もっともお得に為替両替するには?現代アートを買っておけば値上がりする?ほか、マネースクールに寄せられたお金の疑問を解決します。
こちらは、私が現在、金融の専門家とともに運営している一般社団法人日本IFP協会公認マネースクールのコミュニティに挙げられた質疑応答をもとに執筆されています。現代アート投資など全く興味がありませんが、為替手数料については日頃から少しでも節約になる方法を模索していますので、どんな事が書いてあるのだろうと思って読んでみました。
最初は、為替手数料と現代アート投資についてのQ&Aです。少々、ニッチな話題かもしれませんが、なかなか興味深い内容だと思います。早速、見てみることにしましょう。
Q1:海外旅行や出張などで、シンガポール、香港、フィリピンなど東南アジアやハワイに行くことが多い。もっともお得に為替両替する方法はあるか?もし現地通貨建てのキャッシュカードやクレジットカードを持っているなら、それで現金を引き出すなりカードショッピングするのがベストな選択肢になるのは当たり前ですよね。
A:基本的に、その国の通貨カードを持っているのが、一番レートが安くなります。
しかし質問者が知りたいのはそういうことではないのでは。「お得に為替両替する方法」を聞いているのですから、日本円や円建てのカードしかないことが前提ではないかと。
さらに言うと、
特にHSBCの場合は、1つの口座で11種類の通貨を外貨のまま保有することができます。これであれば、いちいち両替することなく、海外送金や外貨のままでの引き出しも可能です。外貨を外貨のまま使えばいいとのことですが、ではその外貨をどうやって手に入れるのかはどこにも書いてありません。円から両替して手に入れるのであれば、その両替を行うときに為替手数料を払うので、それを気にしないわけにはいかないのですがね…。
こうした口座を上手く利用すれば、為替手数料を安く抑えることができます。現地通貨建ての口座を持っている場合でも、出口では為替手数料がかからない代わりに入口ではかかるので、手数料を安く抑えることができるかどうかはその入口側の手数料次第ということになります。
たとえば10万円をHKDに両替して香港へ送金する場合、銀行よりかなり有利と言われているTransferWiseを利用しても約0.89%の手数料がかかるようです。これは決して安いとは言えません。海外口座を経由せず、クレジットカードの海外キャッシングで直接HKDを引き出して繰り上げ返済する方が遥かに安くつきます。参考記事:
2ページ目に入ってやっと海外キャッシングに触れているのですが、そこにはとんでもない事が書いてあり、目を疑いました。
クレカを使用する際、気をつけたいのが、ATMによって「クレカに登録されている通貨決済をする」のか、「現地通貨決済をする」のか?という、選択をする場面が出てくることです。逆、逆!
この時に、現地通貨決済を選択してしまうと、ATMが「クレカ会社が設定しているレートに、さらに現地通貨への両替手数料を上乗せして計算する」、という判断を下します。よって現地通貨を選択した場合、クレカ通貨を選んだ場合に比べて、倍くらいの手数料を取られることになります。
ですから、もし「どちらで決済をしますか?」とATMの画面に表示された場合は、「クレジットカードの通貨で決済します」という選択をするようにしてください。
現地通貨で決済しないと大損しまっせ。
「現地通貨を選択した場合、クレカ通貨を選んだ場合に比べて、倍くらいの手数料を取られる」とは一体どこ情報なのでしょうか。デタラメすぎます。
正しい情報を発信している人はネット上にいくらでもいるのに、わざわざお金を払って偽情報を掴まされているマネースクール参加者がいるのかと思うと、気の毒で仕方がありません。
参考記事:
この記事は2018年のnoteに投稿された記事約120万件の中で、よく読まれた記事「20選」に選ばれました。 これは 海外でクレジットカード支払いの際 「日本円か現地通貨かどっちにする?」 と聞かれたらどちらを選ぶべきなのかを 検証した記事です。
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いつも楽しく拝見させて頂いております。
返信削除沢山のブログの中で一番好きかもです。
"現地通貨で決済しないと大損しまっせ"って、
もしかして管理人さんは関西人??
ちなみに私は関西人で完全リタイア3年目4?歳です。
どうでも良い事ですね...今後もブログ頑張って下さい。