2021年6月27日

保有していると勝手に減価する通貨

ツイッターより。 

「保有していると勝手に減価する通貨」がERC20トークンとして実装されたとして、一体誰が好き好んでそんな通貨を持ちたいと思うのだろうか? というのが正直な感想です。私が仮にそんな通貨を受け取ったとしたら、すぐさま別の資産に替えて購買力を保存することを考えます。

10年間でお金の価値が落ちず、PCの価格が1/10になる(≒同じ価格で10倍の性能のPCが買える)ことが「負のスパイラル」だと感じる人の気持ちも、私には分かりません。

本当にその通りなら、今は10年前よりめちゃくちゃ豊かになってるのでは? リスクを取って資産運用なんかしなくても、ただお金をホールドしているだけで購買力が10倍になる世界線。素晴らしい以外の言葉が見つかりません。

保有していると勝手に減価するのがゲゼル通貨の特徴と言いますけど、同じ特徴を持つ通貨なら既にありますよね。法定通貨って言うんですが。「減価」とは額面に書いてある金額が減ることだけではなく、通貨のインフレで購買力が下がることも含みます。

つまり、「お金の価値は落ちない」っていうのがそもそも錯覚なのです。

この10年間で確実に法定通貨は減価しています。ではなぜ10年前より遥かに高性能のPCが同じ価格で買えるかと言うと、お金が減価するより遥かに速いスピードで技術革新が進んだからです。

特にITのような分野においては近年の技術革新の果実が余りにも大きいため、その果実の一部が法定通貨のインフレで少しずつ抜き取られていることに、多くの人が気付かないだけです。

参考ツイート:

関連記事:

ツイッターを眺めていると、あるツイートが目に入ってきました。 「最低賃金800円でビッグマック370円な社会」よりも「最低賃金1500円でビッグマック700円な社会」のほうが相対的にかなりマシなのだ、というのをみんなが理解しない限り良くならないラジね。 — PsycheRadio...
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ほぼ同時にTLに流れてきた2つのツイートが非常に対照的でした。 「最低時給の13.25ドル(約1430円)で働く人々は、週に80時間働かなければ市内のベッドルームが一つあるアパートの家賃さえ支払うことができない」 最低賃金が高くても物価がそれを上回るほど高いんだな、、、 米LA...
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2021年6月14日

「資本主義はネズミ講」という珍説

ツイッターより。 

今まで資本主義への誤解を色々見てきた中でも、「資本主義はネズミ講」ってのは珍しいですね。

かろうじて両者の接点があるとすれば、資本主義の自由市場においてはネズミ講を作ったり参加したりする人が発生することもある、という点だけでは?

「生まれてきたのが遅ければ遅いほど大損する」その元凶はネズミ講に違いない、ここまでは合ってます。しかし、「~社会になってしまった」と書かれているように、そうなったのは比較的最近の出来事だとわかります。18世紀から続いている資本主義が元凶なわけがありません。

そのネズミ講とは日本の公営社会保障制度以外に考えられません。それってつまり、100%社会主義ですよ。資本主義とは真逆の思想に基づく制度が原因で大損しているのです。資本主義のせいにされては堪りません。

資本主義で自発的に生まれたネズミ講の場合は、大損すると思えば参加しない自由や脱退する自由があるのに対し、社会主義政府が胴元のネズミ講は強制参加なので凶悪です。

資本主義の歴史は、産業革命から始まる凄まじい技術革新の歴史でもありました。本来ならば、生まれてきたのが遅ければ遅いほど、技術革新の恩恵によって先行世代より豊かな暮らしができるはずなのです。資本主義経済がもたらしたアドバンテージを社会主義政府がぶち壊している、という構図を正しく理解する必要があります。

参考ツイート:

関連記事:

マネー・ワールド ~資本主義の未来~第3集 借金に潰される!? www6.nhk.or.jp Youtubeにアップされていたので見てみました。どうせすぐ削除されるのでリンクや埋め込みは無し。 全体的な印象としては、社会主義的な制度までひっくるめて「資本主義」のせいにしてd...
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BLOGOSにこんな記事がありました。 NHK「あさイチ」に届いた特集を全否定する視聴者からのFAX 保科省吾[コラムニスト]***野菜が高い。近くのスーパーでもハクサイ1玉650円、キャベツ1玉350円、ダイコン1本290円・・・。レタスは298円だった。値段を見て買うのを止...
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2021年6月3日

ブログ開設13周年

当ブログ満13歳の誕生日を迎えました。

最近は自分自身の誕生日を迎えたときにも感じることなんですが、この1年の間に突然死したりすることもなく、毎日を健康に、平穏に過ごせたことを嬉しく思います。もう死ぬ確率が少しずつ確実に上昇していくお年頃なので、今こうして生きている幸運に感謝です。

生死の話で思い出したのは、プライアさんのブログ記事。

お金はあの世までは持って行けないという話があります。だから生きてる間に使ってしまわないと損だよ的な意味で使われますが、その考え方には全く賛同してないですね。
blog.livedoor.jp
そういう考え方なので、結果的に手元に大量に残ったとしても喜んで死んで行けることでしょう。
なるほど。そこに至るまでの思考経路は私と違いますが、結論は私も同じかもしれません。「喜んで」とまではいかなくても、「気にせずに」死んで逝けるような気がしています。昔からそう考えていたのではなく、最近激増した資産残高を見てしまったら精神衛生上そういう結論にならざるを得ない、と言うべきでしょうか。

私に残された人生の時間は高々40年程度なのに対し、昨年末の集計時点で70年分の資産がありました。資産過多な傾向に拍車がかかっています。初めて2020年末の資産残高推移グラフを見たときに感じたのは喜びよりも、「ど、どうしよう。こりゃとても使い切れない」という不安な気持ちでした。

その不安の原因は、「死ぬまでに資産はできるだけ使い切るべし」という縛りであることにやっと気付けました。べつにそんな縛りプレイで人生の自由度を減らす必要ないんじゃね?と考えるだけで、気持ちが軽くなりました。

多額の遺産を誰にどうやって遺贈したらいいのか?みたいな心配事も、やがて技術が解決してくれるでしょう。死後に自動執行される遺贈スマコンを是非使ってみたいですね。最低限その時代までは生きていたいものです。

関連記事:
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Ranpaさんのブログより。 頑張って働いてもその資産は皆のものになる理不尽 孤独死をして相続人が見つからない財産は国庫に帰属するが、未婚率の上昇などにより国庫への入金額は増加しています。 zz597.blogspot.com 未婚率の上昇や子なし夫婦の増加により、孤独死は確実...
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