2013年11月11日

「熟年サバイバル~年金減額時代を生きる~」の感想 その2

先日の記事の続きです。

retire2kさんのブログから。
熟年サバイバル ~年金減額時代を生きる~ : 40代貯金2000万でセミリタイア
60歳以降どう働くかよりも、60歳で仕事を辞めてもいいようにするには、という視点がもっと欲しかったですねぇ。
そうですね。
「年金減額時代を生きる」という副題がついているわりには、収入が減るならどうやって支出を減らすかとか、足りない分をどう貯蓄で補うかといった最もシンプルな発想がほとんどなく、無理にでも働いて生活環境や生活レベルを現状のまま維持しようとする方向に著しく偏重していました。これが違和感の最大の原因じゃないでしょうかね。

唯一、番組の最後のほうに少しだけ田舎へのプチ移住のVTRが出てきましたが、実は移住ではなく単なるロングステイというオチでした。あんなのはお金に余裕がある人しかできないみたいな不毛な結論に落とし込まれそうなところを、宇野常寛さんが非常に良いコメントを残していたのがせめてもの救いです。

宇野さんは他の話題のときも「そもそもみんなそんなに働きたいのかな?」「僕だったら60過ぎて週5日とか絶対働きたくない」という趣旨の発言をされていて、出演者の中で最も光り輝いて見えました。その真っ当な発言に対してすかさず「いや、(60になっても)働いてるよ」と突っ込んで笑いをとったつもりの三宅アナ、頭が硬すぎますよ。全然笑えません。

もう一人、そんな異様な雰囲気の中で出てきたデーブ・スペクターさんの発言もオアシスのようで、ホッとしました。
すごくいいポイントを突いているのになぜか三宅アナがスルーしたのか、編集でカットされたのかわかりませんが、すぐ別のどうでもいい話題に移ってしまいました…。

「ええい、ホワイトベースはいい! ガンダムを映せ、 ガンダムの戦いぶりを!」by テム・レイ

やはりテレビというメディアは見たいところを自分で選べないので非常に歯がゆいですね。

年金減額で熟年サバイバル 老後のゆとり生活とは? NHKスペシャル | 中高年から輝くために|人生を前向にするシニア情報サイトfrom4050
資金面ばかりのゆとりではなく、「本当の意味のゆとりとは何か」
ということを、論議してくれることをNHKさんに期待しています。
同感です。

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