無職の才能 - phaのニート日記より:
街に出て飲み会とかするのが好きな人はあんまり無職に向いていない。飲み食いは結構お金がかかる。買い物が好きな人も向いてない。ギャンブルに走ってしまう人も駄目。一方、インターネットやゲームや本が好きな人はそんなにお金がなくても幸せに暮らせる。僕なんかひたすらWikipediaを読んでるだけで何時間も過ぎていることがよくある。Wikipedia、YouTube、ニコニコ動画、ブログ、2chまとめwikiなど、ネットにはお金をかけなくても楽しめる無料のコンテンツが既に大量に存在している。わかります。Wikipediaサーフィンは私もよくやりますし、たまに編集なんかも。
お金はほとんどかからないけど、消費するにはそれなりの時間がかかるコンテンツが既に山のように存在するだけでなく、今この瞬間も増え続けています。
このようなインターネットの特徴を表すのに、3年ほど前の本ですが梅田望夫氏の『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)』:
ネット空間は「知と情報」に関しては「リアルの地球」と同じくらい大きな「もうひとつの地球」とでも言うべき存在へと発展していくだろう。という表現がぴったりな気がします。
インターネットというのはそれぐらい巨大で、一人の人間のちっぽけで有限な人生から見ればほぼ無限に等しい「空間」なのです。この途轍もない奥深さに気付かず、自分に適合するコンテンツを拾い上げるアンテナを持たない人には、インターネットは空間ではなく単なる道具にしか見えないでしょうね。そんな人は、ローコストな無職生活が楽しいと言われてもなかなかピンと来ないのではないでしょうか。
逆に、僕が昔会社に勤めて働いていたときのことを思うと、働いてるときは今よりお金に余裕があったけど、精神がすり減っていて今よりも毎日が楽しくなかったし、仕事でストレスが溜まって衝動的にそんなに必要でもない買い物をしてしまったり、仕事での疲れを和らげるためにお金を払ってマッサージに行ったりしたときに、本当に意味のないことをやっている気がした。そもそも仕事してなかったらその出費する必要なかったんちゃうかと。ありがちな話ですね。
私の会社員時代も当然今より支出は多く、今思えば全然ローコストじゃなかったです。
「仕事してなかったらその出費する必要なかったんちゃうか」の最たるものが、所得税/住民税と社会保険料ですからね。天引きされているとなかなか気付きませんけど。これが非課税になったり免除/減額されるだけでもかなりの支出減になります。
会社に自分の時間を売ってお金を得たけれど、その得たお金でまた時間を買い戻しているだけのような気がした。そう、結局は時間とお金のトレードオフなんですよね。
どちらの価値が重いかは、持っているお金や年齢などによって変わってきますが、わざわざ買い戻さなければならないほど時間の価値が重い人の場合、最初から売る時間を減らしたほうがいいのではないかと思います。
同意します!
返信削除最近は、コンテンツを消費するだけでなく、ニコニコ動画などを通じてコンテンツを"創作"する人も増えていますよね。
創作は、消費とは比べものにならないくらい時間も、頭も使います。それでいて、消費では決して得られない充足感に満たされます。
"ウェブ時代をゆく"の言葉、私も心を打たれました。実は既読書なのですが…紹介されることで、改めて気付かされることも多いですね。
これからの遊民さんの活躍に期待しています!