相関関係は存在しないと思います。