2015年6月25日

ファウルボールによる事故は自己責任

愚行権で検索していたところ、こんなツイートが目にとまりました。


いやほんと、ひどい判決だと思いますね。

元記事より。
ファウルボールでケガ→賠償 プロ野球界はどう向き合うべきか (ITmedia ビジネスオンライン) - Yahoo!ニュース
この裁判で札幌地裁(長谷川恭弘裁判長)は3月26日、同社に対して約4190万円の支払いを命じる判決を言い渡した。原告側は「投手は打者の思い通りに打撃させないことを目指して投球するため、プロ野球でも選手でも打球の方向や角度は予想困難だ。老若男女を問わず安心して観戦できる防球ネットなどを備えておくべきだった」と主張。判決でも長谷川裁判長は札幌ドームの内野席前に設けられていたフェンスではファウルボールを遮ることはできなかったと指摘し「球場の設備は危険を防止するに足りず、安全性を欠いていた」と断じて、原告側の主張を全面的に認めたのである。
原告も裁判所も一体なにを言っているんだ? という感想しか出てきません。

原告の方は、ファウルボールが飛んでくるリスクを承知の上で、内野席の中でもネットが無かったのか低かったのかはわかりませんが、そういう席で観戦していたのでしょう? 主張している「防球ネットなど」を備える席(バックネット裏など)で観戦しなかったのは自分自身の選択なのに、他者に責任転嫁するなんて…。

安全が何よりも大事という価値観をお持ちの方でしたら、ファウルボールが飛んでくる可能性がある席で観戦しなければいいだけです。外野席でもホームランボールが当たる可能性はあるので、もうテレビ観戦でいいのでは? 安全だ安心だとお経を唱えるような人は。

球場で観戦するのかしないのか、観戦するならどんな席を選ぶのか、一投一打に集中してファウルボールをよける努力をどの程度するのか、そういった選択をすべて自分自身が自由に決定できるのですよ。曲がりなりにも自由主義の国ですから。

その自由のトレードオフとして、自己選択の結果このような事故が起こった場合は自己責任に帰する。これが自由と自己責任の切っても切れない関係です。この大原則を覆した札幌地裁の判決には危惧を覚えます。二審以降で原告の主張が退けられることを願ってやみません。

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2015年6月9日

住居の所有と賃貸の損得

最近、自分が住むための家は買う方が得か、それとも借りる方が得かについて考察する記事をよく見かけます。

「持家」と「賃貸」を比べると「持家」が得に決まってるよね。: 人は株のみで食べていけるか?
持ち家と賃貸、どちらが得か? | 自由になりたくて47歳で会社を辞めたらこうなった
「賃貸で一生家賃を払い続けても手元に何も残らない」は本当か? | Step to Next Life
賃貸と持ち家の生涯コストは同じはウソらしい | セミリタイア資金3000万を目指すブログ
2年毎に引っ越している私の賃貸 VS 持ち家への考え方。 | フクリの海外ETF長期投資ブログ

買うにしても借りるにしても、寝太郎さんが言うところの「超高級家屋」しかないのが、オーバースペックな国ニッポンの特徴ですからね。(関連記事: 『Bライフ―10万円で家を建てて生活する』 高村 友也 (著)
衣食住の中でも最も厄介なコストであることは確かです。結果的に生涯生活コストの多くを占めることになるので、特に早期リタイア志向の若い人にとっては、一体どちらが得なのかは気になるところでしょう。

私の場合は、早期リタイアなんてまだ眼中になかった20代の頃、今から思えば「何も考えてない」レベルの直感で35年ローンを組んでマンションを購入するという勇ましい行動に…。その後ローンは10年足らずで完済できたから良かったものの、マンションの価格は順調に右肩下がり。これまでのローン金利+含み損+固定資産税+管理費などの総コストを計算してみると、賃貸に住み続けていた場合と同程度になります。

しかし自分の場合はこうだったという過去のデータはただの結果論に過ぎないので、「所有も賃貸も結局損得は変わらない」などと結論付けるつもりはありません。

所有にも賃貸にも、それぞれ固有のリスクがあります。たとえば所有の場合は大地震や大津波などの災害リスク、賃貸の場合はインフレリスクなど。
所有と賃貸ではそれぞれどういう種類のリスクを負担するかが異なるだけで、どちらか一方を選びさえすればあとは何が起こっても安心、などということはありません。

損得についても、未来に発生する事象は予測できない以上、最終的にどちらが得になるかは「わからない」としか言えないでしょう。早期リタイアを目指す場合でも、それぞれのリスクとメリットを理解した上で、自分に合っていると思う方を選択すれば良いと思います。

2015年6月3日

ブロク開設7周年

当ブログ満7歳の誕生日を迎えました。
総PVは7年かかってやっと100万を超えたところです。感謝。

人生の時間があと何年残っているかわかりませんが、ここまでは思い描いた通りの自由なリタイア生活を送ることができているので大変満足しています。

無理に近況報告ネタを書こうとすると1年前の記事のコピペになりそうなので、最近共感した記事を一つ。

いや、事件が起こりましてね。Elder Scrolls Onlineがタダになったんで初MMOってことではじめたら結構面白..
d.hatena.ne.jp
いや、事件が起こりましてね。Elder Scrolls Onlineがタダになったんで初MMOってことではじめたら結構面白くてさ、まぁんで例によってハマってってそれがもうだいぶ前でんでそっからMMO自体が結構面白いんじゃね?って思ってさ、んで他にどんなのがあるのか?っつってそういえばFFとかドラクエだよなって思って割と評判が良いドラクエを始めたらまたそっからもう永遠とですよ。目の奥が毎日痛いレベルでやり続けててもう廃人ですね。
私も大学時代にファミコン版のドラクエシリーズを相当やり込んだクチなので、このハマりっぷりには恐ろしいほどのリアリティを感じます。初めてPCでMMORPGをプレイしたのは確かリタイアする直前だったと思いますが、従来のオフラインゲームとはスケールが違う奥深さに衝撃を受け、夢中になってやり込んだことを覚えています。

まさに「ハマり倒す」という表現がぴったりの状況において、足りないものはお金じゃなくて時間なんですよね。圧倒的に。
リタイアしたら時間を持て余すと言う人は、寝食を忘れるほど何かにハマり倒した経験が乏しくて、時間がいくらあっても足りない状況が想像できないのかもしれません。

ゲームが面白そうだからやってみようかなと思ったときに、金銭的コストがネックになることはまずありません。最近のMMORPGは基本プレイ無料、アイテム課金制のものが多く、無課金でも十分遊べてしまう不思議。ドラクエ10は月額課金制のようですが、それでも月々1000円程度。消費する時間の膨大さと比べたら微々たる金額だと思います。それよりもまず、自分の人生の残り時間の中から、このゲームにトータルで何時間消費することになるのだろうか、と慎重に計算するようになりました。

歳をとるにつれてどんどん時間が希少になるので、何事にもそう簡単にハマるわけにはいかなくなります。面白そうなものに一直線に向かって行って心ゆくまでハマり倒せるのも、時間リッチな若者の特権だったんだなあと、しみじみ思うのです。